Ravens lane ─鴉達の未来─   作:ダイヤモンド傭兵

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エックスとの戦いが終わり、世界は復興へと進んで行く。


そしてこれは、誰かの信じた未来なのだろうか?


第67話 誰かが信じた未来

エックスが撃破された瞬間エックス艦隊は機能を停止し、自壊して灰となっていった。

 

エリザベス「終わっ、たの···?」

 

フッド「と、とりあえずすぐに被害の確認を行いましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

そしてヒロ達はコルヴィスと共に帰還し、銀治はヒロと清魅を涙目で抱き締める。

 

銀治「よく戻ってきた!」

 

そしてそこにオブザーバー零や冴、アーキテクトも合流する。その後ヒロはコルヴィスを見上げ、礼を言う。

 

ヒロ「本当に、ありがとう!」

 

翔《とりあえず、これで大丈夫かな?色々聞きたいことはあるけれど···》

 

しかしコルヴィスは徐々に輪郭が薄くなってきており、色彩も透明になりつつある。

 

オブザーバー零「あの、彼は私が急いで転送したので一時的にしかこの世界にいれません···この世界での記憶も、消えてしまうでしょう」

 

翔《そっか·····》

 

愛海「まだ、話したいことがたくさんあったのに···」

 

愛海は珍しく酷く悲しげな表情をしているが、すぐに顔を上げる。しかしその時にはもうコルヴィスは消えかかっていた。

 

愛海「なら、これだけ言わせて······」

 

愛海は笑顔を浮かべ···

 

愛海「···ありがとう!」

 

コルヴィスは静かにサムズアップしながら消えていった···

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、すぐにそれぞれは復興に向かう。

エックス艦隊による被害は尋常ではなく、完全に滅ぼされた国や無法地帯と化した地域など、もはやキリがなかった。

しかし一部の国や地域は自力での復興を既に始めており、思想や人種など関係なく復興に力を入れている場所さえあった。だがそれでもやはり"一部"に過ぎず、戦いが終わった途端に略奪やいさかいが起こる場所も多かった···

そしてKAN-SEN達は復興や治安回復などに務め、緩やかだが事態は終息していった。

 

また、セイレーンやアビータの一部はエックス艦隊が本当に全滅したのかを確かめるため行動したが、間もなく本当に全滅していることが判明する。

 

オブザーバー「どうやら、エックスとエックス艦隊は生体リンクしていて、エックスが死ぬと同時に消滅するようになってたようね」

 

皆はエックス艦隊が本当にいなくなった事に安堵しつつ復興を進める。

そして、復興を進めていくうちに国や思想、人種などのわだかまりは次第に消えていき、戦争が始まる前よりも世界は穏やかになっていった···

 

そして、愛海は珍しくカウンターで1人コーヒーを飲みながら呟く。

 

愛海「ねぇ···あなたはこんな穏やかな世界が来ることを信じてたの?」

 

愛海は、コーヒーの最後の1口を飲み干した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コルヴィスがヒロ達のいる世界きら消えた直後、コルヴィスは霧の立ちこめる海上に立っていた。すぐにブースターを起動させて海面に浮くと、霧は不思議と急速に晴れていく。そして通信機も回復し、翔はオペレーターと連絡を取る。

オペレーターに心配されながらもコルヴィスは回収予定ポイント近くの浜辺に立つ。

 

翔の脳内にはもうヒロ達の世界に行った記憶は無い。しかし翔はコクピットから出て、コルヴィスの肩に立ちながら海に向かって海軍式の敬礼をする。

なぜ自身が海軍式の敬礼をしたのか、それは翔自身にも解らなかった。

 

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございます!

次回、エピローグ(最終回)です!
ここまで読んできてくれた読者の方々、どうか最後までお付き合いください。
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