Ravens lane ─鴉達の未来─ 作:ダイヤモンド傭兵
銀治とエルデアの若い頃···2人の初陣のお話。
DLCです。本編(番外編や外伝を含む)を読み終わっていない方は読み終わってから来てください。
DLC① エーデルの剣、エーデルの盾
銀治は部屋の片付けをしていると1冊のアルバムを見つけ、懐かしい思いで開いてみる。
そして、1枚の写真を見つける。そこには右にエルデア、左に銀治がおり、その見た目から若い頃だという事が判る。そして2人の間には1人の男性がいた。
銀治「エーデル先生···」
銀治は昔の頃を思い出す···
銀治が16歳、エルデアが18歳の時···エーデルが教官を務める多国籍海軍部隊が組織され、2人はエーデルの指導の元に成長していった。
銀治とエルデアは親友であり、良きライバルでもあった。2人はエーデルの指導だけでなく互いに高め合っていたため、より成長していった。
銀治は戦闘を得意とし、エルデアは指揮や作戦立案能力を得意とし、その様子をエーデルも微笑ましく見守っていた。
多国籍海軍部隊は特定の国に所属しているわけではなく、複数の国で共同の管理を行い、使用する武器も自由であるためその柔軟性を活かした活躍が見込まれていた。
そして多国籍海軍部隊は設立から2年が経ち、初の実弾を使用した演習が行われることとなった。
場所は建て直しが決まっている海軍基地であり、時間内に全ての的を破壊することが目的であった。
また、この演習は多国籍海軍部隊が実戦投入できるかの試験も兼ねていた。
エルデア「銀治、ここが最初の正念場だ」
銀治「ああ!俺達の全てをここで見せてやる時だ!」
隊員達「「「おぉー!」」」
銀治達は出撃のブザーが鳴るまで停泊中の輸送船の内部で待機していた。しかし出撃予定時刻を過ぎてもブザーが鳴らないため、エルデアは司令部に通信を入れ、2人の隊員が機械の確認に向かった。
エルデア「司令部、出撃のブザーが鳴りませんがこのまま出撃しますか?」
エーデル《君達···すぐにそこから逃げなさい》
エルデア「エーデル先生、どういう事です?」
エーデル《司令部が襲撃を受けた。エンブレムからして、この部隊の存在を良く思わない組織からのものと推測できる》
銀治「まさか···エーデル先生は無事なんですか!?」
エーデル《幸い、バリケードを作ってそこから無線で通信している。私以外にも4人いるからある程度は持つはずだ···だが、援軍が来るまではもたない。人数差も大きい、君達は今なら逃げれる。だから今のうちに···》
銀治「エーデル先生、俺達はあなたを助けに行きます」
エーデル《逃げなさい!これは命令だ!》
エルデア「すいません、エーデル先生。その命令は聞けません」
銀治「俺達はエーデル先生がいなかったら生きてません。なら、今度は俺達がエーデル先生を助ける番です」
他の隊員達もそれに賛同していく。
エルデア「待っていてください!」
通信を切るとエルデアは隊員達に向き直る。
エルデア「これより、我々は初陣に出る!私と3人の隊員はここに残って指揮を取り、銀治を隊長とした残りの8人はエーデル·フォルンを含む司令部の生存者の救出を行う!」
銀治「指揮は頼んだぞ?」
エルデア「任せろ。それよりお前も頼んだぞ?」
2人は拳を突き合わせた後、銀治達は武器を持って輸送船から出ていき、エルデアは輸送船の通信室に入る。
銀治達は基地の裏口に着く。
銀治「こちら銀治、裏口に到達。トラップは無し」
エルデア《了解。司令部に辿り着くには基地を抜けた方が早い、頼むぞ》
銀治「了解。これより潜入部隊と陽動部隊に別れて行動する」
銀治は自身の持つ『AK-12(AR)』を一目見ると、他の隊員達に向けてサムズアップし、陽動部隊が交戦を開始するのを見計らって潜入する。
銀治は潜入部隊には『XM8(AR)』、『MP5(SMG)』、『IDW(SMG)』を装備した隊員を、陽動部隊には『M14(RF)』、『AA-12(SG)』、『トンプソン(SMG)』、『LWMMG(MG)』を装備した隊員を振り分け、先へと進んでいく。
陽動部隊の方向に向かおうとした1人の敵(男)を背後から捕らえ、情報を聞き出す。
情報を聞き出すと銀治はその敵を気絶させる。
隊員A「戦力が均等に分担されているあたり、ただのテロ組織ではないようですね」
隊員B「しかも連中の装備、かなり良いモン使ってやがる」
エルデア《となると、裏で誰かが手を引いているな》
銀治「俺達はこのまま進む」
エルデア《了解》
銀治達は敵を暗殺するか無力化するかしつつ進み、司令部付近まで到達する。
銀治「こちら銀治、司令部付近まで到達」
エルデア《了解。では次は···っ!?》
突然通信に銃声が入る。
銀治「エルデア!?」
エルデア《こっちの位置がバレた!後はそっちで頼む!》
銀治「クソッ!了解した!」
銀治は隊員を連れて司令部へと向かう。
エルデアは側に置いてあった『M200(RF)』を持ち、部屋を出る。そこでは船上から『MG3(MG)』、『OTs-12(AR)』、『SPAS-12(SG)』を装備した隊員が既に応戦しており、エルデアも戦闘に加わる。
隊員C「エルデア···指揮はどうした!?」
エルデア「敵の人数を考えれば、倒した方が早い」
エルデアは敵の頭部を的確に撃ち抜き、次の敵に狙いを定める。
エルデア「それに、私の手助けが無くともあそこまで行ければアイツはやれると信じているからな」
エルデアは引き金を引く。
銀治は敵を倒しつつ進み、生存者を捜索しているが未だ生存者は見つかっていない。
銀治はマガジンを変え、周囲を確認する。周囲に敵はおらず、耳を澄ませても静かになっている。しかし次の瞬間、銀治達のすぐ近くに手榴弾が投げ込まれる。
銀治「避けろぉっ!」
銀治はすぐさますぐ近くの柱の陰に隠れ、手榴弾が爆発した直後に手榴弾が飛んできた方向に銃を連射し、出てこようとした敵を撃破する。
しかし別方向からも敵が現れ、銃を連射してくる。銀治達は応戦したものの、隊員の1人が負傷してしまう。
銀治「大丈夫か!?」
隊員B「すまねぇ···腹に2発、肩と右腕に1発食らっちまった」
隊員D「Bは現状では戦闘継続は不可能かと」
銀治「···お前達は撤退しろ」
隊員A「しかし!」
銀治「負傷してる仲間を抱えて進めはしないし、戻るなら戻るで護衛が必要だ。なら俺がエーデル先生達を救出する」
隊員A「···死なないでくださいよ?Bを安全な所まで送り届けたら、すぐに向かいますから!」
隊員Aはそう言うとIDWのグリップを握り締め、撤退していった。銀治はその後司令部を捜索し、奥へと進んでいった。
部屋をひとつひとつ調べ、1つの部屋に行き着く。銀治は扉をノックする。
銀治「···エーデル先生?」
エーデル「銀治ですか!?すぐにバリケードをどかしますので、少し待っていてください!」
銀治は周囲を警戒し、部屋の中のバリケードが撤去されると銀治はエーデルを含む5人の安全を確認する。しかし司令部から脱出しようとした時、敵の最後の部隊が司令部へと集まる。
しかし隊員Aが合流し、エーデル達を裏口から退避させる。
銀治「さて、残りは5人といった所か···しかし···」
敵の1人はガトリングガンを持っており、戦力差は大きい。
敵「そこにいる奴、出てこい!」
すると次の瞬間、ガトリングガンを持った敵の頭部に弾丸が撃ち込まれ、その敵は倒れる。
エルデア《遅くなった。さぁ暴れろ、私が援護する》
銀治「そうこなくっちゃなぁ!」
銀治は物陰から飛び出、最も近い所にいた敵の顔面に連射し、その敵の首を掴んで盾にして腰だめで連射する。そして銀治の背後に回ろうとした敵の頭部をエルデアが撃ち抜く。
銀治は弾切れになったAK-12を投げ捨てると同時に腰からナイフを抜いて敵に接近する。敵は銀治に銃口を向けるがエルデアがその銃を撃ち抜く。
そして銀治はその敵の喉を斬りつけ、そのまま流れるように最後の敵に狙いを定める。
最後の敵は拳銃を発砲するが、銀治は左手で拳銃を握る手を払いのけ、ナイフでその腕と両足を斬りつける。
基地と司令部を制圧し、エーデル達の救出に成功した銀治達はその功績を称えられ、その後も多くの作戦に参加する事となった。
銀治はアルバムを閉じると片付けを再開するが、ふと窓を覗くと外で駆逐艦のKAN-SENと追いかけっこをしているヒロの姿があり、銀治は微笑むのだった。
読んでくださり、ありがとうございます!
今作初のDLCで銀治の過去を書きましたが、どうだったでしょうか?