俺はクロス、転生者だ。
前世で上司に無理やり連れていかれて、飲めない酒を無理やり飲まされた結果、死んで今の状況に至っている。
最初転生した時は何が起きたのか、思考の交雑が起きたが、それは過去の話だ。
今の問題はどう生き残るのか、という事に重点を置いている。
その為には、俺自身の現状を説明させて貰おう。
現在俺が居る場所は『惑星SR388』と呼ばれる星の極寒の地だ。
元々は暗い地下空間で目覚めて、数年程その場所で、種の繁栄の事しか頭にない仲間達と一緒に、静かにゆったりと暮らしていたが、とある事情から色々と察して、今のこの場所へ避難した。
居る星が、居る星なので、存在しているのか分からず、不安を感じていたが、どうにか見つけることが出来て、ホッとしたのを憶えている。
そして極寒の地は、俺の種としての天敵にとって、大っ嫌いな土地である。つまり天敵は寒さに弱いのだ。
さてここまで説明すれば天敵が何なのかは、理解する事が出来るだろう。
その天敵の名は『メトロイド』である。
そうなれば、俺の種も分かるだろう、俺は『X』に転生した。
Xとは何か、本格的な説明は長くなるが、簡素に行けば『アメーバで寄生して宿主を模倣する』となるだろう。
何故Xに転生したのかを問われると、まぁ俺を担当した神のせいだ。
当時の状況を再現するならこうだ。
「あ~、メンドくせぇ。適当でええやろ。ポチッとな」
こんな感じだ。
俺の意見を聞く事も無く、適当にパソコン的な何かに入力して、気がつけばXだよ。
まぁなったものは仕方が無いと、今を必死に生きておりますと・・・はぁ。
さて話しを変えて、俺はこの極寒の地で、チャンスを待っていた。
何のチャンスかというと、この惑星から脱出するチャンスだ。
何故なら、この惑星はあと何年か経つと、木っ端微塵に爆散する事になる。
この世界の歴史は、詳しくないが知っている。
なんせ前世で見ていたからな、やった事は無いけど。気になって、調べた事もある。
この世界はゲームの世界である。ただし今の自分にとっては、現実の世界でもある。
『メトロイド』前世でそう呼ばれる、天敵の名を持つゲームだ。
話すと長くなるし、現実と化した今だと、どうでもいい事なので、割愛させて貰うが、この惑星が爆発四散する事になるのは、『メトロイドフュージョン』と呼ばれる作品となる。
この作品は、俺が産まれて死ぬまでに販売されたメトロイドシリーズの時系列で、最新の歴史となっていた筈だ。
まぁゲームの話はここまでにして、本題へと進んでいく事としよう。