それでは本編どうぞ!
あの後、僕たちが金髪のクルセイダーのダクネスと盗賊のクリスと一緒に机に移動して集まったところでカズマが話し始めた。
「実はなダクネス。俺とアクアはこう見えてガチで魔王を倒したいと考えている」
このカズマの言葉を聞いた僕は少し驚いた。まさかカズマが魔王を倒したいと思っているとは思わなかったのだ。
「俺たちの冒険は過酷なものになるだろう。特にダクネス、女騎士のお前なんて魔王に捕まったりしたら、それはもうとんでもない目に遭わされる役どころだ」
「ああ、全くその通りだ!昔から、魔王にエロい目に遭わされるのは女騎士の仕事と相場が決まっているからな!それだけでも行く価値はある!」
「え!?………あれ!?」
「え?………なんだ?私は何かおかしなことを言ったか?」
「めぐみんも聞いてくれ。相手は魔王。この世で最強の存在に喧嘩を売ろうってんだよ、俺とアクアは。そんなパーティーに無理して残る必要は………」
「我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして爆裂魔法を操りし者!我を差し置き最強を名乗る魔王!そんな存在は我が最強魔法で消し飛ばしてみせましょう!」
ダクネスとめぐみんがやる気になっているが、現実はそう甘くはない。
「二人とも落ち着いて、魔王はそう簡単に倒せたりはしないよ」
僕がそう言うと全員がこっちを向く、なぜかカズマの目が輝いているけどまあいい。
「なぜだ!ユウは魔王を倒したくないのか!」
「そうじゃないよ。でも、今のこのパーティーでは無理だよ」
「だからこそ私の爆裂魔法で魔王を!」
「爆裂魔法一発で倒せる相手なら、とっくの昔に誰かが倒してるよ。だから最低でも爆裂魔法を連発出来るぐらいまでレベルを上げてからじゃないと魔王を倒すなんて夢のまた夢だ」
「うぐっ………」
「ダクネスも簡単に魔王を倒すなんて口にしないでよ。君が死んでしまったら君の家族や大切な人たちを悲しませることになるんだよ」
「くっ………」
そう言うと二人は黙ってしまったけど、僕は話を続けた。
「そもそも魔王を倒す前に、魔王の幹部を倒すための方法を考えたほうがいいよ。彼らは魔王ほどではないけど一人一人がとても強いからね。今の君たちじゃあ絶対勝てない」
魔王軍幹部は魔王が選抜した戦士たちだ。一人一人が強敵で今のカズマ達では勝てない。前の幹部の何人かは僕が倒したけど今の幹部の情報は完全には揃ってない。
それに、僕の友人のウィズも幹部だ。まぁなんちゃって幹部だけど…。
「とにかく、まずはレベルを上げることに集中した方がいいよ。魔王を倒す事を考えるのはその後だ。」
そう言うと二人はうつむいてしまった。少し言い過ぎたかな。そう思っていると今まで黙っていたクリスが口を開いた。
「相変わらず物知りだね。さすがこの街最強の冒険者だね。わかった?二人とも、魔王を倒すなんて簡単な事じゃないんだからね」
「僕は別に最強なんかじゃないよ」
「またまたぁ、ユウ君の噂はあちこちに広まってるからね。見たこともない魔法やすごい剣技を使ってどんな依頼も完璧にこなす、この街にいる最強の冒険者だってね!」
「見たことがない?どういう事だ?」
僕とクリスの会話を聞いていたカズマが疑問に思ったのか聞いてきた。
「ユウ君の魔法は誰も見たことがないんだよ」
「でも駆け出しの冒険者だから知らないだけで上級職のめぐみんなら知ってるだろ?」
「知りません。ユウが使用する魔法は学校でも教えてもらえませんでした。そもそも一般的に使われている魔法の中にあんな魔法は存在しません」
めぐみんがそう言った後にみんなが僕を見ていた。まぁ隠すこともないし言ってもいいかな。
「僕が使っている魔法は氷の造形魔法と雷の滅神魔法だよ」
「造形魔法に滅神魔法?」
「うん、造形魔法は実際に物体などを造る魔法で滅神魔法は神を滅するという魔法というだけあって威力が高いのが特徴かな」
「何!その滅神魔法って!?めちゃくちゃ私にとって迷惑な魔法なんですけど」
僕が使っている魔法について教えたら、アクアが特に滅神魔法に反応して騒いでいる。ほっといておこう。
「僕の両親は二人ともかなりの家柄の出身らしくてね。それぞれの家系に代々伝わる相伝の魔法があったんだけど、両親はその実家から抜け出して結婚したんだ。それで、それぞれの家系の魔法の才能が僕にはあったらしく、2つとも習得できたんだ」
「なるほど、それなら誰も知らないわけだ」
「うん、そうだね」
「へーユウ君の魔法はそんな事情があったんだね。やっぱりすごいや」
僕の魔法の事でさまざま感想が出ていた時に
【緊急クエスト!緊急クエスト!街の中にいる冒険者の各員は、至急正門に集まってください!繰り返します。街の中にいる冒険者の各員は、至急正門に集まってください!】
………今の時期にある緊急クエストってあれだよね。
〈正門〉
「おい、緊急クエストってなんだ?モンスターが街に襲撃に来たのか?」
正門で他の冒険者と一緒に待っているとカズマがそんな事を言って来た。冗談だと思っていたけど本当に知らないのかな?
「言ってなかったかしら。キャベツよキャベツ」
そう、キャベツの収穫だ。この時期になると毎年行うクエストだ。そう思っているとルナさんが説明を始めた。
「皆さん、今年もキャベツの収穫時期がやって参りました!今年のキャベツは出来が良く、一玉の収穫につき1万エリスです。できるだけ多くのキャベツを捕まえ、ここに納めてください!なお、人数が人数、額が額なので、報酬の支払いは後日まとめてとなります!」
へぇー、一玉、1万エリスかぁ。それも経験値しだいで変わると。少し本気でやろうかな。
僕は光速に近いスピードでキャベツに近づき、刀を抜刀して角度を調整し技を放った。
『風の呼吸 肆の型 昇上砂塵嵐』
すると上方に上がっていき、一気に数十から数百玉ぐらいのキャベツが檻の中に入っていった。
ちなみに斬撃はないのでキャベツには傷は入ってない。
「ちょっ!ユウ!!」
「ユウさーん!私たちの分も残して!」
「早く収穫するぞ!早くしないと全部ユウに収穫されちまう!!」
他の冒険者たちも急いで収穫を行った。
「俺もう馬小屋に帰って寝てもいいかな」
カズマは他の冒険者たちがキャベツと戦っている光景を見てそう言っていた。
〈ルナの家〉
「うん、すごく美味しいね。ユウ君!」
僕はキャベツの収穫を終え、ルナさんの家で一緒に夕食用に回収したキャベツを食べていた。確かに美味しい。
「ユウ君、今日はお疲れ様。大変だったでしょ?」
「まぁいろいろあったけど大丈夫だよ」
確かに大変だった。ダクネスが他の冒険者を守ってキャベツの攻撃を恍惚の表情をしながら受けていたり、めぐみんが他の冒険者もろとも爆裂魔法を放ったり、アクアがキャベツに翻弄されて、転んで泣いていたりした。カズマはスキルをうまく使って地味に多くキャベツを捕まえていた。
僕とルナさんは食事を食べ終えた後、一緒にベッドに横になり、お互い向き合っていた。
「今度のデート、楽しみだね」
「はい、とっても楽しみです」
そうやって笑い合いながら話をして、お互いに近づき、額を合わせて
「大好きだよ、ユウ君」
「僕も大好きだよ、ルナさん」
そう言い合いながらキスをして眠りについた。
いつもよりも少し長くなりました。
敵側にどんなオリ敵を出すか
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鬼滅の十二鬼月(上弦のみ)
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鬼滅の十二鬼月(下弦、雑魚鬼)