雑魚鬼と下弦の鬼に決定します。
また、新しいアンケートを作るのでそちらに回答をお願いします。
〈ギルド〉
カズマSide
「カズマ、見てくれ。キャベツの報酬で鎧を直したんだか、こんなにピカピカになった。……どう思う?」
ダクネスが嬉々として修理から返ってきた鎧を俺に見せつけてきた。それは一言でいうと……。
「なんか、成金趣味の貴族のボンボンが着けてる鎧みたい」
「私だって素直に褒めて貰いたい時もあるのだが……カズマはどんな時でも容赦ないな」
そんな嬉しそうに言われても………。
「今は構ってやれる余裕はないぞ、お前を超えそうな勢いのそこの変態をなんとかしろよ」
「ハァ………ハァ………。魔力溢れるマナタイト製の杖のこの色艶………。ハァ………ハァ………」
めぐみんが新調した杖を抱きかかえ頬ずりしていた。
キャベツ狩りで得た報酬は、均等に分けるのではなく、それぞれ自分で捕まえた分をそのまま報酬にしようとアクアが狩りの前に言ってきた。それぞれ自分の報酬でやりたい事をしているなか、その言い出しっぺのアクアはと言うと………。
「えーーーっ!?。なんでこれっぽっちなのよーーっっ!?」
ギルドの受付のお姉さんの胸ぐらを掴み、いちゃもんをつけている。
「キャベツ狩りの残りの報酬がこれだけって事はないでしょ!何匹捕まえたと思ってるの!?」
「そ…それが…申し上げにくいのですが……」
「何よ!」
「アクアさんが捕まえてきたほとんどが、レタスでして…。ですから残りの報酬もそのように……」
「なんでレタスが混じってるのよー!」
「わ、私に言われましてもっ!」
という会話をしていた。
するとアクアが俺達の方に笑顔でやって来た。なんだかなぁ……。
「カーズマさんっ!貴方の報酬はおいくら万円?」
「百万ちょい」
「ひゃっ!?」
そう、俺は突然起きたこの緊急クエストで、いきなり小金持ちになりました。俺が捕まえたキャベツは質のいいキャベツばかりみたいだったらしい。これも幸運値の差というやつか。
「か…カズマさんって前からそこはかとなくいい感じって思ってたのよね〜」
「無理して褒めんな、金は分けんぞ」
「カズマ様ーーーー!!お願いします!お金貸してください!!報酬アテにして、酒場にツケまでしてるんです!」
「報酬はそれぞれの出来高って言ったのお前だろ。それに、俺はこの金でいい加減、馬小屋生活を卒業するんだよ。お前に貸す金なんかない!」
「そんなぁぁぁぁ!お願いよ、お金貸して!!ツケ払う分だけでいいから!そりゃあカズマも男の子だし、馬小屋で毎晩毎晩ゴソゴソやってるし、早くプライベートな空間が欲しいのは分かるけど!お願いよぉぉぉぉ!!」
「よし分かった、貸してやるから黙ろうか!」
そして、俺はこの駄女神に金を貸すことになった。クソっ!
「そういえばユウがいませんね。まだ来てないのでしょうか?」
そう言われるとこのパーティーの唯一の良心、ユウの姿がない。報酬受け取りの列にもいなかったしまだ来てないのかと思っているとユウが来た。
「ごめん、待たせたね」
「遅かったなユウ。ほら、早く報酬受け取って来いよ。ユウは結構狩ってたし結構な額になると思うぞ」
「いや、実は朝イチに報酬は受け取っていて、家に置いてきたんだ。けどギルドに戻ってくると凄く混んでいてね、入るのに時間がかかっちゃったんだ。ごめん」
どうやらもう報酬は受け取っていたらしい。どのくらい報酬が出たんだろ?聞いてみるか。
「ちなみにユウはどのくらい報酬をもらったんだ?」
「二千万だね」
「「「「二千万!?」」」」
ユウSide
「「「「二千万!?」」」」
今回の報酬の金額を言ったら驚かれた。まぁしょうがないね。
「わああああーっ!!なんで私、あの時報酬はそれぞれなんて言っちゃたのよぉぉぉぉ!!私のバカァァァァ!!」
「アクア、どうしたの?」
「今回の報酬が5万ちょっとしかもらえなくて、悔しいだけだ。気にしなくて良いよ」
どうやら今回の報酬が少なかったみたいだ。まぁしょうがないね。アクア自身が報酬はそれぞれって言ったんだし。
「じゃあみんなそろいましたし、早速討伐に行きましよう!それも、たくさんの雑魚モンスターがいるヤツです!新調した杖の威力を試すのです!」
「いや、一撃が重くて非常に気持ちいい、強いモンスターを!」
「いいえ、お金になるクエストをやりましょう!ツケを払ったから今日のご飯代もないの!」
みんなバラバラだった。カズマが呆れているし。……ハァ。
「僕はカズマが選んで決めたものなら、どのクエストでもいいよ」
「やっぱりお前だけだよ。良心は」
「良心?……なんの話?」
「気にするな。とりあえず、掲示板の依頼を見てから決めようぜ」
そう言って僕たちは掲示板に向かうんだけど……。
「あれ?なんだこれ、依頼がほとんど無いじゃないか」
「カズマ!これだ、これにしよう!ブラックファングと呼ばれる巨大熊の討伐を」
「却下だ却下!おい、なんだよこれ!高難易度のクエストしか残ってないぞ!」
高難易度のクエストしか残ってなかった。おかしいな……。いつもなら掲示板にたくさん貼ってあるのに。そう思っているとルナさんが来た。どうしたんだろ?
「申し訳ございません。最近、魔王の幹部らしき者が、街の近くに住み着きまして………」
「え!」
「その影響か、この近辺の弱いモンスターは隠れてしまい、仕事が激減しておりまして」
「えぇ………」
「な、なんでよおおおおお!?」
この近くに魔王軍の幹部が住み着いたか、僕が倒してきてもいいんだけど街を危険にさらすわけにはいかないからね。まずはその幹部の情報を集めるべきだね。
「ねぇ、ルナさん。その魔王軍の幹部に何か特徴的なものとかないかな?」
「ごめんねユウ君。まだ何もなくて…」
「大丈夫だよ、気にしないで。ありがとねルナさん、また後でね」
「うん、また後で」
そう言ってルナさんと別れた。ん〜情報がまだ何もないとなるとしばらくは、様子見しか無さそうだね。
「じゃあ、当分クエストは無理だな。帰るしかないか」
「ま、待ってください!せめてどこかで爆裂魔法を!せっかく杖を新調したのに……」
「分かった分かった。俺が付き合ってやるからそれで我慢してくれ」
「分かりました。約束ですよ」
「なんでよぉぉぉぉぉ!なんで!魔王の幹部がよりによってこの街の近くに住み着くのよぉぉぉぉぉ!」
「これはしょうがないよアクア、諦めよう」
「ユウはどうするんだ?」
「僕もめぐみんの爆裂魔法を見について行っていいかな?」
「ああ、いいぜ。それじゃ行こうか」
そう言って僕たちはギルドから出た。
〈草原〉
僕たちはめぐみんの爆裂魔法に付き合うために外の草原に来ていた。
「という訳で二人には付き合ってもらいますよ」
「爆裂魔法を撃ちたきゃ一人で行けばいいのに」
「倒れた私を誰がおぶって帰るんですか、それに、
1日1発爆裂魔法を撃たないと調子が出ないんです」
「倒れためぐみんはカズマがおぶってね、よろしく」
「な、なんで俺が!ユウがおぶれよ!」
「僕はあくまでカズマとめぐみんの付き添いだからね」
「カズマ、ちゃんと私をおぶってくださいね」
「クソっ」
そうやって話してるうちにちょうどいい場所に着いた。
「……っと、この辺でいいだろ。適当に撃って帰ろうぜ」
「駄目です、もっと離れないと。爆発系魔法威力上昇、高速詠唱など、その他諸々。爆裂魔法にすべてを捧げたスキル構成です。街への被害は考慮しないと」
「他の中級魔法とか、習得する気ないのか?」
「ありませ………あれは…」
と、めぐみんが何か見つけたようなのでそこを見ると、デカイ城があった。
「あれは…廃城…でしょうか」
「あんな所にあんなもんあったのか」
「僕も今まで気づかなかったよ」
「しかし薄気味悪い城だなぁ……まるでお化けでも住んでそうだぜ」
「まぁ、廃城なんてそんなもんだよ」
そう言ってると、めぐみんが何か思いついたような表情をし始めた。まさか……。
「丁度いい!アレにしましょう!!」
「やっぱり………」
「あの廃墟なら、いい練習台です!どんなに破壊しても文句は言われませんよ」
「え、………マジで?」
「私の前に立ちはだかったのが運の尽き……さぁ我が力を思いしれ!!『エクスプロージョンッッ!!』」
めぐみんの爆裂魔法で廃城は炎に包まれた。………さすがに人は住んでないよね…。
「ど…どうですか……」
「演出と破壊力はさすがだな」
「すごいと思うよ」
「明日もよろしくお願いします。カズマ、ユウ」
「うーん、まぁしばらく付き合ってやるかな」
「僕は遠慮しとくね。別の用事もあるし」
そう言って僕たちは街に帰った。
〈ルナの家〉
夜、僕はルナさんの家にいた。今日はいろいろと疲れたのでルナさんに甘えようと思い、前から抱きついた。
「わ!?ビックリした、どうしたの?ユウ君」
「今日はちょっと疲れたから甘えたいと思って。だめかな?……」
「ふふっ、いいに決まってるじゃない。ほら、おいで」
そう言ってルナさんは僕の頭を胸に埋めてギュッと抱きしめてきた。顔が胸に埋まってるので少し呼吸がし辛いけど、柔らかい感触と甘いニオイがしてとても癒やされた。
「どう?ユウ君。癒やされる?」
「うん、とっても気持ちいい」
「そう、良かった。今日はこのまま寝る?」
「うん、そうしたいな」
「ふふっ、分かったわ」
そして僕たちは、抱きついた状態でベッドに横になり眠りについた。
下弦の鬼は誰を出すか
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下弦の壱 魘夢
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下弦の弐 轆轤
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下弦の参 病葉
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下弦の肆 零余子
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下弦の伍 累
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下弦の陸 釜鵺