【急募】女の子から変化した武器の手入れの方法【戻して】 作:ぴんころ
【手土産】お義母さんに会いにいくことになった【どうする】
1:名無しのエターナル
はい、というわけでどうしたらいいか意見をくれ
2:名無しの転生者
は? イッチいきなり何を言いだすんや?
3:名無しの転生者
いつのまに結婚の挨拶をするようなことになったんだよお前
4:名無しの転生者
そもそも、イッチはエターナルになったから誰とも結婚できんだろ
したとしても、相手に置いていかれること確定済みだ
5:名無しの転生者
お前ら……現実を見ろ……
イッチが結婚するんだったらユーフォリアちゃん以外に相手はいない……
6:名無しの転生者
うわぁぁぁぁっ!
7:名無しの転生者
なんでそんな本当のことを書いた! 言え!
8:名無しの転生者
俺たちが必死に目をそらしていたというのに!
9:名無しの転生者
でもよぉ……どうせ少しくらいは気づいていない連中もいたはずだろ?
イッチが話し始めたせいで死ぬくらいなら、先に覚悟を決めさせるのもいいと思うぜ……
10:名無しのユーフォリア
……?
11:名無しの転生者
ユーフォリアちゃんが「何言ってるんだこいつら?」みたいな顔をしているのが見える……
12:名無しの転生者
ユーフォリアちゃんにそんな顔で見られたら生きていけねえ……
13:名無しの転生者
いや、でもちょっと蔑まれるのもいい気がしてきたぞ?
14:名無しの転生者
可愛い女の子に蔑まれるのはご褒美だからな
15:名無しのユーフォリア
もう、何言ってるんですかみなさん
おにーさんが結婚なんてするはずないじゃないですか
16:名無しの転生者
ユーフォリアちゃんによる結婚できない宣言
17:名無しの転生者
イッチ……泣くなよ……
18:名無しの転生者
イッチがエターナルだってことを考えると普通の言葉のはずなのに、どこかイッチを離すつもりがなさそうな発言に聞こえるのはなぜだろうか
19:名無しの転生者
そりゃあれでしょ
「おにーさんとあたしが結婚なんて」系の言葉じゃなくて「おにーさんが結婚なんて」だからでしょ
20:名無しの転生者
ああ、なるほど
そう言われると確かにそんな気がするな
21:名無しの転生者
で、それならイッチはなんでお義母さんに挨拶なんてすることになったんだ?
22:名無しの転生者
イッチが結婚するわけじゃない以上、お義母さんはあれか
ユウトさんの奥さんでユーフォリアちゃんのお母さん
23:名無しの転生者
まあそうだろうねぇ……
24:名無しの転生者
確か今までのスレでも一度も出てきてないだろユーフォリアちゃんのお母さん
25:名無しのエターナル
ちょっとユーフィーのパパさんと偶然遭遇してな
ユーフィーが元気にやってるのかちょっと心配してたから顔を見せてあげてほしいと言われたのだ
26:名無しの転生者
イッチいらねえ!
27:名無しの転生者
家族団欒の時間を邪魔しようとするとかイッチは大罪人なのでは……?
28:名無しの転生者
なんでイッチは当然の権利のようについていこうとしているのだ
29:名無しの転生者
イッチの命とユーフォリアちゃんの家族団欒ならどう考えても後者の方が重いぞ
30:名無しのユーフォリア
もー! おにーさんにひどいこと言うのは許しませんよー!
あたしがママに紹介したくてついてきてほしいって言ったんですからね!
31:名無しの転生者
け、結婚の挨拶だ……
32:名無しの転生者
どう聞いても「娘さんを俺にください」って言うやつ
ここはちょっとひねってあなたの娘さんは俺がもらった、って言えばいいのでは……?
33:名無しの転生者
ぐぬぬ……ユーフォリアちゃんの言葉だからイッチを許さねば……許さねば……
34:名無しの転生者
別に無理に許そうとしなくてもいいんやで(優しさ)
ただちょっとユーフォリアちゃんに嫌われる覚悟を決めればいいんや
俺は嫌だけど
35:名無しの転生者
多分ここにいる皆嫌だよ!
36:名無しの転生者
で、なんだっけ? お義母さんへのご挨拶のための手土産だっけ?
イッチの首でも差し出しとけ
37:名無しの転生者
>>32
それ、どう聞いても誘拐犯のセリフ
38:名無しの転生者
むしろ、お義母さんたちのあずかり知らぬところでユーフォリアちゃんと一緒になったんだから、そりゃ誘拐したようなものでしょ
39:名無しの転生者
言い方ぁ!
40:名無しの転生者
間違ってないけど言い方ぁ!
41:名無しのエターナル
お前らなぁ……俺とユーフィーをそんな間柄でくくろうとするんじゃないよ
俺たちはこう……なんと言うか……唯一無二の関係的なサムシングなんだよ!
42:名無しの転生者
唯一無二(担い手と武器)
43:名無しの転生者
唯一無二(女の子に頼りきりの男)
44:名無しの転生者
ぶっちゃけヒモでは……?
45:名無しの転生者
イッチはユーフォリアちゃんに頼りきりのヒモか……
46:名無しの転生者
そんなに可愛くて純粋な女の子のヒモになるとか、生きてて恥ずかしくないのか!
47:名無しのユーフォリア
ヒモ……? なんでこのタイミングでそんな言葉が?
48:名無しの転生者
あっ
49:名無しの転生者
ユーフォリアちゃんは知らなんだか……
50:名無しのエターナル
お前ら……ユーフィーに変な言葉を教えるんじゃない!
51:名無しの転生者
はーい
52:名無しの転生者
いや、これはすまなんだ……俺らが悪い……
53:名無しの転生者
ユーフォリアちゃんはもっと純粋でいてほしい
54:名無しの転生者
あとでイッチが聞かれることになるって考えたら、別に言ってもいい気がするけどユーフォリアちゃんにはそういう単語を知らないでいてほしいって気持ちが強い
55:名無しの転生者
こうやってユーフォリアちゃんはイッチの色に染められていくことになるんやなって……
56:名無しの転生者
無垢な女の子を自分好みに育てようなんて……イッチ許せねえ……
57:名無しの転生者
こいつ光源氏みたいなことやってますけど許されていいんですかね?
58:名無しの転生者
イッチのロリコーン
59:名無しのエターナル
は? 俺とユーフィーの仲を邪推する輩は許さんが?
クソがっ、結局手土産に関しちゃ時間切れかよ……
”調律”のアムというエターナルは、その本体性能に関していえばそれほど高くはない。
通常の位階には囚われない高位の永遠神剣、”鞘”『調律』。そして、その主人格としてある”悠久”のユーフォリアの戦闘経験。
そこにおまけで、未熟ゆえにほとんど使えない、かつての『調律』から色々と教わった技術、というのが加わって、今の彼の戦闘スタイルは完成している。
もはや一人でもたかだかエターナルミニオン程度に負けるほど弱くはないが、かといってユーフォリアの力を借りないのならばエターナル相手に勝利をもぎ取れる可能性は限りなく低い。
カタログスペックを活かしきれるだけの技量がないエターナル。それが自他共に認める彼という存在に対する評価だった。
「なあ、ちょっと二人とも近すぎじゃないか?」
なので、奇襲が行われた際に対抗できるように彼のそばにユーフォリアが控えるのは当然のことなのだが、どうやらユウトはそれに疑問を抱いた様子。
肩が近い。距離が近い。そして二人揃ってそのことについては全くと言っていいほど疑問を抱いていない。もはや見た目はバカップル。
だというのに二人からはそういった恋愛ごとの雰囲気を読み取れない。自分がそういうのに鈍感だということはエターナルになる少し前にたっぷりと思い知らされたユウトだが、これに関してはそう間違っていないだろう。
それでも親バカなことには変わりなく、ちょっとでも動けば触れてしまいそうだ、と彼は思っていて、ユウトの相棒たる『聖賢』はテーブルに立てかけられている関係で二人の手が両親から隠れるようにたまに触れ合って絡み合うところも目撃していたが、言ったら面倒だろうなと黙っている。
「そう、ですかね?」
「え、これくらい普通だと思いますよー?」
とはいえユウトも親バカで、恋愛関係の察しは悪くとも馬鹿ではない。
彼の脳裏をよぎったのは最初の相棒、かつてアセリアと結ばれるまでの戦いにて握った『求め』という名の永遠神剣。
マナを求め、自らを乗っ取ろうと強制力を働かせ、しまいにはユウトに友人を斬り殺させようとさえしたその永遠神剣が相手となってなお、年単位の戦いの中でなんともいえない奇妙な相棒関係を築いたのだ。
それがユーフォリアという性格に特に問題もない目に入れても痛くないような子であれば、そりゃ仲良くなっても仕方がない、というのはわかる。
「ん……ユウト、そんなに気にしなくても大丈夫だと思う」
ただ、父親ゆえの心配は理屈で消えるようなものではない。
何かを言おうとしたユウトを諌めたのは彼の隣、テーブルを挟んで逢夢の眼前にいる女性。
「アセリア……」
「ユーフィーが選んだ相手。悪い子じゃないのはユウトも確かめたはず」
「それはそうなんだけどなぁ……」
逢夢には無表情にしか見えないが、ユーフォリアいわく今は優しい表情をしているらしい。
目に見えてはっきりと分かるほど、外見という意味ではユーフォリアと似通っている、この女性は永遠神剣第三位『永遠』の契約者、アセリア。
学園祭を終えて、つまり逢夢とユーフォリアがあの世界を旅立ってから数年、それだけの時間が経って初めて出会った、ユーフォリアの母親である。
「……もうちょっと距離取った方がいいのかな?」
「えー、でもそうしたら、不意打ちの時にどうしようもないですよ?」
「いや、でもさすがにこの家の中なら……ユウトさんに殴られたりする以外は大丈夫だと思うけど……」
「パパは理由もないのにそんなことしませんよ」
「いやぁ……ここまで遅れたのは殴られても仕方ないかなって」
今回の目的は顔合わせと、ユーフォリアと一緒に旅をしていることへの挨拶程度。
娘さんを預かっているのだから、本来ならば一番最初にやるべきだったのだが、旅立った直後に時深経由で任務のお知らせがやってきたこともあって、ここまで時間がかかってしまった。
つまり、殴られる理由は十分存在するのだ。まあ、そんなものがなくても娘を連れて行っただけで十分すぎる理由ではあるのだが。
「そ、そういえば。二人はこれからどうする予定なんだ?」
そんなことを話していたとはつゆ知らず、分が悪いと感じたのか話を振ってくるユウト。
エターナルは、永遠の命を持つ存在。故に当然、何かしらの目的はあった方がいい。否が応にもカオス陣営に属している以上は任務を与えられることになるのだが、任務と任務の隙間にはやはり個人の時間がある。その時、やることがあった方がいいだろう。
ユウトの言葉に、顔を見合わせる二人。目的は、あるといえばある。一生涯を共にする覚悟はしたので、ユーフォリアとの契約解除法を探す必要はもうないが、代わりとなる新しい目的が。
「ええ、ちょっと人探しをしようかなって。ユーフィーが探したい人がいるっていうんで」
「おにーさん!」
「え、これ言っちゃダメなやつだった?」
「うぅ……そういうわけじゃないですけど……」
探したい人、という言葉に驚いた様子のユーフォリアの両親。どうやら、その尋ね人の存在そのものを知らなかったらしい。
「そうか……ユーフィー。その人っていうのはすぐに探さないといけないのか?」
「どう、なんでしょう?」
「特に何もないっていうなら、今日くらいは泊まって、その人のことを聞かせてくれないか? ユーフィーのお友達だっていうなら、俺たちとしても一回くらいお礼を言っておきたいから。なあ、アセリア」
「ん……それに、そういうことならアムも泊まっていくといい」
「えぇ……こういうのって、普通親子水入らずなものじゃないんですか?」
結局断りきれず泊まることになったのだが、その時いつもと同じようにユーフォリアと同じ部屋、同じベッドで眠ろうとした結果、親バカが一名覚醒することとなった。