Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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ロイヤルに向かったウォーエンドとエリザベスとその艦隊、鉄血に向かったゴアとビスマルクとその艦隊は自身の故郷に牙を向く。


前回記載し忘れていた天のスキルの件を追加しておきました。すいません!


第56話 意志を継ぎし女王、進みし指導者

ロイヤルに向かったウォーエンドとエリザベスとその艦隊は軍港の前で立ち塞がる艦隊を発見した。

 

エリザベス「なるほど、正面から行くって訳ね」

 

ウォーエンド「じゃあボクは潜るから、頼んだよ」

 

エリザベス「そっちこそ、頼んだわよ!」

 

ウォーエンドはサムズアップすると深く潜水していく。そして交戦を開始し、ロイヤルKAN-SENを撃破しながら進んでいき、ウォーエンドは真下から魚雷を撃ち込んだり引きずり込んで撃破したりしていく。

また、エリザベスの指揮はまるでエルデアを彷彿とさせるものであり、相手の指揮官の指揮能力を大きく越えていた。

 

そして司令部へと辿り着き、ロイヤルの現最高戦力と交戦を開始する。

地上戦となっているが、ウォーエンドはスルスルと攻撃を回避しつつナイフで攻撃していく。

ウォーエンドの戦闘は優雅、というより効率的な"殺戮"と言って良い。喉を斬って出た血飛沫で敵の視界を塞ぎ、背後から後頭部にナイフを深々と突き刺す。

 

ウォーエンド「ボクは優雅さは求めないからね···容赦はしないよ」

 

エリザベスはまるで優雅さを体現したかのような動きで戦い、見る者の目を惹き付けている。

しかしその攻撃は正確かつ味方への指揮も同時に行っているため、ロイヤル艦隊は押されていく。

するとエリザベスはロイヤルが建造した"もう1人のエリザベス"を見つける。

 

アナザーエリザベス「ロイヤルの栄光のために、気張りなさい!」

 

するとエリザベスはウォースパイト、アーク·ロイヤル、ウォーエンド、フッドに指示する。

 

エリザベス「ウォースパイト、砲撃で援護を頼むわ!アーク·ロイヤルは艦載機で援護!ウォーエンドは私に近づく敵をできるだけ撃破しなさい!フッドは敵の後方に向けて砲撃!」

 

そしてエリザベスはもう1人のエリザベスの前まで辿り着く。

 

エリザベス「あなた、自分が何をしてるのか解っているならそこを退きなさい!」

 

アナザーエリザベス「ロイヤルから脱走し、更にはロイヤルに牙を向けているのに何を言ってるのよ!」

 

エリザベス「真実を何も見ようともせずに···なら、押し通るまでよ!」

 

エリザベスはもう1人のエリザベスに突撃し、もう1人のエリザベスは砲撃する。

しかしエリザベスは横に回転して受け流し、それと同時に砲撃を行う。それも一斉射ではなく、主砲を1つずつ使用しながら回転しているため、最初の1発で怯んだもう1人のエリザベスはそのまま"連射"を食らってしまい、仰向けに倒れる。

 

それを見ていた1人の兵士は、エリザベスにエルデアが重なって見える。

 

 

 

そしてエリザベス達は司令部へと乗り込む。

 

ベルファスト「···そこの方は、エルデア暗殺の件を含めた多くの件の中心関わっている···いわば"ロイヤルの黒幕"です」

 

エリザベス「こいつが···」

 

ロイヤルの黒幕とされる男性は拳銃を発砲しながら逃げようとする。しかしエリザベスが男性の前に回り込み、持っているステッキを振りかぶる。

 

エリザベス「これは···エルデアの分!」

 

エリザベスは男性の顔面をステッキで殴り付け、再び振りかぶる。

 

エリザベス「これは···エルデア艦隊の分!」

 

ステッキで殴られた男性の口から折れた歯が飛び出る。

 

エリザベス「これは···私の分!」

 

男性は今度は鼻が折れる。

 

エリザベス「最後は···ヒロの分!」

 

最後の一撃で男性の意識は途切れ、エリザベスは制圧の印として、ステッキを掲げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴアとビスマルクとその艦隊は鉄血へと向かうが、鉄血の艦隊は奇襲を主として攻撃してくるが、ビスマルクとゴアにことごとく見破られている。

 

ビスマルク「この戦術、以前私が士官に教えてたものね」

 

ゴア「う~ん、気配を隠すのが下手だね~!」

 

オイゲン「あなたの察知能力が高すぎるのよ···」

 

ゴアは鉄血の艦隊よりも上手く気配を隠した艦載機で逆に奇襲し、こちらに来る前に撃破している。

そして進み、軍港へと辿り着くとやはり道中よりも多くの艦隊が現れる。

 

ゴア「そぉれっ!」

 

ゴアは1人の鉄血のKAN-SENに狙いを定めると、大量の爆撃を集中的に投下し、瞬く間にそのKAN-SENは撃破される。

そして軍港を制圧し、司令部へと乗り込む。やはりそこには鉄血の現最高戦力が待ち構えており、交戦を開始する。

 

するともう1人のビスマルクが現れ、ビスマルクの前に立ち塞がる。

 

ビスマルク「退きなさい。建造されて間もないあなたでは、私には勝てないわ」

 

アナザービスマルク「···私は、何が正しくて何が間違っているのか、判らない。けど、それを探すために挑まなければならないと思っている。もう1人の私であり、これまで鉄血艦隊を指揮してきたあなたを倒した···その時に!」

 

もう1人のビスマルクはビスマルクに向かって砲撃をするが、ビスマルクは回避する。

 

ビスマルク「なるほど···いいわ、かかってこい!」

 

 

 

ビスマルク同士での戦闘が開始された頃、ドイッチュラントはもう1人のドイッチュラントと交戦していた。

 

アナザードイッチュラント「このっ!」

 

ドイッチュラント「その程度の攻撃が当たると思って?バカねぇ!」

 

ドイッチュラントの砲撃はもう1人のドイッチュラントの艤装の口内に命中し、もう1人のドイッチュラントの艤装は暴れる。そしてドイッチュラントは上方に魚雷を放ち、その魚雷は放物線を描いてもう1人のドイッチュラントの艤装の頭部に命中し、艤装は破壊される。

 

ドイッチュラント「あらあら、もう終わり?」

 

アナザードイッチュラント「ま···まだよ···」

 

ボロボロになり動けないもう1人のドイッチュラントをドイッチュラントはトドメを刺さずに通り過ぎる。

 

アナザードイッチュラント「待ち···なさい!」

 

ドイッチュラント「あなたは負けたの。どうしようもないくらいにね」

 

 

 

そしてビスマルク同士での戦闘も終わりに差し掛かり、膝を着くもう1人のビスマルクの前にビスマルクは毅然として立っていた。

 

アナザービスマルク「ハァ、ハァ···」

 

ビスマルク「何が正しいのか···あなたはそれを求めるために行動を起こした。なら、いずれは見つけられるはずよ」

 

そしてビスマルクは進軍していき、その後ろに艦隊が続いていく。

こうして、鉄血も制圧が完了するのだった···

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

今回はロイヤルと鉄血でしたが、どうだったでしょうか?

●ウォーエンドの追加スキルとスキルの変更点
追加スキル『優雅は求めない』(攻撃スキル)
スキル『マタリトリ』で即死判定にならなかった場合に、全ての敵に水中から飛び出てナイフで攻撃する(ダメージはスキルレベルによる)。

スキルの変更点はスキル『存在を憎みし不信』の魚雷の追尾性能が10%上昇し、スキル『秘匿されし者·Sloth』の特殊弾幕の数が7→9へと増加する。

●ゴアの追加スキルとスキルの変更点
追加スキル『ニガサナイ』(攻撃スキル)
爆撃する際、爆撃の数の半分と同じ数の特殊爆撃を最も体力の多い敵に集中的に展開する。

スキルの変更点はスキルのステータス上昇効果の数値を+5%する。

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