Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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Ravens laneがアズールレーンとレッドアクシズと交戦を開始し、セントエルモ達は重桜の防衛戦を始めた。
しかし長門には1つ疑問があった···


第52話 未来の戦艦

セントエルモ「来たか···行くぞ!」

 

セントエルモは艦隊と共に重桜へ迫る艦隊と交戦を開始した。

機銃で怯ませ、砲撃やミサイルを撃ち込む。

第1波、第2波と連戦を続け、ようやく防衛線は落ち着く。

 

冴《セントエルモ、そろそろ帰還して休憩して》

 

セントエルモ「了解、これより帰還する」

 

 

 

 

 

 

 

セントエルモが帰還し艤装のメンテナンスと休憩を行っている間、長門はセントエルモに質問をした。

 

長門「のう、セントエルモ···お主のいた『本来起こり得た未来』とは、どんな世界だったのだ?」

 

セントエルモ「知りたいのか?」

 

長門は頷き、他のKAN-SENや冴も話を聞きにやって来る。

 

セントエルモ「良いだろう···私のいた世界はな···」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※一時的にナレーションをセントエルモに移行します。

 

 

世界は汚染され、残された僅かな大地に人々はしがみつくように生きていた。

海や土壌も汚染されていたため、この世界で言う"まともな食事"というものは滅多に無く、ごく一部の者しか食べることはできなかった。

だが、それでも争うことをやめられず、ただでさえ少ない領地や資源を奪い奪われを繰り返していた。

 

荒廃具合や技術力を見るに、おそらくこの世界から数百年は経っているだろう。実際、いくつかの兵器が発掘されていたからな。

発掘された兵器は弾薬以外はリサイクルと応急措置を繰り返し、特に『AC』と呼ばれる7m程の大きさの人型兵器は高額で、性能も圧倒的だった。

 

AC···何かの略称の様だったが、正式名称は覚えていない。いや、思い出したくない···の方が正しいな。

 

そして私は新たな領地に攻め込むために建造された。実は2番艦の妹がいてな、いつも一緒にいたよ。

過剰な程の威力の機銃や主砲、そして何より核ミサイルを搭載しているのにはもちろん理由がある。

···それらを積まないといけない程の兵器があるからだ。その中にはACも含まれていたさ。

そしてその圧倒的な性能が故に『海原を統べる者』と、いつしか呼ばれるようになっていた。

 

そして、運命の日がやって来た···

雨が降っていたその日、私と妹は2隻で1つの領地の制圧に向かったんだ。海に直接面している街で、まずはその周囲の敵を殲滅する作戦だった。

 

妹「姉さん、今回もやっちゃおうよ!」

 

セントエルモ「ああ。どれだけ殺れるか勝負だ!」

 

妹「もちろん!」

 

 

推奨BGM『Conservation』(ACVより)

 

 

そして作戦領域へ到達したが周囲に敵はおらず、代わりに武装ヘリが街の方向から飛んできた。

イバラのエンブレムのヘリ···それに吊られていた黒と白のカラーリングのACが投下された。ただ、そのACは背中に巨大な棒のようなものを背負っていた。

 

妹「たかだがAC1機?ふざけてるのかしら?」

 

あの時、私は異様な違和感を感じていたんだ···しかし乗組員は戦闘態勢に入り、攻撃を開始した。

主砲とミサイルの弾幕を掻い潜り、接近してきたACに機銃を連射した。この誰にも攻めることのできなかった弾幕を、そのACは回避して押し通ったんだ。

 

先頭を進んでいた妹は核ミサイルを組み立て、発射した。ACは一度ビルを盾にして防ぎ、私も核ミサイルを組み立てたが爆煙の中からACは飛び出て妹へと接近した。

砲台が破壊されながら背後に回り込まれた妹の核ミサイル砲台を破壊したACは発射された私の核ミサイルを誘導し、妹へと直撃させた。

 

妹「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ!」

 

そしてACは沈んでいく妹へトドメに艦橋に蹴りを入れた。事切れた妹からすぐにこちらに標的を移して迫り、私の砲台を両手の銃器で撃ち抜いていった。

化学変化を利用した榴弾の痛みを、今でも覚えているよ···

しかしACは私や乗組員の予想を越える行動をした。

 

乗組員「艦首を蹴られましたぁっ!」

 

そう、艦首を何度も蹴りつけて損傷を与え、そこから私の甲板に登り上がると、背中の兵器を起動させたんだ。

それは棒じゃなく、"柱"だった。それはACの右腕に接続され、エネルギーをチャージし始めた。柱にはブースターがついていて、それが稼働し、その柱をブースターで強引に加速させて艦橋を殴り付け、艦橋は木っ端微塵に吹き飛んだ···

そしてACは再びチャージすると私の船体を直接殴り付けたんだ。私はそのまま沈んでいったよ···

 

それからまた数百年経って、サルベージされた私はある軍港の大型ドックで修復され、中破レベルまで修復が進んでいたところで別のACの襲撃に会い、テスターが私のデータを取った···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ナレーションを戻します。

 

 

セントエルモ「···と、いう訳だ」

 

長門「そんな···未来が···」

 

セントエルモ「ああ。だがこの世界は何者かによって書き換えられ、あのような未来が来ることは無いだろう···」

 

長門「なぜわかるのじゃ?」

 

セントエルモ「···ここからはヒロには言うな。いいな···ロボットバトルの事を調べたが、第5世代のロボットは私の見たACに酷似して···いや、ACそのものだ」

 

冴「あ、あれが!?」

 

セントエルモは頷く。

 

セントエルモ「まさか、大きさや操作方法まで変わったものの、この世界にもACがあるとは思っていなかったよ。ただ、悪用されないのが救いだ」

 

するとオロチから連絡が入る。

 

オロチ《また敵が来た。今度はさっきより多い!》

 

セントエルモ「さて、私は行くとしよう」

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

今回はセントエルモの過去に迫りました!
イバラのエンブレムのヘリとAC···さて誰の事やら。

●化学変化を利用した榴弾
今回"AC"が持っていたものは『バトルライフル』と呼ばれる手持ち武器の弾薬。
バトルライフルは連射力は高くなく、弾速は遅いものの威力は高い。

●柱
『オーバードウェポン(以下OW)』の1つである『マスブレード』と呼ばれる兵器。
先端に回転する半球形の刺付きハンマーのついた柱をブースターで強引に加速させてさせ、直接敵を殴り付ける。
同じACなら一撃で破壊でき、セントエルモを含めた巨大兵器に対しても大きなダメージを与えることができる。
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