LAS派の人は読まない方がいいかもです。全然いいよって人はどうぞ。
あと、ゲンドウの若干のキャラ崩壊注意です。
NERV本部・食堂
マヤ「そういえば最近、シンジ君とレイって距離が大分近くなりましたよね」
シゲル「ああ、俺もそれは思った。この前のシンジ君のシンクロテストの時なんか、レイは違うのにずっとシンジ君が終わるのを待ってたんだぜ?」
マコト「僕もちょっと前に二人と廊下ですれ違った時、仲良く手を繋いでたっけ」
マヤ「えっ、そんな事あったんですか!?」
マコト「うん。僕も最初は目を疑ったけど、確かに手を繋いでたよ」
シゲル「へぇ、あのレイが……シンジ君もなかなかやるじゃないか」
マコト「二人が互いを意識し出したのは第6の使徒を殲滅した後だろうけど、一気に距離が縮まったのは第10の使徒の時だろうね」
マヤ「あれからかなり経ちましたけどまだ信じられないです。まさか使徒がエヴァを捕食するなんて……」
シゲル「しかし、初号機から二人共無事にサルベージされた時は奇跡としか思えなかったよ」
マコト「あの時、どうやってシンジ君がレイを使徒から取り戻したのかは分からないけどきっと何かあったんだろうね」
マヤ「サルベージされた時、安心しきった顔でシンジ君に抱きついてましたもんね、レイ」
マコト「あんな顔のレイは初めて見たよ。碇司令と笑って話している所は見た事があるけど」
シゲル「でも最近じゃ、碇司令とは以前と比べて滅多に会ってないみたいだぞ」
マヤ「レイなりに何か、心境の変化があったんじゃないですか?」
シゲル「碇司令よりもシンジ君の方を選んだって事か?いやはや、あのレイをそこまで変えるなんて────」
ドンッ!!
マヤ「きゃっ!?」
マコト「あ……ア、アスカ?」
アスカ「…………」
シゲル「ど……どうしたんだ?壁なんか殴って……」
アスカ「……別に。ただイライラしてたから」
マヤ「……行っちゃいましたね」
シゲル「あ、ああ……俺達、何かまずい話してたか?」
マヤ(まずい話……もしかしてアスカ、レイに……)
第壱中学校・2年A組教室
トウジ「さぁ、飯や飯!ようやっとこの時間が来たわ!」
トウジ「……ん?」
ケンスケ「どうしたんだよ、トウジ?」
トウジ「シンジのやつはどこにいったんや?最近、昼休みになるとすぐいなくなるやんけ」
ヒカリ「え……鈴原、まだ知らなかったの?」
トウジ「何をや?」
ヒカリ「シンジ君ならここ最近、綾波さんと一緒に屋上で食べてるのよ」
トウジ「な、何やて!?それホンマかいな!?」
ケンスケ「本当だよ。俺も前に綾波と一緒に屋上に上がってくのを見たし」
トウジ「そうやったんか……てか、知ってたんなら教えんかい、ケンスケ!」
ヒカリ「私が鈴原にはしばらく秘密にしといてって頼んだのよ」
トウジ「何でや、委員長?」
ヒカリ「だって……あの二人、もうカップル同然なのに鈴原が入ったら空気ぶち壊しじゃない」
トウジ「あんなぁ、ワイだってそん位の空気読めるわ!……てか、そんな関係にまでなっとんのか、あの二人」
ヒカリ「うん、前にちょっと気になって覗き見しちゃったんだけど。互いにあーんしてたり、綾波さんがシンジ君の頬に付いてるご飯粒を取ってあげてたり……」
ケンスケ「何だよそれ!ただのバカップルじゃんか!」
ヒカリ「そう思われるから屋上で食べてるんだろうね、きっと」
トウジ「ふーん……そういや式波はどうしてるんや?アイツも前までシンジ達と食べてたやないか」
ヒカリ「えっと……アスカは今日、一人で食べたいって言ってて……」
ケンスケ「あれ……でも戻ってきたぜ、式波さん」
アスカ「…………」
ヒカリ「アスカ、おかえり。どこに行ってたの?」
アスカ「別に……邪魔してやろうかと思ったけど、あのバカの嬉しそうな顔見てたらそんな気も失せちゃったわ」
ヒカリ「……アスカ」
NERV本部・司令執務室
ゲンドウ「
冬月「Mark.06の件か?あの計画は一時中断すると……」
ゲンドウ「いや、その話ではない。もっと重要な話だ」
冬月「……何だね?」
ゲンドウ「レイが……私を無視するのだ……!」
冬月「………」
ゲンドウ「確かにあの食事会が中止になった理由は私にもある……だが、無視はないんじゃないか!?」
冬月「……碇」
ゲンドウ「前は食事に誘えば来てくれた……しかし今はどうだ?食事に誘っても、『碇君と約束がありますから』と言ってまったく来てくれない!」
冬月「碇」
ゲンドウ「私はあの食事の時間を楽しみにしていた。あの時間があるからこそ頑張ってこれた。しかしそれがなくなった今、私はどうすればいい!?」
冬月「碇!」
ゲンドウ「……何だ?」
冬月「お前は綾波レイから見捨てられたのだよ」
ゲンドウ「ぐふっ!」
冬月「彼女はお前よりもお前の息子を選んだんだ」
ゲンドウ「私より……シンジを、だと?」
冬月「自分の行動を思い返してみろ。お前が実の息子にどんな役割を負わせたのかをな」
NERV本部・廊下
マリ「姫~!」
アスカ「ちょっ……急に抱きついてこないでよ、コネメガネ!」
マリ「聞いてよ、最近ワンコ君の反応が薄いんだよ~」
アスカ「は……はぁ!?なんでアタシがバカシンジの話なんか聞かなきゃ……」
マリ「最初は私が抱きつくだけであたふたしちゃって可愛かったんだけどさー。今は涼しい顔して、『どうしたんですかマリさん?』だよっ!?まったく、あの頃のワンコ君が懐かしいよ」
アスカ「あっそ……まぁ、アタシには関係ない話だし、どーでも……」
マリ「しかも『僕には心に決めた相手がいますから』だってさー!いやぁ、ワンコ君が大人になっちゃってお姉さんは悲しいよ」
アスカ「は……?心に決めた、って……ちょっ、コネメガネ、それどういう……!?」
マリ「ん~?なになに、姫~?関係ない話って言ってなかったかにゃ~?」
アスカ「っ……いいから教えなさいよ、その話詳しくっ!」
マリ「ラジャ~♪って言っても、姫なら相手が誰だか分かってるんじゃないの?」
アスカ「…………」
マリ「姫には幸せになってもらいたいけどさぁ、今のワンコ君にしがみついてても、姫が幸せになる事はないと思うよ?」
アスカ「うっさい……分かってるわよ……」
マリ「分かってるなら、自分の気持ちにケジメ付けないと。私はワンコ君達にも幸せになってもらいたいからね~♪」
ミサト家
アスカ「ただいま……」
ミサト「おかえりぃ~」
アスカ「あれ……ミサト?もう帰ってたの?」
ミサト「第10の使徒が殲滅されてから使徒の出現は未だ確認されてないからね。私達の仕事も減ったってわけよ」
アスカ「そうなんだ」
ミサト「それよりも今日の夜はご馳走を食べるわよ!シンちゃんのご飯も美味しいけどね。アスカは何が食べたい?」
アスカ「えっ?バカシンジは?」
ミサト「ありゃ、シンちゃんから聞いてないの?」
アスカ「聞いてないのって……何をよ」
ミサト「シンちゃん、今日はレイの家に泊まるのよ」
アスカ「…………えっ」
「綾波……」
「碇君……」
レイの家にて、シンジは彼女をベットに押し倒し、自分は覆い被さるように四つん這いになっていた。互いの瞳が相手の瞳を見つめて外せなくなり、顔が紅潮して息が荒くなっていく。
「綾波……僕、もう……我慢できないんだ……!」
prrr……prrr……prrr……
「電話が……鳴ってるわ……」
「うん……分かってる」
「緊急招集……かもしれないわ」
「うん、そうかもしれない。でも……」
「僕は……今は、綾波の事しか考えられないんだ」
「碇君……」
シンジがレイの顔に自身の顔を近付けていく。そこから何が起こるのか分からない彼女ではもうない。瞼を閉じ、迫る彼に全てを委ねる事にしたのだ。
「その……いくよ……」
「ええ……きて……」
その言葉を最後に、彼女の唇は最愛の彼によって塞がれるのであった。
ピッ。
アスカ「…………」
ミサト「ほら、アスカも食べなさいよー。冷めちゃうわよ?」
アスカ「あのバカエロシンジ……電話にも出ないなんて……ナニしてるのよっ……」
ミサト「……アスカがどこまで想像してるのかは分からないけど。シンちゃんにそこまでの度胸はないと思うわよ?せいぜいキスして終わりだと私は思うわ」
アスカ「……バカシンジと……エコヒイキが……キス……っ」
ミサト「アスカ……貴女の為を思って言うけど。シンちゃんの事は諦めた方がいいわよ」
アスカ「何よ……ミサトまで……」
ミサト「貴女が日本に来る前からシンちゃんとレイはお互いを意識してたわ。その間にアスカが割り込むなんて無理だったのよ」
アスカ「っ……!」
ミサト「アスカは精神汚染の疑いで隔離されてたから直接は見てないけど……シンちゃんはレイを救う為に世界とレイを天秤にかけたの。そしてレイを選び、助けたわ」
アスカ「…………」
ミサト「条件が揃ってたにも関わらずサードインパクトが起きなかった原因は今も不明……だけどもし起きてたら、世界中がシンちゃんの敵になったでしょうね」
アスカ「……あのバカは、それだけエコヒイキが好きだって言いたいの?」
ミサト「ええ。アスカよりもずっとね」
アスカ「そっ……なら諦めてあげる。
ミサト「え?」
アスカ「今だけはあいつを諦めるわ。でもバカシンジの気持ちがちょっとでも揺らいだらアタシが横からかっ拐ってやるわ」
ミサト「あんたねぇ」
アスカ「ミサト、今日はアタシの愚痴に付き合いなさい。あのバカとエコヒイキの愚痴全部言ってやるわ!」
ミサト「アスカ……よっしゃ、来なさい!全部受け止めてやるわ!」
「ん……」
シンジはベットの上で目を覚ます。自身の胸に頭を押し付けるレイを両腕で抱き締めている事に気付き、一瞬驚くもののすぐに状況を理解する。
(そうだ……確か綾波とキスして……疲れちゃっていつの間にか寝ちゃったんだ……)
ただのキス、啄むようなキス、甘噛みのようなキス、舌を使ったキスなど様々なキスを繰り返している内にお互いに眠ってしまったのだ。
「んん……」
(あ……起こしちゃったかな?)
腕の中にいる綾波が身動ぎをした事で起こしてしまったと思ったシンジだったが、頭の位置が変わっただけで再び規則正しい寝息が聞こえてくる。
(綾波……僕は今、幸せだよ。そりゃ使徒との戦いは怖いし、あの時アスカを助けられなかった自分が許せないし、父さんの事も許せてない。でも、綾波とまた一緒にいられる事が凄い幸せなんだ)
(……碇君)
目を僅かに開き、シンジが再び眠った事を確認するレイ。シンジに抱き締められてる為、満足に動けないものの彼の温もりに包まれてる事にレイは嬉しさと安心感を抱いていた。
(碇君の腕の中……ポカポカする……碇君にも、ポカポカしてもらいたい……)
縮こまていた自身の腕をシンジの背中に回すレイ。それによりお互いの体はさらに密着する形となり、シンジが息苦しさからか僅かに声を漏らすがしばらくすると元の寝息に戻っていった。
(碇君……大好き……)
自身の心に温かな気持ちを与えてくれる相手に言葉を贈り、レイは再び自分を包む温かさに身を預けるのであった。