混色の水の投稿を始めてから早寝早起きを心がけていますが、早寝って難しいですね。なにかコツがあれば教えて欲しいです。
では、どうぞ!
青葉青果VS桐皇の練習試合。第1Qから激しいPF勝負となっていた。青峰が川崎を躱し、ゴールを決める。川崎はドリブルで中に入り、パワーでゴールを決める。そのやり合いであった。今吉はパスを回しながらそれに驚いていた。
(まさか、本当に青峰と同じ実力なんか…!?見るまでは信じられへんかったが…。ということは…海野と沼咲もっていうことかいな。陽泉さんが調子悪かったわけではなさそうやな。)
第1Q終盤、残り30秒切ったところで青峰が決める。すぐにリスタートし、沼咲が運ぶ。沼咲は時計を横目で確認し、水木に合図をする。水木はその意図がわかり移動し始めた。
「傑!」
川崎が外に出ながらパスを受ける。青峰はそれを追いかけようとしたが、水木のスクリーンにかかる。
「チッ…。」
川崎は受け取ったボールをそのまま綺麗なフォームで放った。若松が驚く。
(あいつ、3Pもあんのかよ!?)
ボールは綺麗な弧を描きゴールに吸い込まれた。そこで笛がなる。川崎が青峰を見て少し笑う。
「俺の勝ち。」
「うっせ、次だ次!」
「大輝から点入れ始めたから同じじゃね?」
沼咲がひょこっと2人の前に出て言う。その言葉に2人とも少し考える。青峰が笑いながら口を開く。
「なにが勝ちだ!w茂樹の言う通り、ゴール数同じじゃねーかwww!!」
「うっさい!最後3P決めたから点数は俺の勝ちだし!」
「たった1点じゃねぇか!?」
「1点でも勝ちは勝ちです!」
青峰と川崎は何故か掴み合いの喧嘩を始めそうになった。
「青峰くん!」
「傑!」
桃井が青峰を、海野が川崎を呼ぶ。海野が続ける。
「早く戻れ。茂樹も2人を刺激するな。」
川崎は大人しく戻って行った。そのあとを沼咲も追っていく。青峰も桃井に引っ張られて戻っていく。第1Qは26対21で、青葉青果のリードで終わった。
青葉青果のベンチでは、桑田のもとに全員が集まっていた。
「傑、良くやった。相手の出方次第だが、次は武則を中心に攻める。傑、青峰はどうだった?」
川崎が口を開く。
「正直キツいですね、流石はキセキの世代のエースという感じです。単純なスピードが速いのはもちろんなんですけど、加速減速の切り替えが上手いです。」
「チェンジオブペースか、それに加えてあの変則スキルとなると、3人以外が抑えるのはきついだろうな。優馬、Cの若松はどうだ?」
凪佐が口を開く。
「まぁ、上手いんですけど、この前の紫原よりは遥かにマシです。ただ…」
「ただ?」
「うるさいです。」
桑田はポカンとしてしまった。次の瞬間、ベンチで笑いが起こる。沼咲が口を開く。
「俺も見てて思ってたわそれwww…まぁ、それ以外は問題ないってことだろ?」
「あと、動きが読まれてる感じが少しします。」
「動きが読まれてるだと?!」
桑田がその言葉に引っかかる。水木も口を開く。
「あ、俺も読まれてる感じします。」
「お前も…ということは…。」
海野が口を開く。
「たぶん、対策練られています。それも高校バスケではありえないほどに。」
沼咲が続ける。
「たぶん、桃井さん…あのマネージャーが色々やってるんだと思いますよ。いわゆる諜報部員的な役割だと思います。」
桑田が納得したように口を開く。
「そうか、ということは3人の情報は取られていると考えた方が良いか。武則下げて、奏を入れる。武則、それでいいな?」
「はい。その方が見やすいです。」
「では、行ってこい!」
両校の選手がコートに戻る。桐皇ボールから始まり、今吉がボールを運んでいく。沼咲が前に立ち塞がる。今吉が口を開く。
「パスで回す布陣かいな、どこから来るかわからんし、嫌やなぁ。」
「え?そんなことないっすよ!」
今吉は沼咲の迫力に少し下がる。しかし、下がった瞬間に手からボールが抜けた。
「なっ…!?」
沼咲は今吉のボールを奪い、そのまま上がっていく。青峰がすぐに追いつき、ゴール前に立ち塞がる。青峰のすぐあとに川崎が走ってきていた。
(また川崎の野郎にパスか?)
「いや、面白いことやるよっ!」
沼咲が誰もいないところにボールを送る。
「あ?…なっ!?」
その先には舟木がいて、ボールをタップして、逆サイドへ送った。
「今のは…!?」
青峰がボールの先を見ると水木がいて、そのボールをオーバーハンドでゴールへ送った。ボールの先には沼咲がいて、ボールを受け取ってそのままダンクを決めた。青峰はパスに気を取られ、沼咲のマークを外してしまっていたため、間に合わなかった。
「なんつー、速さや。」
今吉は既に4人が攻め上がっていたことに驚く。桐皇のメンバーは青峰以外戻れていなかった。桐皇は直ぐに切りかえてボールを運ぶ。今吉は先程より、沼咲と距離をとっていた。
「怖いのっ!」
今吉は諏佐にパスを回す。諏佐の前には舟木が立ち塞がる。諏佐はフェイントを入れ、あっさりと舟木を抜いた。
「くそっ…。」
「悪いが、初心者に止められる程弱くない!」
ゴール前で凪佐が立ち塞がる。
「やらせない!」
諏佐は凪佐の後方にバウンドパスを送る。フリーになった若松がとって、そのままダンクを決めた。
「どっせーいっ!」
「くっ…!」
沼咲が2人に駆け寄る。
「しょうがない、相手は全国に通用する選手だ。」
2人は少し悔しそうにするが、すぐに気持ちを入れ替えた。沼咲がボールを運ぶ。
(分かってはいたけど、単純に勝負させたらあの3人に全国選手の相手はキツイよな。)
今吉が目の前に立ち塞がる。沼咲はすぐに誰もいないところへボールを送る。そこには舟木がいた。すぐに誰かにボールを送ろうとした…が
「ない!?」
パスコースがなく、ボールをキャッチする。それぞれにきっちりマークがついており、容易にパスを出せなかった。
「こっちだ!」
川崎が3Pラインの外に出てパスを貰う。だが、すぐに青峰が追いつく。
「来いよ。」
「遠慮なく。」
川崎は3Pのフォームに入るが、すぐに青峰がブロックに入る。それを見てドリブルに切りかえて、抜きにかかる。しかし、青峰はしっかり付いてきた。それをターンで抜く。
「!?」
抜きにかかった瞬間に青峰が後ろから手を入れ、ボールを弾く。そのボールを諏佐が拾い、すぐに今吉に回す。その前に沼咲が立ち塞がる。
「悪いけど、そちらさんの穴をつかせてもらうよ。」
今吉は桜井に回す。桜井はクイックリリースで打とうとするが、水木が素早く反応し、飛ぶ。しかし、桜井は一旦下げて、3Pを放った。
「すみませんっ!」
「くそったれ!」
綺麗な弧を描いて、ボールはゴールに吸い込まれた。
「…ちっ…!」
ベンチで桑田が舌打ちをする。美和が口を開く。
「分かってはいましたけど、あの3人が狙われたらどうしようもないですね。」
「あぁ。あの3人もだいぶ上手くなったが、全国で勝ち抜いていくなら、基礎的な能力が足りていないのは事実だ。一石二鳥で身につくわけではないが、課題だな。」
海野が口を開く。
「俺たち3人がフルで出続けるのは無理ありますしね。少なくとも、俺と傑はフルで動き続けるのは無理です。」
桐皇は徹底的に3人を狙って攻め、川崎が青峰と対等に渡り合うも、無情に点差が開いていった。第2Qは43対62の桐皇リードで終わった。15分のハーフタイムになった。青葉青果のベンチは珍しく沈んでいた。その中で沼咲と海野は何故か余裕そうに話している。桑田が口を開く。
「前半の結果は良くないが、これから先戦っていく上では必ず起こったことだ。3人はそこら辺の高校生ならば負けないと思うが、県上位、全国レベルではまだ通用しない。が、そのことを今嘆いてもしょうがない。武則、後半行けるな?」
「はい、もう十分です。」
「では後半は…傑?」
桑田が話を進めようとしたところで、川崎の汗の量に驚く。川崎は前半、青峰の相手をずっとしていた。川崎はキセキの世代と同等以上の実力を持っているとはいえ、青峰とスタイルが違いすぎて、普段より体力を消費していた。
「傑、第3Qは休め。」
「はい。すみません。」
桑田は再び考え込む。ここから逆転するならば川崎は不可欠であった。しかし、無理に出しても第4Qで潰れてしまったらどうやっても勝てない。海野が口を開く。
「平気です。予定外ではありましたけど、第3Qは点差を縮めるのを重視します。そのために茂樹には動いてもらう。」
「おー、おっけー。」
桑田が2人の顔を見て口を開く。
「わかった。第3QはPG武則、SG蒼、SF奏、PF茂樹、C優馬で行く。指示は武則が今から説明する。」
海野が第2Q中にとっていたメモを取り出して説明をし始めた。
桐皇ベンチ。若松が座りながら口を開く。
「前半あっしょー!!!」
「うるさい。」
今吉が若松のタオルに顔を投げつける。若松がタオルを取りながら
「いやでも実際、あの3人は流石っすけど、他3人は大したことないっすよ。」
「そうやなぁ。」
原澤がそれを遮り、手を鳴らしながら口を開く。
「はいはい、油断はいけませんよ。情報なしでやってたら陽泉さんと同じ目にあっていましたし。とはいえ、このまま終わる可能性も十分ありますしねぇ。」
「いや、それはねぇ。」
青峰が突然口を開く。
「あいつらはこんなもんじゃねぇ…少なくとも茂樹が大人しすぎる。」
今吉が思い当たる節があり口を開く。
「あの、陽泉戦で見せたあれか?でもあれは第4Qのみ、時間制限ありの技やろ?」
青峰はため息をつく。
「バカか。だとしたら、俺たちはあんな苦戦しなかった。」
「何が言いてぇんだ青峰!」
若松が立ち上がり、青峰に掴みかかろうとしたのを、諏佐と桜井が止める。青峰が続ける。
「油断すんなってことだよ。」
原澤は頷きながら口を開く。
「青峰くんの言う通り、油断は禁物ですよ。後半も集中を切らさずに行きましょう。」
いかがだったでしょうか
最近、色々と追加設定を考えています。話より若干優先してますが、まだストックはあるのでご安心ください。
次の投稿は5月30日(日)18:00です。
お楽しみに!