Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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銀治達の視察旅行の最初の陣営は東煌だった。

ヒロからはそこで、何を見るのか···


第6話 最初の視察

東煌の軍港に着いた銀治達は自ら案内してくれるという東煌の代表と会う。

 

東煌代表「初めまして、私が東煌の代表を務めている『(ワン) 劉邦(リュウホウ)』だ。よろしく頼む」

 

銀治「こちらこそ」

 

ヒロはペコリと頭を下げる。

 

劉邦「では、早速こちらへ」

 

銀治達は劉邦に案内され、施設を巡る。そして整備室でヒロは動きを止める。

 

劉邦「何かありましたか?」

 

ヒロは整備されている量産型の機関部を指差している。劉邦は自らその機関部を点検すると、顔をしかめた。

 

劉邦「これは···随分と杜撰な整備だな···ありがとう、これはしっかり改善しておきます」

 

そして一行は昼食の後、KAN-SENの演習を見ることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海上では東煌所属のKAN-SENである『寧海』と『平海』のコンビと『肇和』と『応瑞』のコンビが互いに連携をとりながら砲雷撃をしており、どちらも良い連携により1歩も引くことはない。

ヒロはその演習をじっと見ている···

 

劉邦「彼女達はよく頑張ってくれています。国内ではやはり、内輪揉めやKAN-SENへの迫害も起きています···しかしそれでも彼女達は守ってくれている。その事に、私は感謝しかありません」

 

銀治「お前は中々に解ってるな」

 

劉邦「まだまだですよ···この国は過去に非道な事をしてしまいました···ですが、それでも守るべき人達がいるから、彼女達も頑張れるのです」

 

平海に迫った魚雷を察知した寧海は平海の服をつかんで引き寄せ、その反動で平海は砲撃を放つ。その砲撃を肇和は飛び退いて回避し、入れ替りで応瑞が前に出て魚雷と砲撃を同時に放つ。

 

劉邦「ですから···彼女達に何かあれば、その時は頼む!」

 

銀治「やめとけ···その言葉は使わない方がいい。何かあった時に助けてくれるかは、それまでに何をしてきたかで決まる。まあ、お前は信頼できそうだからな···何かあった時は言え」

 

劉邦「はい!ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして演習は終わり、再び施設を巡る。そして夜になり、宿舎にて1泊することになる。

 

銀治「あの演習は良かったな!内装も前より良くなっているし···2人はどうだった?」

 

三笠「うむ。あの実力なら東煌を守っていく事も十分可能であろう···慢心してはならぬがな」

 

ヒロも頷いている。

 

三笠「それと銀治殿、お主は前にここに来たことがあるのか?」

 

銀治「ああ。昔、1度だけな。その時は環境も劣悪で、兵士が戦える余力はあまり無かったんだ···儂が視察するルートだけ改装していたが、儂にはすぐにわかった」

 

三笠「ならなぜ、ここに再び来ようと思ったのだ?」

 

ヒロも首をかしげている。

 

銀治「KAN-SENが現れたから、何か変わっているかもと思ってな」

 

すると、部屋の扉がノックされる。

 

銀治「どうぞ」

 

入ってきたのは赤髪のツインテールの少女だった。

 

少女「わ、私は『撫順』!その、色々教えてほしい事がありまして···」

 

三笠「構わんぞ。まあ、とりあえずは座って話そう」

 

撫順「はい!」

 

撫順はどうやら兄弟が今は他の基地へ行っているため、戻ってくる頃には腕を上げておき、驚かせたいようだ。

そして三笠からは戦艦の目線から、銀治からは指揮する者の目線から、そしてヒロからは地形や波の動きを利用した方法など、様々な事をアドバイスした。

 

撫順「なるほど、ありがとうございました!」

 

銀治「おう!またな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、軍港から出港する3人を、劉邦は頭を下げて、撫順は元気に手を振りながら見送った。

そしてしばらくし、銀治は改めて次の視察先を確認する。

 

銀治「次はユニオンか···懐かしいな」

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

さて、銀治達からアドバイスを受けた撫順は今後どうなって行くのでしょうか?

何か感想やご指摘があれば、遠慮なく送ってください!

●王 劉邦
身長170cm、茶色の短髪で40歳。
東煌の代表を務め、義を重んじる人柄。犯してしまった過ちは正していくべきと考えており、またKAN-SENへの理解も深い事から人望も厚い。
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