「『「『「『ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』」』」』」
司令室、そして艦内に轟く雄叫びを後目に、俺は何とか乗りきったと胸を撫で下ろすのだった。
とりあえず後数分もしない内に到着するのだろうからそろそろ指示を出しておこうと思う。
(V1改の発射準備をお願いします)
「V1改発射準備、発射口開け」
と言う俺の指示に対し、
火器管制を担当している艤装妖精が返事をした。
「ハッ!了解しました!
V1改、発射口開きます」
(目的地に到着次第撃ってください)
「目標ポイント到達と同時に全弾発射だ」
V1改発射ポイントが徐々に近づいてくる。
1000
900
800
700
600
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400
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10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
---------キイィイイィイイイイイイン
ドシュッッツ
目標ポイントへの到達と同時に三隻の飛行船から発射された64の飛翔体は蒼い残光と黒煙を引きながら、雲の下へと吸い込まれて行った。
ドォゴオォオオオオオン!!
分厚い雲一枚挟んでなお余りある閃光が瞬いた後、
空を揺るがすかのような轟音が轟いた。
V1改に積載された、トルニトロトルエンと硝酸アンモニウムの複合爆薬が圧倒的なまでの破壊力を撒き散らしたのだった。
「V1改全弾命中!!
戦果は大打撃!!
大打撃!!」
「大打撃!!」
沸き立つ司令室をよそに俺は新たに指示を出す。
(V1改の次弾発射、それと武装親衛隊の降下をお願いします)
「まだだ...!!
V1改次弾準備!!
および武装親衛隊降下準備!!」
「ハッ!」
そうして再び64発のV1改が発射され次々と轟音と閃光を巻き起こしていった。
第二射が発射された後、空中艦隊は高度を落とし雲の海の中へと吸い込まれて行く。
空中艦隊が雲の中に突入してから幾分と経たないうちに、三隻の飛行船は先ほどV1改を発射した発射口よりもさらに下の射出口を解放した。
『敵艦隊追撃作戦開始
降下兵団出撃せよ』
それを聞いた待機所にて待機していた武装親衛隊妖精達は、あらん限りに口角をつり上げ目配せし会った。
「さぁ征くぞ、前線豚共
戦争の時間だ...!」
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どうも、
俺です。
いやぁー、初めてV1改を発射したけどあれは凄かったわ......
だって少なくとも海面から4~5ケタ単位で離れた場所に居てなお、あの大音量と閃光だよ?!
いや〜凄いっすわ。
スターリングラードで名誉の戦死を遂げた某大佐が言うだけの事はあるわ......。
そんなことを考えているとどうやら雲を抜けたようだ。
雲を抜け目に飛び込んできた戦場の様子に俺はしばし唖然としていた。
端的に言えば目の前には正に地獄としか言いようのない凄惨な光景が拡がっていた。
無数にいたであろう駆逐、軽巡は物の見事に船体に大穴を開けられ、今まさに沈みゆく瞬間であった。
重巡、戦艦はかろうじて浮いてはいるものの、
既に戦闘どころか航行不能レベルにまで大破しており、巻き上がる炎によって火達磨にされていたところに、
海上降下してきた武装親衛隊員の追撃によって、艦内の艤装妖精も次々と倒れ伏していっている。
(凄まじいな......)
内心そう思っていた所に通信担当の艤装妖精が声をかけてきた。
「代行指揮官殿
艦娘側の艦隊より通信が入っております」
ついにこの世界で最初の交流を果す時が来たようだ。
ついにここまで来ました。
「お前が俺の、
俺たちの勘違いか...!」
ちなみに某大佐の言葉とは
「我がドイツの科学力は・・・・」というやつですね
次回
そんなつもりじゃなかったのに後編
お楽しみに!