量産型ガンダムのパイロットは幻想郷で何を見る   作:剣崎 一真

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つかの間の休息

9話

「そういや、さっきのメイドはどんな戦い方だったんだ?」

 

悠は廊下を歩いている時にふと仁に聞く。

 

「あのメイド、咲夜さんって言うんだけど、時間を止めてナイフを投げて戦う感じだった。能力が分かるまですっごいやり辛かったな」

「ふぅん、時を止めるメイドかぁ。そんな奴を従えてるって事は、ここの主は面倒臭そうだ」

 

悠はそう言いながら笑みを浮かべている。最初は霊夢に言われて渋々来たが、なんだかんだ楽しんでいるらしい。

 

「...あ、どうやら霊夢と咲夜さんが戦闘を始めたみたいだ」

「へぇ。なんで分かった?」

「時が止まったからさ」

「能力コピーか。便利だよな、それ」

「いや、自分が使うには特殊な条件があるらしい」

「ふぅん...まぁ、妥当なんじゃないか?そんな強いんだし、それぐらいの制約なら」

「まぁ、それは確かに」

「まぁ、それよりこの異変とやらを終わらせないとだな」

 

悠は周辺の扉より一回り程大きい扉の目の前に立つ。

 

「ま、何とかなるだろ…」

 

開けると、図書館なのか、本が大量に並べられていた。そのなかには見覚えのある金髪とこの図書館の主であろう紫の服を着た女性が戦っていた。

 

「やっぱ霊夢と2人で来てたか」

「来たというか、多分アイツが霊夢を引きづって来たんじゃないか?」

「ここはアイツに任せて先に進むとするか」

「異議なし。さっさと行こうぜ」

 

2人は図書館の端を気配を消して走り、次の扉に入った。

 

「魔理沙!あんた、いい加減本を返しなさいっ!」

「だから言ってんだろ?死んだら返すって!」

「それを盗むっていうの!何度言えば分かるの!?」

「私には一生理解出来ないだろうなっ!」

 

そんな会話が聞こえた気がしたが気にしてはいけない。

 

扉から少し進むと上に行く階段と下に階段があった。

 

「じゃあ俺は下行くからお前上な」

「それは構わんが、何で?」

「こういう時は大体下に何かあるんだ。俺の勘がそう言ってる」

「それはどっちの勘?」

「悪い方だな。ビンビンしてる」

「そうか。そっちの勘なら信用できる。危険なら呼べよ」

「あぁ、分かってる。呼んだらすぐ来いよ?」

2人は拳を合わせ、仁は上の階段を登り、悠は下の階段を降りていった。

 

 

 

仁side

「ほっ、よっと…やっぱこのちっちゃいメイド?数が多いな。まぁこの広さまでなると雇わないとやってられないか」

仁は妖精メイドの頭をマシンガンで正確に撃ち落としていく。

 

「もうそろマガジンが無くなるか。生成しておこう」

 

 

 

「…ここかぁ」

 

仁があからさまにボスの部屋だとアピールしている扉にたどり着き、その扉を開ける。

そこには淡いピンクの服を着た少女が玉座に座ってこっちを見下していた。

見下される事は軍で慣れている仁はスルーして話しかける。

 

「…なぁ、あんたがここの主?」

「えぇ、そうよ?梶原 仁」

「こっちの名前は知ってるんだな?」

「えぇ。アナタの相方も知っているわ」

「なんでだ?」

「何でって?能力を使った以外ないでしょう?まぁ良いわ。あなたは何の用で来たのかしら?」

「霧を消してもらいに」

「即答ね。まぁそう来るのは知ってたわ。でも嫌よ。私は吸血鬼。昼の太陽は天敵だもの」

「ふぅん、じゃああんたを倒したら霧は収めてくれるか?」

 

仁の発言にレミリアはニヤリとする。

 

「…良いわよ。もし私を倒せれば霧は消してあげる」

「…分かった。じゃあ始めるか…」

「えぇ。始めましょう」

「地球連邦軍陸軍第07小隊、梶原 仁」

 

仁は再び陸戦型ガンダムを身にまとった。

「姿を変えた…?そんな運命は見えなかったけど…まぁ良いわ。どれにしろ勝つのは私だもの。紅魔館の主、レミリア・スカーレット」

 

少女、レミリアは決闘を応じるかのように名乗る。どうやらこの館は礼儀正しい者ばかりのようだ。

 

「尋常に...勝負っ!」

 

 

 

悠side

「おかしい」

 

悠は階段をずっと降り続けていた。

 

「(何故こんな階段が長い?何かを隠しているのか?いや、それなら隠し階段にするはずだ。あんな普通に上下に行けるようなセットにしない。なんだ、この先には一体何がある?)」

 

悠は警戒レベルを上げてハンドガンを構えながら降りる。

そのまま降りていくと1つの扉にたどり着く。

開けて見ると少女がいた。

 

「アナタ、だぁれ?」

「俺は悠。お前は?」

「フラン。アナタは新しいお人形さん?」

「人形だぁ?勘弁してくれ、そういうこと言うのは軍の中だけで充分だ」

「そっか...じゃあどうしてここに来たの?」

「え?あー...今上の方で異変を起こしてる輩がいるからしばきに来たんだ」

「異変って?」

「平穏な日常だったのが突然非日常に変わる事...でいいんだったか?」

「ふぅーん...フランはその異変?っていうのはやってないよ」

「そうか。邪魔したな」

「うぅん。...あ、お兄ちゃん」

「ん?」

「少し遊んでくれない?」

「...良いぜ、遊んでやる。何で遊ぶんだ?かくれんぼか?」

「それはね...」

 

フランから殺気のオーラが出てきた。

 

「戦争ごっこだよ?」

 

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