またしても、文字数的に前中後にわけさせていただくことに成りました......
このような小説ではありますがこれからも何卒よろしくお願いいたします......
「長門?!長門無事なの?!」
どうか無事であって欲しい。
そんな私の願いは、今回ばかりは叶ったようだ。
『あぁ、私は無事なのだが、』
その一言に私は肩の力が一気に抜けたような気がした。
が、まだ何やら話があるらしい
『実は......』
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------------------それはつまり.....
「仲間が増えるということなのね!」
なんでも偶然近くを通りかかったドロップ艦の艦隊に助けられたらしい。
おまけに所属先を探しているので、あわよくば所属させて欲しいとの事であった。
長門達の命の恩人であるなら、もちろん大歓迎だ。
早速出迎えの準備をしなくては、
あっそうだ、天龍の件について釘を刺しておかないと......
新しい仲間が増えることに気を取られていた私はこの時、長門が妙に歯切れの悪い言葉で了承の意を示していたことについては、気がつく余地も無いのであった。
無線機での通信から小一時間、
長門達の帰りを待っていると水平線の彼方に鉄の影が浮かび上がった。
威風堂々とした佇まい、日本国の誇る歴戦の艦娘 長門と共に現れた三つの巨影
戦艦すら軽く上回る巨体をもつそれは......
「飛行船......?!」
しかしそれは飛行船と呼ぶにはあまりにも不釣り合いと言うべきの、異形とも呼べる形をしていた。
そう、それはまるで......
「空中...戦艦........」
思わず呟いたであろう誰かの一言であったが、言い得て妙であると思った。
旧時代の硬式飛行船に電子機器と装甲を付与された、彼の異形は確かに戦艦としての風格を持っていた。
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横須賀鎮守府には当然のことながら飛行船を停泊させる施設など存在しないため、
そのハッチが開かれ中から現れたそれ等は、
ドイツ第三帝国......
未だ世界から忌み嫌われる組織のそれ等......
「大隊、Achtung 代行指揮官殿に、敬礼!!」
「「「「「「「Sieg Heil!!!」」」」」」」
誰かが息を呑む音が聞こえた......
黒衣の艤装妖精からの敬礼を挙手で返しながら、こちらへ歩み寄ってくる黒衣の艦娘。
頬を僅かに歪ませ上げて......ニタニタと薄ら笑いを浮かべる嫌な笑い方............
奈落の底を写したようなその目の奥はまるで............
「あなたが横須賀鎮守府提督、ミホ ササキ殿ですな。
お初にお目にかかる。
私はドイツ第三帝国国家社会主義ドイツ労働者党武装親衛隊last battalionミレニアム旗艦Deus Ex Machinaと申します」
そんな彼女の声に思わずハッとした。
(いけない いけない!
これから仲間になる相手なのに変な事を考えてしまうなんて......)
私はできるだけ動揺が表に出ないよう努めて冷静に返事を返した。
「ご丁寧にどうもありがとうございます
私が横須賀鎮守府にて提督を務める
佐々木 美穂と申します。
階級は少佐をいただいております」
あ、つい いつもの癖で挨拶を返してしまったようだ。
年に数回ある大本営での会議で挨拶をする時この挨拶の仕方だと幾分か周囲からの視線が軽減されるのだ。
と、思考が別の方へ逸れてしまったが、
とりあえずこの後の話し合いをするべく執務室へと向かうのであった。
とりあえずお茶を持ってきてくれた北上へと礼を言いつつ彼女との話し合いが始まった。
「改めて自己紹介するわね
私が横須賀鎮守府提督佐々木 美穂少佐よ
今回、長門を助けてくれてとても感謝しているわ」
私自身まだ半年程度しか提督の任に着いていないことも相まって、恐らく長門が沈められたら私はしばらく立ち直れなかったと思う。
だからこそ長門を助けてくれたことについては、本当に感謝している。
「では私も改めて自己紹介を
私はドイツ第三帝国所属last battalionミレニアム旗艦ヒンデンブルク級空中戦艦Deus Ex Machina
今回我々ミレニアムを受け入れて頂いたことについては感謝の言葉もない」
ドイツ第三帝国......
先程も聞いたが、やはりナチス・ドイツの艦娘だったようだ。
ただそこは別として............いや、
だからこそ聞かなければならないことがある。
「私が聞きたいのはただ一つ。
あなた達ミレニアムが艦娘となる以前にどう行った部隊で、どのような任務を行っていたのかについて、
これは大本営に所属証を発行してもらう上での必須項目なのよ」
そう、一つ目の目的としては大本営への資料提出のため
もう一つの目的としては、三年前のある事件が絡んできている。
[ドイツ艦娘による連合国艦娘殺傷事件]
この事件の発端は本当に単純なそして根深い因縁によるものであった。
《連合国の艦娘であったから......》
その痛ましい一件によりドイツ艦娘の着任については艦娘となる以前の部隊活動の報告が義務となったのだ。
艦娘によっては軍事機密と言ってなかなか話してはくれないこともあるのだが......
「提督殿はナチスドイツの都市伝説について知っていますかな?」
返ってきた答えはなんとも突拍子も無いものであった。
私が怪訝な顔をしつつこの前テレビで特集を組んでいた都市伝説特集の話をすると彼女は満足げに頷いた後、
数瞬何やら思案した後再び語り始めた。
「えぇ、多方都市伝説については間違いないです。
では提督殿はこの様な都市伝説を聞いたことはあありますかな?
ナチスドイツの作ろうとした不死の軍団と
第三帝国最後の大隊の話を」
その言葉を聞いた瞬間私の頭の中で全ての話が合致した。
ナチス・ドイツ最後の大隊
よくある都市伝説の噂で語られているモノ
南米にはナチの残党勢力がいて今なお、虎視眈々と祖国の復活を狙っていると......
不死の軍団
終戦間際、悪化するドイツの戦況を打開すべく
途方もない血と狂気の果てに成し遂げようとした
不死の戦闘団......
「ッ!、つまりあなた達の正体は......」
そう、ありえない
ありえないのだ......
全てネット上の単なる都市伝説として扱われているもの
全て彼女達の、
三隻による姫級の撃破
という
「えぇ、あなたのご推察の通り人造吸血鬼化技術によって誕生した不死の戦闘団
第三帝国最後の大隊last battalion」
確かに彼女達は最後の大隊なのかもしれない......
本来なら危険因子として弾くべきだと思う。
しかし私は同時に信じてみたくもなったのだ。
本当に彼女達は、
命を賭して長門達を救ってくれた彼女らは......
非道な存在なのか?
甘い考えかもしれない
提督として大失敗かもしれない
それでも私は、
「あなた達の鎮守府への所属を許可します。
私があなた達に問いかけたいのはただ一つ、
人類の勝利を目的に我々と共に戦ってくれますか?」
彼女達を信じてみようと思った。
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そんな私の問に彼女は、マキナはさも意外な事を聞いたと言わんばかりに目を見開いた後、
ふと柔らかく、不敵な笑みで微笑み一言
「了解しました。艦隊司令殿、
Last battalionミレニアム旗艦Deus Ex Machina着任しました」
と答えたのであった。
佐々木提督よ
考え直せ............(もう遅い)
次回こそ必ず佐々木提督回終わると思います!
たぶん
おそらく
きっとそう
めいびー......
それでは次回お楽しみに!!