【急募】女の子から変化した武器の手入れの方法【戻して】 作:ぴんころ
340:名無しの転生者
そろそろイッチの学園祭も始まる頃かね?
341:名無しの転生者
どうだろ?
イッチの世界との時間の流れのズレは早くなったり遅くなったりするからなぁ
342:名無しの転生者
時深さんの時間操作の影響かねえ
343:名無しの転生者
あの人の能力、この掲示板には通用しないがFAになったんじゃなかったっけ?
344:名無しの転生者
いや、でもクロノス……クロノスでいいのかこれ? 他のスレッドだとほとんど発生しないじゃん
時間のズレってなるとやっぱり時深さんが可能性として高いよな
345:名無しの転生者
イッチのIDにユーフォリアちゃんが間借りしてるからって可能性は?
346:名無しの転生者
他のスレッドだとほとんど発生しないって言ってるでしょ
可能性としてないわけではないけど、ユーフォリアちゃんみたいに現地人がIDを間借りしてるのはままあるし、そっちで起きてないから気にしなくていいレベル
347:名無しのエターナル
えー、みなさまお待たせしました
そろそろ学園祭の時間がやってまいります
今は前日の夜、あと何レスくらいでスタートになるかな……?
348:名無しの転生者
まだ前日の夜なのかよ!
349:名無しの転生者
そろそろ学園祭の時間って言われたからもう始まるものかと
350:名無しの転生者
イッチの心配はあと何レスでスタートするかじゃなくて、このスレで学園祭まで終わってくれるかどうかじゃないの?
351:名無しの転生者
あー、そういえばイッチ言ってたな学園祭まで終わったらスレタイ変えるって
352:名無しの転生者
うーん……終わるかどうかギリギリ?
353:名無しの転生者
クロノス次第かなこれは……
354:名無しのユーフォリア
クロノスってなんですか?
355:名無しの転生者
お、ユーフォリアちゃん
356:名無しの転生者
クロノスっていうのは、一気に大量に書き込んだせいで書き込みの順番が入れ替わってしまうことやで
357:名無しの転生者
ユーフォリアちゃんよりも後の時間に書き込んだ人がユーフォリアちゃんよりも先にここに書き込まれてる、って感じやな
358:名無しの転生者
まあそういうわけで今言ってる「時間の流れが違うせいで一秒後に書き込んだら数十レス後だった」とか「翌朝に書き込んだら1レスしか進んでなかった」とかは正しい意味でのクロノスではないのだ
359:名無しの転生者
まあイッチがいる間にはそんなことはなかなか発生しないみたいだけどな
360:名無しの転生者
おかげで結構なレスが前後の繋がりなくて見辛いよね
361:名無しの転生者
で、最後の学園祭前日にイッチはこんな掲示板を見て何をしてるわけ?
362:名無しの転生者
イッチは早く寝て明日の学園祭の準備をしてくれ
363:名無しのエターナル
いやあそれが……
楽しみすぎて眠れないんだわ
364:名無しの転生者
子供かっ!
365:名無しの転生者
遠足前の小学生みたいなこと言ってるんじゃない!
366:名無しの転生者
イッチ……気持ちはわからんでもないが、最後の最後なんだからマジで楽しめるように休んどけ……
367:名無しの転生者
まあ、イッチが楽しめるようにユーフォリアちゃんがサポートしてくれるだろうけど
368:名無しの転生者
おはようからおやすみまで
ずっとユーフォリアちゃんがそばにいてくれるとかイッチやっぱり殺されても文句言えないくらい勝ち組では?
369:名無しの転生者
そうだよ
370:名無しの転生者
俺たちもユーフォリアちゃんみたいに可愛くて優しくてずっと隣にいたくなるような相棒が欲しい
371:名無しの転生者
イッチが羨ましいぜ……
372:名無しのエターナル
俺の人生、前世と今世合わせても多分ユーフィーと出会えたのが一番の幸福だわ
373:名無しのユーフォリア
えへへ……ありがとうございます!
374:名無しの転生者
だーかーらーここでいちゃつくなよー!
375:名無しの転生者
ユーフォリアちゃんが可愛いのはいいが、その対象がイッチだというのが俺たちの心を削っている
376:名無しの転生者
ユーフォリアちゃんと一緒に居られるんだから、これから先イッチの望みが全部叶わなくても許されるんじゃないかなって思い始めている
377:名無しの転生者
イッチがこんな幸福なことは許されていいのか
378:名無しの転生者
ぶっちゃけ彼女を連れて掲示板にやってきたようなものだからなこいつ
379:名無しの転生者
唯一の救いはイッチとユーフォリアちゃんが付き合うことだけはないってことだ
過去に甘やかす対象って言ってるからな
380:名無しの転生者
まあ代わりと言ってはなんだがすでに結婚相手よりも濃い絆で結ばれてるんですけどね初見さん
381:名無しの転生者
おかげで俺たちが愛称で呼ぼうものなら天罰を受けてしまう
382:名無しの転生者
あの天罰、どういう理屈で放たれてるんだろうな?
383:名無しの転生者
割とマジでイッチも驚いてたからただの偶然説が今のところ一番根強いけど……
384:名無しの転生者
イッチにそんなことをできる力があるなら普通にマナ操作とかもうちょい上手くてもおかしくないだろうしね
385:名無しの転生者
ユーフォリアちゃん関係でだけ能力値が一気に上昇するユーフォリアちゃん大好きマンの可能性
386:名無しの転生者
割とガチでありえそうな可能性やめろ
387:名無しのエターナル
ユーフィーのためなら火の中水の中なんのそのな気合いはあ──
388:名無しの転生者
……イッチ?
389:名無しの転生者
おいおい、なんか怖いから沈黙やめろ
390:名無しの転生者
イッチ、学園祭前日なのにミニオン案件なのか……
391:名無しの転生者
ミニオンも少しは事情を考えてくれてもいいんじゃないかな?
392:名無しの転生者
でも、体を動かせるならイッチも疲れるだろうから眠れないってこともないでしょ
393:名無しの転生者
そういう意味ではイッチのことを考えて出てきてくれたね
394:名無しの転生者
……結局、誰がミニオンを生み出してるのかわからないままだったな
395:名無しの転生者
まあそこはその世界を生きる人がどうにかすべき領分だから……
396:名無しの転生者
イッチはもう、本当にその世界の住人じゃなくなっちまったんだなぁ……
397:名無しのエターナル
やべえ、ミニオンじゃなくてエターナルだ
【画像】
398:名無しの転生者
えっ、お隣さん!?
『おにーさん! これ、多分誘導されてます!』
(わかってる! でも、だからってここで戦ったら被害がめちゃくちゃでかくなる! とにかく、住宅街を抜けないと話にならない!)
夜の住宅街を疾走する影が一つ。それを追うように単色の影が複数。
先頭を走る逢夢が引き連れているのか。あるいは五つ存在する神剣の属性を一人一色ずつ担当する五体のミニオンが彼を追い立てているのか。
わかっているのはたった一つ。お互い、この場所を戦場にするつもりはないということだけ。
(ユーフィーっ!)
『はい、任せてください!』
以心伝心。少年の言いたいことを理解し、肉体の操作を入れ替える。
ユーフォリアが強制力で体を動かし、少年はフリーに。直後、肉体の周辺にわずかな冷気が纏わりつく。
マナの掌握、変換。いつものように永遠神剣を通して濾過した青属性のマナを行使する。
目的は当然、彼らを追いかける五体のミニオン。
「咲き誇れ、結氷華」
詠唱とともに、少女たちを中心として氷の花が五つ、彫像のごとく屹立する。
突如として発生した魔法に、自我が薄く主人の命令を忠実に遂行するミニオンが対処できるはずもない。
あるいは、対処できたのかもしれないが、青属性の魔法は基本妨害することは不可能。
魔法の妨害は青属性にのみ許された技であり、通用するのは赤属性と緑属性だけなのだ。
『マナよ、オーラの光と変われ。
仕込みが終わったと同時に、ユーフォリアの詠唱が脳裏に響き渡る。
動きは封じた。詠唱の時間は十分。つまりは最大火力を確実に当てる準備が整った。
生まれたのはオーラフォトンで形成された巨大な球体。高密度、高火力の殺意の塊。
「吹っ飛ばせ、オーラフォトンメテオ!」
その球体から放たれたオーラで構成された流星雨が超速度で氷華に叩きつけられ、氷だけではなくミニオンまで蒸発させていく。
相手の目的がどこにあるのかは知らないが、誘導する以上はそこに行き着けば必ず勝てるということなのだろう。
ならば、そこにたどり着く前に消滅させてしまえばいい。その際に生まれる相手との攻防で街が壊れるというのなら、そもそも相手に行動させなければいい。
そんな思考で放たれた範囲攻撃は、果たして彼の想定通りにミニオンを消滅させた。
「ふぅ……」
『どうします、おにーさん?』
「どうするって……」
『ここでミニオンがあたしたちを連れて行こうとした場所まで行けば、多分ミニオンを作ってた相手に近づけます。でも……』
「相手が表に出てくるってことは、確実にこっちをどうにかできる、かな?」
『はい』
今の彼には、ここでエターナルを放置するという選択肢だって当然ある。
むしろ、向こうから動き始めたという事実を考えればそちらの方が賢い。
「……遠距離から仕掛けてみようか。勝てなさそうなら逃げることも視野に入れて」
『はい、わかりま──おにーさん!』
「っ……!?」
どうするのかを決めたところで、鋭い声を発したユーフォリアが体を動かしなりふり構わずその場を飛び退く。
ぎょっとしながら逢夢が元いた場所を見ればそこには何もない。
まるで空間ごと抉り取られたかのように、全てがその座標から消失している。
喰らえば、確実に彼も死んでいただろう。
(ユーフィー。これを撃ってる場所に向かおう。そうじゃないとジリ貧だ)
『……わかりました。行きましょう!』
当たれば殺せる。当たらなくても対処のしようがないから追い立てることができる。
ミニオンよりも優秀な猟犬を解き放った何者か。この連弾が彼らに居場所を知らせるためのものなのか、あるいはミニオンが追い立てようとした場所まで連れていくためのものなのかはわからない。
けれど、生き残れる可能性が高いのは、襲撃者の元へと向かう選択肢だということだけはわかる。
そうと決まれば話は早い。
『次の攻撃の後、一気に走ります!』
(わかった!)
着弾する空間消失攻撃を飛び退いて避けた直後、足元に一度で砕ける強度なマナの足場を展開。
敢行するのは足場を砕きながらの連続跳躍。時折飛んでくる空間を抉る不可視の弾丸に合わせて方向を変えながら、発射地点を目指す。
ユーフォリアの操作に合わせ、逢夢も初めて使った時とは比べ物にならないほど練り上げられた光刃を連射する。
それ自体は不可視の攻撃に打ち負け、当たった瞬間に粉砕されるのだが、ぶつかり消失するというだけで十分。
見えなくてもそこにあるとさえわかれば、ユーフォリアが避けられる。
「……いない?」
直線距離にしておよそ三百メートル。
消失弾を避けるためその三倍ほどの距離を動き、たどり着いた場所は無人。
人の気配はなく、されど濃密なマナの残り香がそこにはあるゆえ、この場が目的地であることは間違いない。
感知能力を最大限に発露し周囲を探り──最初の焼き直しのようにまた背後へと全力で跳んだ。
「あら、避けるなんてすごいのね」
「あな、たは……」
上から、潰すように落ちてきた一撃。
それは彼を捉えることなく、逢夢の前に敵の正体のみを明らかにするものだった。
そこにいるのは、白いヴェールのみに身を包んだ、痴女と呼ばれても仕方がないような女性。
長く綺麗な赤い髪と、どこかで見たことのあるような顔立ち。
「お隣さん……?」
永遠神剣第二位『赦し』の契約者、”最後の聖母”イャガ。
それが彼女の名前で、彼のご近所さんだった。
そろそろ終わりも見えてきた。