最近筆が進まないのは五月病のせいですかね......?
ショウサニウムの摂取量も増えてきたような......(ただ単に執筆前に少佐のカッコイイ動画を見るだけ)
それでは本編をどうぞ。
とりあえずマキナとの一通りの話し合いを終え、歓迎会での挨拶を艦隊規模の場合は旗艦が担当することを伝えると「では、挨拶の原稿でも考えてきますかな」と言い退室していったので、私はその空き時間で大本営へと提出する報告書の作成を始めたのであった。
しかし......
(と言うかコレ絶対に後で呼び出しを受ける感じよね......)
こうして報告書に纏めると中々に突拍子の無いと言うか、にわかには信じ難いと言うか......
(まぁ、彼女達がそういった特殊な経緯を持たずとも大本営には間違いなく呼び出しを受けていたわね)
と言うのもだ。
2000年代初頭に、
(まさに泣きっ面に蜂と言ってもいい状態ね......)
そこで今現在、
各国ではブリテン島の奪還及び敵基地の壊滅を目的としているのだが中々上手くはいっていない、というのが正直なところである。
何故かと問われれば答えは単純。
敵には陸戦タイプのものがいて、こちら側には基本的に上陸作戦を行うとしたら人間の兵器を使うしか手段が存在しない、と言うのが大きな問題となっている。
さらに、もっと言えば深海棲艦相手には人間の使う兵器などかすり傷程度にしかならず、更には深海棲艦の艤装妖精は人間の成人男性と比べても倍以上の身体能力がある為、まず艦娘無しで島に乗り込むと言うのはほぼ自殺行為と言っても過言では無い。
そんなこんなで各国政府は頭を悩ませていたのだがある日、世界各国の海軍関係者の集まる会議にて、一人の軍人がポロッと言った一言があり、今現在それが最も
それは......
「船の魂が具現化したのが艦娘なら、飛行船の艦娘もいるのでは?」と言われたのが始まりであり、今日に至っては各国政府が血眼になって飛行船艦娘を探している......という状況となっている。
そんな状況の中現れた飛行船艦娘、オマケに戦闘能力は一艦隊で姫級を撃破出来るときたものだ。
日本国の国際的な地位を向上させるためにも、間違いなく奪還作戦へと投入されるだろう。
(はぁ〜、これから忙しくなりそうね......)
そんなことを考えながら報告書の作成のためペンを動かしていると......
コンコンッ
ノックと共に入室を求める声が聞こえたので、入るように促すと入ってきたのは長門であった。
「どうしたの?長門
まだ天龍を呼んでいないからお説教はまだよ?」
そう、長門へ対して冗談半分 本気半分に声をかけたのだが......
長門は依然として、真面目な顔をしていたので重要な話があると判断し席に座るよう促したのだが......
「いや、私は立ったままでも大丈夫だ」
長門はそう言い私の机の前まで来ると、こちらの心の奥底まで射抜くかのような......鋭い視線をもってして話をきりだしたのであった。
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「提督、単刀直入に言う......
わたしはあいつらを信用することは出来ない」
そんな長門の言葉は今日新しく鎮守府に着任した彼女らを否定するものであった。
私は思わず咎めようと思い、話を切りだそうとしたのだが......思わずハッとした。
長門は今なお真剣な表情をもってして、こちらを見ていたのであった。
「提督、
私はなアイツらの、アイツの表情が忘れられないんだ」
「見るものに否応なしに、嫌悪感を与えるような嫌な笑い方」
「頬の肉皮を僅かに釣り上げてニタニタと薄ら笑う様な嫌な笑い声」
「極めつけはあの目だ......
あの目を私は見たことがある......」
「戦場で幾度となく見たことがある」
「あれは、」
「あの眼は、」
「
---------ッ!!
気が付かない訳がなかった。
いや......気がついていた。
初めて対面した時から、
彼女達の異質さに......
「アイツに助けられた時にな」
長門は淡々と話を続ける。
「捕虜の扱いについて聞いてきたんだ」
「アイツはな」
「嗤っていたんだ」
「新しい玩具を買え与えて貰えるような」
「純粋無垢な子供のような笑みで」
「嗤っていたんだ」
「捕らえた捕虜の扱いを知るやいなや」
「嬉々として喰わせたんだ」
「
「あの時のアイツは心底面白いものを見たと言わんばかりの笑みで......」
「嗤っていたんだ」
そう言葉を紡ぐ長門に、
今までに見たことも無いような表情で話す長門に、
私は何も言うことができなかった。
「提督......」
「私は横須賀鎮守府に所属する一人の艦娘だ」
「ここの最高責任者である提督の決定に反対する気は無い」
「だがこれだけは言わせて欲しい......」
「私は彼女らを信用することは出来ない」
「時間を取らせてすまなかったな......」
そう言葉を区切ると長門は執務室から出ていったのであった。
私は執務室を出ていく長門の背をただ眺めることしかできなかった。
私は......
正しい選択ができたのだろうか......?
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これから彼女達の歓迎会を開くべく大食堂には多くの、艦娘 職員 憲兵が集まっていた。
一通りの挨拶をすませ、次はいよいよ艦隊旗艦の挨拶となったので、マキナへとマイクを手渡し自分の席へと向かったのであった。
マキナはマイクをポンと叩き、電源のON/OFFを確認すると息を一つ吸い挨拶を始めた。
「はじめまして横須賀鎮守府 艦娘、職員、憲兵諸君
我々はドイツ第三帝国国家社会主義ドイツ労働者党武装親衛隊last battalionミレニアム大隊」
彼女の挨拶の第一印象としては拡声器越しとはいえよく通る声だという印象を受けた。
「今回、我々を受け入れて頂いたことについては深く感謝していると共に今の日本を支える諸君らと共に戦えることを光栄に思う」
「さて、諸君らには我々を知ってもらうと共に私自身も諸君らに問いたいことがある」
彼女はそう言うと足を半歩前へとすすめ、
ニヤリと
「諸君私は戦争が好きだ」
---------⦅⦅⦅⦅⦅⦅?!?!?!?!⦆⦆⦆⦆⦆⦆
その瞬間、
場の空気が凍りついた。
今、彼女は......なんと言った?
「諸君私は戦争が好きだ」
「諸君私は戦争が大好きだ!」
「殲滅戦が好きだ
電撃戦が好きだ
打撃戦が好きだ......」
初めて彼女と出会った時のものとはまた違った......
闘争の歓喜を嬉々として語る彼女の顔は......
あらん限りの歪んだ、
それでいて子供のような笑みで......
嗤っていた......
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気がついた時にはもう既に歓迎会が始まっていた。
どうやら茫然自失していた間に乾杯の合図まで済ませたようであった。
私に飲み物を勧めてきた職員へやんわりと断りを入れつつ、私は彼女をマキナを探していた。
確かに彼女の笑みはただひたすらに不気味だった。
彼女の紡ぐ言葉の一つ一つは狂気に満ちていた。
確かに彼女は長門の言うような異端
戦争狂なのかもしれない。
ただそうだとしても、
長門を助けた理由が戦争への参加であったとしても、
私は聞いてみたくなったのだ
なぜ、彼女はそれほどまでに戦争を求めるのか......
大食堂の中をひたすら探して見るものの中々彼女を見つけることはできなかった。
そこで私はもしかしたらと思い、外の波止場へ目を見やると、彼女は案の定そこにいた。
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座り込む彼女へ、
「隣いいかしら?」
と一声かけ彼女の隣へと腰掛けた。
どう、言葉をかけたものか
私はしばし考え込んだが意を決して彼女へと話しかけた。
「ねぇ、マキナ......あなたはどうしてそこまでして戦争を求めるの?」
そう聞くとマキナは一瞬肩を震わせ......
こちらへ振り向いたその顔は......
涙に濡れていた。
彼女は昼間に見た、先程の挨拶で見た笑顔とは程遠い......
悲しみの表情を浮かべていた。
「世界中全ての人間が我々を必要となどしていない。世界中全ての人間が我々を忘れ去ろうとしている。ただただ消えるのなんか嫌だ、死ぬのなんか嫌だ。それ程までにどうしようもないのですよ我々は......
だから戦争を続けるのです。闘争の鉄火を天高く燃やせばきっと......いつの日かきっと!!
大隊指揮官殿に届く日が来ると思いますから」
そう彼女は震える声と確固とした意志を持ってして言葉を紡ぎ出した。
あぁ......私は一体彼女らの何を見ていたのだろう......
忘れ去られたくない
忘れ去られるのが怖かった
消えたくない
たったそれだけの言葉にどれだけの思いが込められているのか。
世界から忌み嫌われた存在
歴史へどれだけ記録を残そうとも過ちを繰り返さないようにと記憶しようと、必ずいつの日か忘れ去られてしまう。
人類の歴史とはそう言うものなのだ......
ただ、それでも彼女は、彼女らは......
一分一秒でも長く存在したかったのだろう......
彼女は恐怖していたのだ......
恐らく彼女が大切なものを扱うように胸元に抱きしめている身分証は......
彼女の、彼女らの艦長のものだろう......
艦娘は少なからず元々の艦長にも愛着を抱くという。
だが、先程の歓迎会では艦長妖精を1人も見ていない。
---------存在の消滅
つまりはそう言うことなのだろう......
艤装妖精の何人かは何らかの理由によって消えてしまうという......
恐らく彼女はそれを見て恐怖したのだろう......
忘れ去られるということへ。
恐らく彼女は悲しんだのだろう......
親しんだ存在の消滅を。
そしてただ一人健気に己を鼓舞していたのだろう。
艦隊旗艦としての務めを果たすため......
根は優しくも消えてしまうことを恐れた彼女は......
だからこそ......
存在をより色濃く残すために戦争を望むのだろう......
彼女の言うところの......
たぶん、彼女は、彼女らは止まらないのだろう......
消えたくない
その一心で
それでも、そうだとしても......
「いいのよ今は甘えていて......辛かったのね、寂しかったのね......」
私はそう言いながら彼女を、マキナを強く抱きしめた。
あぁ、私は彼女に、
彼女らに......
何をしてあげられるのだろうか............
やはり恐れられる系勘違いには理解者が付き物ですね!(白目)
いやぁーしかし......
へーぇ......ふぅーん......
バイオテロ事件なんてあったんだー(棒読み)
イギリスも大変だね♪
それでは次回お楽しみに!!