Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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ヒロの過去との決着から数日、ヒロ達は人々によりKAN-SEN達への理解を深めてもらおうと祭りを計画する。
果たして無事に終わるのか···


終章 Ravens lane
第60話 祭り


ヒロの過去との決着により、いじめをしていた他の者も処罰される事となり、更に鼠屋を含む一部の者は賄賂を使っていたことが判明し、その関係者も処罰された(その中には鼠屋母もいた)。

 

そしてそれから数日、人々によりKAN-SEN達への理解を深めてもらうため、祭りを計画する事となった。

場所はヒロ達のいる基地の一部で、KAN-SEN達による出店や様々な体験を行う予定である。

 

銀治「たこ焼きや焼きそばといった定番のものは確定として、体験ブースはどうするかだな」

 

冴「それなら、量産型を使ってのプチ航海や軍艦解説、戦術講座なんてどうかしら?」

 

雪羅「それならセイレーン技術によるワープ体験もやってみましょう」

 

その後準備は着々と進み、祭り当日となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祭りの当日は賑わっており、子供連れからカップル、マニアなど様々な人々が集まっており、中には他の基地のKAN-SENと指揮官も来ていた。

 

出店では祭りの定番がずらりと並び、楽しむ人々を見てKAN-SEN達は微笑んでいた。

また、出店の中にはいくつか祭りではあまり見かけないものもあった。

 

エンプレス「どうして花屋さんなんてやらされてるのかしら···」

 

ハーミット「ジャンケンに負けたから仕方ないでしょ?」

 

エンプレスとハーミットは花屋をやっており、それなりの稼ぎをあげていた。

そして体験ブースでは量産型によるプチ航海、三笠による軍艦解説、ケルンとアマゾンによる戦術講座、オブザーバーによるワープ体験、ストレンジによる無重力体験などが行われていた。

 

三笠「この艦は元々戦艦になる予定だったのだが···」

 

ケルン「こうすると、敵の目を欺くことができ···」

 

アマゾン「それに対し、こんな方法で対処したり···」

 

オブザーバー「はぁい、では次の方~」

 

ストレンジ「···次の方」

 

大型ブースではゴアとフッドによるクイズ大会(景品あり)やドイッチュラントによるマジックショーなど···

しかし問題を起こす者もおり、泥酔した人や痴漢もいたがすぐに兵士に取り押さえられた。

 

更に、ヒロ達に恨みを持つロイヤルや東煌の組織の残党が関係者の暗殺を目論んで紛れていたが、雪羅やウォーエンドに排除されていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、人気の無い場所でヒロは大蛇と共に周辺の見回りを行っており、外壁の近くを通っていた。すると1組の老夫婦がおり、要人なのかボディーガードが2人いた。

 

老夫婦「「こんばんは」」

 

ヒロ&大蛇「「こんばんは」」

 

老夫「君は···この基地の、鴉間 ヒロ君かい?」

 

老夫婦には、なぜか神聖な雰囲気が漂っていた。

 

ヒロ「うん」

 

老婦「では、あなたは···」

 

大蛇「オレは大和型秘匿戦艦 大蛇」

 

老夫「あなた方は···この国が、好きですか?」

 

ヒロ「···いろいろあったけど、この国があったから今ここにいれるから、好き!」

 

大蛇「オレは故郷だから好きだな」

 

老夫婦は微笑んだ。

 

老婦「ありがとうございます。そう言っていただき、大変嬉しいです」

 

老夫「そして、これまでこの国を守り、更には戦争を終わらせてくれて、本当にありがとうございます」

 

そう言って老夫婦は頭を下げ、2人に握手を求めてきた。ヒロと大蛇は自然と握手に応じた。

 

老夫「これまでの事、感謝しています。そしてこれからも···重桜、いえ···日本と世界を、頼みます」

 

そして老夫婦は去っていった。

ヒロと大蛇は、しばらくその場に立っていた···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祭りも終盤に差し掛かり、祭りの目玉の1つであるロボットバトルが開幕する。

 

司会「皆さんこんばんは。今夜はこの基地でのスペシャルマッチ!特別にご紹介いただいたからには、素晴らしいバトルが待っている事でしょう!」

 

観客席から歓声が上がる。

 

司会「今回のマップはこの演習場です!」

 

ロボットバトルを見たことの無いアビータ達や余燼達も注目している。

 

司会「では今回の対戦者達のご紹介です!赤コーナー中量2脚『ホワイト·グリント』!青コーナー、中量2脚『アンビエント』!ホワイト·グリントの使用者は先日機体を父親から託されたばかり。アンビエント相手にどう立ち回るのか!?」

 

2機はそれぞれ入場する。

ホワイト·グリントはその名の通り、白いカラーリングに、青い複眼と1本の角が特徴的であり、対するアンビエントは黒と灰色のカラーリングで4つの青いメインカメラがあり、機体のフォルムと佇まいはどこか淑女を思わせている。

 

ヒロ「アンビエントの使用者は、トップクラスの実力を持ってるんだ」

 

清魅「あれ?兄貴なんか喋れてねぇか?」

 

ヒロ「あ!確かに···」

 

司会「それでは···レディー、ゴー!」

 

 

 

推奨BGM『Cosmos』(ACfaより)

 

 

ホワイト·グリントは両背部の分裂ミサイルを放ち、ミサイルと共にアンビエントに向かって行く。2発の分裂ミサイルは空中で分裂し、8つになる。

そして合計16発のミサイルがアンビエントに飛ぶが、アンビエントはそのひとつひとつを右手のレーザーライフルと左手のアサルトライフルで正確に撃ち落としていき、それに混ぜられて放たれたレーザーがホワイト·グリントの左胸の装甲に命中する。

 

アンビエントは左背部の『追尾ミサイル』を3発発射し、そのミサイルはホワイト·グリントを追い回す。そしてその隙にアンビエントは両肩の装置を起動させ、レーダーから消える。

そしてホワイト·グリントがミサイルを撃ち落とし終わるとホワイト·グリントの視界とレーダーからアンビエントは消え去っており、周囲を見渡そうとした瞬間、追尾ミサイルとアサルトライフル、レーザーライフルの一斉射を受け、ホワイト·グリントは撃破判定となってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして祭りの最後はヒロ、KAN-SEN、セイレーン、余燼、アビータによる花火である。

美しい花火が次々と放たれ、その花を広げていく。観客は歓声を上げ、ヒロ達も楽しそうである。

 

そして祭りが終わり、人々を見送ってから片付けを始める。それが終わると宴会が始まり、その日を最後まで楽しむ。

しかし赤城は少し緊張した顔でおり、宴会が始まってしばらくするとヒロを外へと連れ出す。

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

今回は祭りでしたが、どうだったでしょうか?
感想やご指摘、質問などはいつでも受け付けています!

●老夫婦
実はこの世界での天皇であり、お忍びで祭りに参加しており、ヒロと直接話すためでもあった。
そして、実際に会った時にヒロだけでなく、大蛇も会えたことは大蛇にとっては何かしらの運命なのかもしれない。

●ホワイト·グリント
白いカラーリングの第4世代型中量2脚で1本の角と青い複眼が特徴。
武装は右手のライフル、左手のアサルトライフル、両背部の分裂ミサイルであり、変形機構も備えている。
現在の使用者は2代目であり、まだ使いこなせてはいない。
しかし、『本来起こり得た未来』ではもう1つ武器があるようである。

●分裂ミサイル
ある程度目標に接近すると複数に分裂するミサイル。

●アンビエント
黒と灰色のカラーリングの第4世代型中量2脚。青い4つのメインカメラがある。
武装は右手のレーザーライフル、左手のアサルトライフル、右背部に増設レーダー、左背部に追尾ミサイル、両肩に『ステルス発生装置』がある。
余談だが、使用者は育休していたが、最近になって復帰した。

●追尾ミサイル
低速で目標をしつこく追いかけるミサイル。

●ステルス発生装置
この装置が起動している間はレーダーから消えることが可能。
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