校門前~門限後
はぁ……大分遅くなってしまったな……
俺は諸々の用事を済ませて職員寮に帰る所だ……
「……新月の夜は好きになれんな」
……経験上満月より色々危ないしな……満月が安全かと言われるとそれも違うが……ん?
「誰だ?」
校門はもう閉まっているが………
「ウオッカ?お前こんな時間まで何やってたんだ?」
「げっ!百式のトレーナー!」
バイクに片手に校門を開けようとしているウオッカを見付けた
「最近免許取ってバイク買ったのは知ってたが……門限破りは感心しないな」
「すいません……」
……気持ちは解らんでも無い
免許取りたて新車買いたてってのは一番楽しい時だしな
「……今回は目瞑ってやるから気を付けろよ」
「わかりました……」
俺は門を警備員さんに頼んで開けてもらった
「こんな時間まで練習ですか?」
「えぇ、コイツが中々良いバイク買って来たもんで私も楽しくなってしまって……」
「えっ?」
俺は話を合わせろとアイコンタクトを送った
「そうなんです、百式のトレーナーさんと二人で盛り上がってしまって……」
「私の監督責任です……申し訳ない」
「いえ、百式さんもまだお若いですし、趣味の話なら私も分かりますよ、ただ気を付けて下さいね」
警備員さんはそう言うと門を開けてくれた
「庇ってくれてありがとうございます……」
「次から気を付けてくれればそれで良い、しかし良いバイク買ったな」
それからバイクの話をしながら歩いた
「んで?今日はどこまで行ってたんだ?」
「山の方まで行ってたんだけど……そうだ!聞いてくれよトレーナー!」
「なんかあったのか?」
「それがさ……」
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ウオッカ過去回想
うーん、やっぱバイクで走るのは良いぜ!
自分で走るのとはまた違った快感だ!
そんな感じで時間を忘れて走ってたんだけど……
「やっべ、門限!」
山の頂上で一息入れてたらスカーレットからの連絡で時間を思い出した
「急いでも間に合わないな……」
下り始めでもう真っ暗になっていた
街灯や建物の明かりも無い山の下りは危ないからスピードを落とし目で走った
「!!?危ねぇ!」
急に白い服のおっさんが飛び出してきた!
アタシはフルブレーキで何とか止まれた
「急に飛び出したら危ねぇよオッサン!」
「傷痛!傷痛!傷痛!」バンバン!
「はぁ?」
ぶつかっても無いしオッサンはどこもケガ無かった
……当たり屋って奴か?痛いフリするならもっと上手くやれよ……地面両手で叩いて元気過ぎるだろ
「……元気そうじゃねえか、アタシは急いでるからもう行くぜ」
「らし……らし……らし……」
……本格的にヤバい奴だと思ったアタシはバイクを走らせてまた下って行った
「ぬ!ぬ!ぬ!」
「……まだやってるよ」
200m位走ってバイクのミラーで確認したらまた違う動きでオッサンが変な事していた
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「って事が有ってさ」
「………ちょっと電話させてくれ」
トレーナー君だって疲れるんですよ……