Ravens lane ─鴉達の未来─ 作:ダイヤモンド傭兵
アズールレーンとレッドアクシズが陥落した頃、余燼との協力関係を結べたヒロ達だったが、最後に残った相手がいた···
アズールレーンとレッドアクシズは陥落し、ヒロ達は余燼との協力関係を結ぶことに成功した。
オブザーバーの手により転送された物資で補給を行い、今後の事を話し合う。
META高雄「まずはやはり、アビータの対処だな」
赤城「ええ。アビータに関しては早急に対策を取り、エックスに対抗する"力"を見せつける必要がありますわ」
オブザーバー「アビータへの対策···取る前に向こうから来ちゃったみたいね」
小島の周辺海域の雰囲気が変わり、アビータが続々と現れてくる。
オブザーバー「また会ったわね」
ヒロ「う~ん···やっPaり、戦わなイとダメ?」
清魅「ダメだな。私達の時と同じだ、やるしかない」
テンパランス「そういうことだ」
オブザーバーは不敵な笑みを浮かべ、ケンタウルスと憤怒を見る。
オブザーバー「まあ、このまま戦っても良いんだけれど···どうせなら"忘れられたKAN-SEN"と戦ってみない?」
オブザーバーの使用した転送装置により、秘匿KAN-SENが次々と転送されてくる。
阿修羅「いきなり転送とは、人使いが荒いな」
ウォーエンド「めんどくさいけど、ヒロの為だしね」
雪羅「こちらの損傷は無いも同然、作戦に問題はありません」
ゴア「アハッ!楽しめそう!」
天「妾達の力、とくと思い知らせてくれよう!」
蛟「書き置きは残してきました」
大蛇「さてと、オレの主砲を食らいたいのはどいつだ?」
それを見てケンタウルスと憤怒は獰猛な笑みを浮かべる。
ケンタウルス「ではアビータよ···見せてやろう、私達の力を···」
憤怒「オイ!さっさと始めようぜ!」
推奨BGM『響け轟音、轟かせ雷光』
かつてヒロ達に接触してきた、黒いクラゲのような艤装のテンパランス。
黒く先鋭的な艤装と眼球のようなものが浮遊している『エンプレス』。
黒い肌に青く巨大な腕部艤装と龍のような艤装の『ストレンジ』。
青い炎のついたランタンのようなものを左手に持っている『ハーミット』。
それぞれと秘匿KAN-SENは交戦を開始する。テンパランスは周囲にエンフォーサー達を出現させ、エンプレスは大量の眼球を出現させ、ストレンジは周囲に重力を発生させ、ハーミットは周囲に霧と空間異常を発生させるが、それに秘匿KAN-SEN達は向かっていく。
エンフォーサー達に守られているテンパランスにケンタウルスと憤怒が突撃し突破を謀る。そして雪羅がそれを援護する。
エンプレスにはゴアが大量の艦載機を放ち、空中戦を繰り広げる。
ストレンジには大蛇と阿修羅が向かい、ハーミットには天と蛟が向かう。
そしてウォーエンドはアビータ達の分析のために潜水する。
雪羅の狙撃支援を受けつつケンタウルスと憤怒はエンフォーサー達の防衛線を突破することに成功する。
テンパランス「あれを突破するだと···!?」
ケンタウルス「あいにく、私は戦線に穴を空けるのが得意でな」
憤怒「オレは速さには自信があるんだよ!」
テンパランスはレーザーで砲撃し始めるが、ケンタウルスと憤怒は避けつつ接近する。そして憤怒は右からテンパランスの艤装の触手を掴むと全力で引き寄せる。
そしてバランスを崩したテンパランスの主砲をケンタウルスが槍で貫き、破壊する。
ケンタウルス「1つ!」
憤怒はケンタウルスの尻と方を踏み台にしてジャンプし、テンパランスの顔面を殴り付ける。そして着地と同時に砲撃し、もう片方の主砲を破壊する。
憤怒「2つ!」
そして逃げようとしたテンパランスを憤怒が海面に引きずり下ろし、ケンタウルスが腹部を踏みつけて槍を向ける。
ケンタウルス「抵抗は無意味だぞ?」
エンプレスの大量の眼球を相手にゴアの艦載機は空中戦を繰り広げている。そしてゴアは笑いながらエンプレスに接近しようとしている。
ゴア「アッハハハハ!待ってよぉ~!」
エンプレス「待つわけないでしょう···!」
ゴアは速力自体は遅い部類に入るものの、人体の構造を活かして攻撃を回避しながら接近しようとしているのだ。それも、艤装に搭載されている主砲を連射しながらであるため、エンプレスは引き撃ちに徹している。
すると突然エンプレスの艤装に魚雷が撃ち込まれ、速力が一気に低下する。
見るとウォーエンドが別の場所に移動している所だった。
エンプレス「これじゃ···!」
エンプレスはこの時、一瞬だけゴアから目を離してしまった。その隙にゴアは接近し、エンプレスに飛びかかっていた。
エンプレスは両手首を掴まれ、ゴアは舌なめずりをする。
ゴア「ねぇ、まだ抵抗する?するなら···食べちゃうわよ?」
ゴアの吐息がエンプレスの顔にかかり、ゴアの目は見開かれ、その顔は獰猛そのものだった。
ストレンジと交戦している大蛇と阿修羅は違和感を感じていた。
大蛇「なんだか、体が重いな」
阿修羅「それだけではない。砲弾がおかしな方向に飛ばされている···もしや、重力を操っているとでもいうのか?」
ストレンジは黙々と大蛇と阿修羅に砲撃しているが、普段より動きの鈍っている2人はギリギリで回避している。
それがしばらく続くとストレンジは阿修羅に手を伸ばす。すると阿修羅に大きな重力がかかり、阿修羅は大きくバランスを崩し、艤装にもダメージが入る。
阿修羅「なるほど、やはり重力か···だが!」
その隙に大蛇は砲撃し、ストレンジの艤装の1つを破壊する。
ストレンジ「···ッ!?」
ストレンジは大蛇に多大な重力を一気にかけ、大蛇は動きを封じられる。
しかしその瞬間阿修羅の体は軽くなり、阿修羅は砲撃する。
大蛇「なるほどな···一度にかけられる重力には限りがあるってことか···!」
ウォーエンド《それだけじゃないよ》
ウォーエンドはストレンジの真下から魚雷を発射し、その魚雷はストレンジの脚部艤装を破壊する。
ウォーエンド《君の能力は自身の真下には重力をかけられず、海中への重力は通常より半減される》
ウォーエンドは海中から飛び出し、ストレンジに組みつくと喉にナイフを当てる。
ウォーエンド「それならやることは簡単だし、今のボクにはナイフがあれば十分」
大蛇「···で、どうする?」
大蛇と阿修羅は主砲を向けている。
ハーミットは周囲に展開した霧と空間異常により索敵を困難なものにさせており、索敵が必要となる天と蛟には相性が悪かった。
ハーミット「さぁ、どうします?」
天と蛟は全神経を集中させ、索敵をしているがなかなかハーミットは見つからない。
すると蛟は霧の出ている場所に絨毯爆撃を仕掛け、あぶり出そうとする。
するとハーミットの艤装に爆撃がかすったため、蛟はすぐに天に報告する。
蛟「23番機の場所です!」
天「待ちわびたぞ!」
天はその場所に急降下し、砲撃を行う。すると霧の中にハーミットの姿が見えるが、すぐに消えてしまう。すると天は砲撃を避けつつ思考を巡らした。
天(考えろ···どうすればあやつを捉えられるか···!)
すると天は爆撃により散った霧が再び発生する瞬間と空間に異常が発生する瞬間に、ハーミットのランタンが光るのが見えた。
天「蛟!ランタンの光を探せ!そこにハーミットがおるかもしれぬ!」
蛟「承知しました!」
ハーミット「くっ···!」
空間異常により周囲が燃え上がり、その瞬間にランタンの光が見える。そこに蛟は砲撃し、ハーミットはランタンを破壊され、それと同時に空間は通常通りに戻る。
ハーミット「ランタンが!」
蛟「今です!」
天「もう逃がさんぞ!」
天は急降下しながら砲撃し、怯んだハーミットにそのままの勢いで拳を腹部に打ち込む。更にスピードを活かしてあらゆる方向からスピード違反する乗せた拳を打ち込んでいく。
更に蛟の爆撃もあり、ハーミットは海面に倒れる。
ハーミット「なぜ···あなた達はそこまで戦えるのです?」
天「妾達の主のためじゃな。守るものがあるからこそ、強くなれるのじゃ。フハハハハ!」
そしてアビータ達の元にヒロが歩み寄る。
ヒロ「もう、これでいイ?」
テンパランス「···約束は守ろう」
テンパランスは少し悔しそうだが、ヒロの差し出した手を握った。
読んでくださり、ありがとうございます!
今回で第6章は終了となりますが、どうだったでしょうか?
感想やご指摘、質問はいつでも受け付けています!
●テンパランス
白い短髪のアビータの幹部の1人。黒と青の服と黒い艤装はどちらもクラゲのような形状をしている。
また、多くのエンフォーサーを指揮することによる戦闘を得意としている。
性格は真面目で約束は必ず守るが、リスクが大きいものは好まない。
●エンプレス
白い長髪と白いドレスのような服に黒く先鋭的な艤装が特徴のアビータの幹部。
眼球のようなものを周囲に複数浮遊させており、それからはレーザーを発射することが可能であり、艦載機のように動かすことが可能。
性格は少し高飛車である。
●ストレンジ
灰色の髪と黒い肌に青く巨大な腕部艤装と龍のような艤装が特徴のアビータの幹部。
周囲や敵に重力をかけることが可能だが、かけられる重力には限りがあり、1つに集中すると他にかかる重力は低下する。
性格は寡黙で、あまり喋ることは少ない。
●ハーミット
白い長髪と青い炎のついたランタンが特徴のアビータの幹部。
周囲に霧や空間異常を発生させる事ができるが、それらを発生させる瞬間はランタンが光り、ランタンを破壊されると霧や空間異常を発生させることができなくなる。
性格は手段を選ばないが様々なものを観察することを好む。