<Infinite Dendrogram>-Lord of the Netherworld- 冥府の主   作:GOD竹山

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2話目です。こんな駄文ですが様々な人に見てもらえて感謝しております。

ありがとうございます!!


2話 うっかりって誰にでもあるよね?

□カルディナ商業都市コルタナ

 

 

 

 

そんなこんなで私のエンブリオが孵化したわけですが、まずはこれらのスキルを試してみないといけませんね。

 

「というわけでモンスターと戦いにいきましょう」

 

「おー‥……」

 

ヘルの間延びした返事とともにまずは町の住民からモンスターがいるような場所を聞きます。

 

すると案外情報は簡単に集まるものですぐ近くの砂漠にモンスターがよく出現すると教えてもらいました。ありがとうございます露天商のおばあちゃん、今度おばあちゃんの店で野菜を買っていきますよ……と考え事をしている間にその砂漠の場所にたどり着きました。

 

しかしあれですね、そもそもこの街の周りが砂漠に囲まれているから近くの砂漠っていう表現は何かおかしい感覚ですね。

 

とりあえず何かモンスターはいないか探したところすぐに第1のモンスターを発見しました。

あれは何でしょうか?なんかでっかいミミズみたいな見た目ですが、とりあえずヘルのスキルを打ってみますか。

 

「えーっと、こんな感じで構えてっと、《無より生まれし屍》(クリエイション・アンデッド)!!」

 

そうやってスキルを発動するように念じると目の前の地面から魔法陣が現れてそこから1体のゾンビが現れました。

現れたゾンビを見てみると【ウーンド・ゾンビ】という名前がありました。というか見た目めっちゃ気持ち悪いですね。これR–18Gとかになるレベルではないでしょうか?

 

また、ゾンビを1体生み出した時につかったMPは全体の3割ほどで今の状態では3体までしか呼べないということですね。

 

何はともあれ、ゾンビを召喚して目の前にいるのは【リトルワーム】という名前のモンスター。モンスターVSモンスターと言ったら昔の有名なゲームの作品の掛け声が有名ですね。

 

っていうか今昼だからゾンビもなんか苦しんでませんか!?

 

HPが減っていたせいで負けるとか嫌なんですけど!?

 

呼んでしまったのはしょうがないです。さっさと決着をつけさせましょう。

 

「いけ!【ウーンド・ゾンビ】、ひっかくです!」

 

「オオオァアアオォオオ」

 

どうやら、こちらの命令にはちゃんと従ってくれているみたいですね。けれども昔の有名な作品の主人公は黄色いネズミに対してこのような命令を出していましたが私の場合はどうでしょう?絵面がすごく悪いですね…

 

「KYUKYUAAAA‥‥……]

 

どうやら先ほどの【リトルワーム】はもう倒したみたいですね。

 

「いやーお疲れ様でしっ‥……えぇぇぇぇ?」

 

私は先ほど呼び出した【ウーンド・ゾンビ】を褒めようとしましたが途中で言葉を詰まらせてしまいました。

 

そこには右腕がちぎれて無くなりながら凄く苦しんでいるゾンビがいました。最初の方は体が腐ってなんかよくわからない汁がこぼれ落ちており蛆が体にひっついている醜悪な見た目でしたが五体はちゃんとありました。決して今のような右腕だけないなってことはなかったはずですが…

 

「もしかして、先ほどの戦いで食われました?」

 

私がそうやって呟くと先ほどまで無言だったヘルがようやく口を開きました。

 

「うん……さっきの…ワームに……やられてた……よ?」

 

どうやら私の考えは当たっていたようで先ほど簡単にワームを倒していたと思っていましたが、実は体を犠牲にして戦っていたようです。

ゾンビだからこんな闘い方なのでしょうか?

 

「まぁひとまず、そこのゾンビさんの健闘によってワームを倒しましたがとりあえず経験値も確認しておきましょう。さて経験値は一体どれほど入っていますかねー?」

 

そこで私はとんでもないものを見てしまいました。

 

「経験値が入っていない?というかレベルの表記自体も無いじゃないですか」

 

これは一体どういうことでしょう?ちょっと気になったため街へと戻り先ほど情報をくれたおばあちゃんの店に向かい、礼をしました。また、おばあちゃんの店で野菜を買うついでにおばあちゃんにレベルの表記が無いことを何となく聞いてみるとおばあちゃんは快く教えてくれました。

 

「あぁそのことかい。それはあんたが何のジョブにもついてない証拠だねぇ。あそこに見える目立った建物があるだろう?あそこは冒険者ギルドっていう場所であそこでジョブにもつけるしクエストも受けられるよ」

 

「いや〜、ありがとうねおばあちゃん。今度来るときもまたここで野菜買っていくから!」

 

うっかりしていました。さっきまでの私って何の職業にもつかずにモンスターと戦っていましね。反省しましょう。

 

私が一人で反省をしている間に、おばあちゃんに礼を言いおばあちゃんが教えてくれた場所に向かうことにします。

 

「気をつけるんだよ。」

 

何だか私、おばあちゃんに助けられてばかりですね。おばあちゃんが親切に場所まで教えてくれたため私は迷わず目的の冒険者ギルドにたどり着くことができました。

 

「さて、ここが冒険者ギルドですか」

 

ギルドの中はファンタジーの酒場に近い形で、何なら隣の酒場兼ギャンブルスペースとつながっている建造物でした。そこの受付の女性から説明を受け【適職診断カタログ】なるものを借りて女性の目の前で診断をしました。

 

診断をする前に盗んだ場合には刺客を送るなどという脅迫じみたことも言われましたが...

 

そこでそのカタログの質問を数回答えていくと【死霊術師】《ネクロマンサー》という結果が帰ってきました。

 

「これって絶対エンブリオが関係しているやつですよね?」

 

『?………」

 

ヘルはよく理科してないような様子で首を傾げています。可愛い仕草をしますね。胸がキュンキュンします。

 

そんなこんなで【死霊術師】につきレベルを上げられるようになりました。ジョブについた後はまた砂漠の方でレベリングをしましょう。

 

っとその前にまずはログアウトして夜になるまで待ちましょう。このままだとゾンビが不利すぎます。

 

ログアウトしている間に私は、ネットにて<Infinite Dendrogram>の前回までで調べきれていない情報などを調べていました。

 

その情報によるとこの世界で3倍の速さで時間が進むようで、24時間の3分の1、8時間で1日が経つそうです。そうなるとログアウトしてから2時間ぐらいログアウトすれば夜になりますかね?

 

 

 

 

何回か夜になっていないか確認するためログインとログアウトを繰り返しまして、4回目程で夜になっていました。

 

さて早速レベリングをしに行きましょう。

 

ちなみに街に帰ってくる時点でゾンビさんは砂漠で待機してもらっていましたが、戻ってくるとゾンビさんの姿はどこにもありませんでした。苦しんでいましたしやっぱりHPが減って死にましたかね?惜しいゾンビを亡くしましたね。まぁすでに死んでいるモンスターですが。

 

そんな一人芝居をしながらのこっていたMPでゾンビを新たに召喚します。そこで少し実験をしてみると、どうやらゾンビ1体に必要なMPの3分の1。つまり私の保有MPの1割を追加で消耗することで体感時間で1時間のびるようですね。

 

でもこれわざわざ1割を追加で支払って延命させるより複数隊召喚して戦わせた方が効率がいいんですよね。

 

と実験をしながら辺りにいた【リトルワーム】をどんどんと撃破していき私のレベルは最後の方に15を超えました。レベルが上がるにつれて私のMPも増えていくので最終的に1度に3体のゾンビを出しても保有MPの1割程度しか消耗しなくなったため、途中から大量にゾンビを召喚して物量で戦っていました。

 

「物量で……勝つ……」

 

そのおかげで【リトルワーム】以外にも【ワーム】や【サンド・ラット】という小さなネズミのモンスターや【ワーム】の上位種であろう【サンド・ワーム】といった格上のモンスターも何回か倒しました。

 

しかし私が考えた<物量で相手をフルボッコ大作戦>には一つ欠点があり、他の初心者と思われるプレイヤーの方にたまに撃破されてしまうことです。

 

まぁ確かにプレイヤーはエンブリオというオンリーワンがあるためそこらのモンスターよりは十分強いため【ウーンド・ゾンビ】が戦った場合だいたい負けるのですが、やはりこんな初心者用と思われるフィールドにゾンビとかのモンスターがいたら攻撃してしまいますよねぇ…

 

別に倒されてもすぐに補充できるで良いのですがいちいちこの作業をやるというのも案外疲れるものです。改善するにはやはり他のプレイヤーがいない場所でレベリングをするしかありませんね。

 

他にも収穫がありヘルの保有スキルである《無から生まれし屍》はどうやらランダムに種族:アンデッドを召喚するのと、一度召喚したことのあるアンデッドを召喚するといった2種類のパターンがあったのですが、ランダム召喚にて【ウーンド・ゾンビ】以外にもアンデッドを召喚することができました。

 

その召喚したアンデッドの名前は【シビル・スケルトン】といった名前ではっきり言うと【ウーンド・ゾンビ】とあまり強さ的には違いがありません。

 

しかし絵面は【シビル・スケルトン】の方が圧倒的に良いため今後は【ウーンド・ゾンビ】よりも【シビル・スケルトン】を多用するようにします。

 

さて、そのような感じで成果があったのですが先ほど視界の端に【アナウンス:空腹】と言うものが出ていましたので、街に戻りログアウトをすることにしました。

 

 

 

 

 

 

<東京某所>

 

 

「いやーすごいゲームでしたね。NPCのおばあちゃんの対応もすごいものがありました。あの対応って一体どんなCPUを積んでいるのでしょうかね?」

 

ヘルメット型のゲーム機をその身から外し、私はリビングにあるキッチンで簡単の料理を作っている最中です。

 

「まるで、本当にそこにいるかのようなリアルさでしたねー」

 

そう。まるで本当に異世界のような感覚がこのゲームにはあったのです。あのおばあちゃんの言葉も、感情も、周りのこの世界でティアンと呼ばれている人たちのその表情なども。全部がリアルと遜色のないほどでした。

 

「もしかして、このゲームの世界はもう一つの世界……なんてね、うわっちちっちっ」

 

料理をしながらよそ見をしていたためか、油が跳ねて痛い目にあってしまいました……

 




誤字やおかしな点、ここの表現や文章がよくわからないなどの場合がございましたら感想欄にて質問をしたりしてください。


感想をもらえると作者は嬉しすぎて叫びます

修正、ヨミちゃんの戦闘時には夜であることを明記

適職診断カタログについても修正いたしました
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