戦争狂じゃないんです!!   作:ベーコンエッグトースト

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どうも〜
何か今日は深夜テンションで書いた結果やらかした気がしないでもない投稿主です。

深夜テンションは強いけど弱いんですよねぇ......(矛盾)

それでは本編をどうぞ!!


閑話その1大博士(グランドプロフェッツォル)

轟音が響き渡り実験室が揺れる。

 

ビルの鉄骨程の強度がある船体骨格が軋む音が聞こえる。

 

水素ガスへと引火したのだろうか、轟々と音を立てて全て(最後の大隊)が燃え落ちて行く音が聞こえる。

 

(まだだ!!

まだ、こんなところで終わる訳にはいかない!!)

 

天井から衝撃によって細かい破片が降り注ぐ中、50年にも渡る研究の成果を詰め込んでいく。

 

まだ、終わる訳にはいかない......

 

全ては研究のために.........

 

全ては追求のために............

 

全ては科学のために......!!

 

 

 

そんな最中に現れた一人の

少年(執事)......

 

 

少佐殿より人生最後の賭けの手助けをして頂きながら、その絶好の機会をものにすることの出来なかった出来損ないの、失敗作。

 

素体は良いものであったが所詮は欠陥品。

最早眼中にもなかった筈であったソレ(・・)の放った言葉はこの私を激怒させるには充分すぎるものであった。

 

 

『駄目駄目、博士......

往生際は良くしなければ、

ナチの残党の残党(・・・・・・・・)なんて、笑い話にもなりゃしない』

 

『あんたも立派な出来損ないさ、博士』

 

あんたも、あんたの作ったモノも全て(・・・・・・・・・・・・・・)この僕も』

 

私の作ったモノ......私の探究してきたものが出来損ないだと......?

 

茶番劇も終わった(・・・・・・・・)。役者も消えなければ......そうだろう?大博士(グランドプロフェッツォル)

 

 

茶番だと......?

誰が?

何が?

この私が?

研究が?

 

それとも......

 

 

『一夜一幕の茶番劇さ......

この戦も、この世の中も』

 

『僕は......

僕はその中で、できるだけいい役を演じたかっただけさ』

 

 

『ひっどい末路さ......

みっともないよねぇ............』

 

 

少佐殿の大隊が............?

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

私は少佐殿の副官に任命されて以来、少佐殿の期待には最大限の努力を持ってして応えようとしてきた。

 

 

兵器を改良するように命じられれば元の数値の数倍の成果を出してみせた。

 

少佐殿がお食事を御所望なのであれば腕によりをかけて作り上げた。

 

そして......少佐殿が、人造吸血鬼の製造をお望みであったのであれば日夜研究を怠る日はなかった。

 

 

 

だが、今日の私は違った......

 

今日、初めて少佐殿のご意向に反したのだ。

 

「何者かを打ち倒しに来たものは、また何者かに打ち倒されなければならない」________

 

確かにそれは少佐殿のご意向ではあったものの、私はそれに従う訳には行かなかった。

「まだ、アーカードを超えていない」

「まだ、世界中全てに私の研究成果を提供していない」

だからこそ私は、ここで死ぬ訳には行かなかったのだ。

 

だが少佐殿は許してくださった。

 

私の執着心を許してくださったのだ。

 

だからこそ私は許せなかった。

 

だからこそ私は激怒した。

 

 

私の研究を茶番劇と称したのみならず......

 

 

少佐殿の大隊を馬鹿にする目の前の欠陥品に

 

 

『黙ァれぇ!!』

 

 

 

ヤツに吸血鬼化施術を施した際に、全ての大隊員に埋め込んであるチップも埋め込んである。

これは擬似アーカード因子を含むと共に記録装置、GPS、更には有事の時のための発火装置まで着いている。

 

発火装置を起動させようとしたところで異変に気がついた。

 

 

右脚の踏ん張りが効かない。

 

(ま、まさか......

切断された......?!!!!)

 

視界の端で右腕が宙を舞った。

 

 

 

最早この私にできることは何も無い。

 

 

瀕死の状態とはいえ、

ヤツは吸血鬼で私は人間。

 

勝てる筈もなかった......

 

いや、

果たしてヤツが人間であったとしても勝てるかどうかは怪しいところではあるが......

 

 

冷静な思考とは裏腹に、私の口はこの期に及んで意味をなさない呻き声をあげるばかりだ......

 

『ぐ、おぉおおおお!!』

 

『可哀想なミナ......』

 

『退場するんだ、お前たちも......

この俺も』

 

 

最後に見た光景は落下する瓦礫と燃え盛る研究室であった。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

沈んでいた意識が急浮上する。

 

どうやら随分と深く考え混んでしまっていたようだ。

 

 

 

確かに私はあの男の記憶と人格を引き継いではいるものの、それだけであってあの男本人ではない。

 

だが、時々考えてしまうのだ。

 

最後の最後で少佐殿のご意向に反してしまったことを......

 

その、せっかくの機会を活かすことができなかったことを......

 

 

 

ふと、目の前の施術台に横たわる一人の艦娘へと目が行く。

 

少佐殿亡き今、我々ミレニアムを指揮する唯一絶対の主......

 

 

記憶の中の少佐殿の面影を強く残す、我らが代行指揮官殿

 

 

 

普段は獲物を狙うかのような、不敵な笑みを浮かべるその目も......

 

不気味の谷すらも克服した造形美も......

 

今はあどけなく緩んでいる。

 

 

「主任、

診察道具を持ってきました」

 

 

ッ......!!

 

 

(いま、私は何をしようとしていた......?)

 

 

私の助手の研究員妖精の一人が診察道具の箱を抱えて入室の許可を求めてきた。

 

 

それに対する私はといえば今の体勢は、人によっては事案にしか見えないだろうものであった。

 

 

私は今、代行指揮官殿の上に馬乗りになっており

その代行指揮官殿はといえば、その胸元をあられもなくさらけ出している。

 

距離が近い......

少し動けば触れてしまいそうな距離には初々しい唇が存在した。

 

(私は......代行指揮官殿を性的に襲おうと......?)

 

思考がグルグルと頭を駆け巡るが、熱にうかさせれた思考回路ではまともに考えることすらできなかった。

 

ドンッドンッドンッ!!

 

「主任〜?」

 

 

扉の向こうから再度、私を呼ぶ声が聞こえた。

 

 

 

一気に頭が冷えた気がする......

 

その、声に今度こそ正気に戻った私は慌てて代行指揮官殿と私の身なりを整え、入室を許可したのであった。

 

 

 

あの時、

代行指揮官殿へと抱いた思いには目を背けたまま......

 

 

 




皆の者......
百合は好きか......?

私は好きにした......
君たちも好きにするといい。


それでは次回お楽しみに!!
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