薄明と双子の姉妹 (リメイク中) 作:きょうこつ
やった…やってしまった…。
空気が重い。目が覚め、互いに朝の挨拶を交わした後、当たりは静寂な空気に包まれていた。
布団から起きたゲンジは話す二人から目を逸らし、黒い目玉をパチパチさせながら頬を赤く染めていた。
原因はもちろんお分かりであろう。昨夜の二人がゲンジを慰めるとはいえ、彼の静止の声も聞かず、無理矢理 衣服を脱がし性行為へと突入した。
それによって、女性経験皆無のゲンジはたとえ妻であるにも関わらず、どうしたら良いのか分からなってしまったのだ。
告白した日の数ヶ月間は夜中にここに連れてこられては彼女達に胸で犯されていたというのに何故慣れていないのだろうか。
いや、やはり本番行為は他とは違う。
その一方で
「ミノト。子供を作る時も昨日のようでいいのですよね?」
「姉様…あまりそのようなことを聞いては…」
「胸でするのと同じぐらい簡単でしたね。今度は私達が下に…」
「姉様ぁ!!」
ミノトも初めての行為に頬を赤く染めていた。性についての本でしか読んだ事のない行為を実際に行った事でヒノエよりも博識な彼女もどういうものか改めて認識したのだろう。
その一方でヒノエは満更でもない様子であり、ミノトに次々とその話をぶちまけ、あろう事か第二回戦の予定まで考えていた。
昨日の彼女は一体どんな気持ちだったのだろうか。
その話には絶対に関わらないようにゲンジは目を逸らしていた。あの悪夢はもうすっかりと消え失せており、代わりに巨大な羞恥心が自身を襲っていたのだ。
「(い…いやいや!俺達は夫婦なんだ…!!だから問題はないはず…)」
ポジティブ思考を用いて考えを正当化し苦悩を消し去ろうとする。
すると
「ゲンジ」
「ひゃぃ!?」
突然とミノトに呼ばれた事でゲンジは驚き身体を震わせる。見るとミノトは脱いだ白装束を肩に掛けるようにして纏いながら近づいてくる。
ゲンジの顔目前までくると、その頭を軽く下げる。
「あの…申し訳ありません…。貴方を慰めたいと思う一心で昨夜はあんな事を…」
「べ…べべべべべ別に別に…おお…俺は…!!(なななんて返せばいいんだ!?)」
その時だ。
「ですが…!!」
突然とミノトの両手がゲンジの両頬を挟むと共に下がられていた顔がヌゥと上がり琥珀色の鋭い瞳が向けられた。その目からは他者を威圧させる程のオーラも出していた。
「私達の“初めて”を捧げた事に変わりありません。もしも前のように自暴自棄に陥って里から出て行こうとするならば……地の果てまでも追いかけて連れ戻し…姉様と共に嫌と言うほど搾りますからね…?それと…しないとは思いますが“浮気”もですよ」
その言葉によってゲンジの頭の中に浮かんでいた思考が全て灰になり風に飛ばされていった。
「分かりましたか?」
「は…はい…」
その圧はもはや里長のフゲンを上回るのではないか?という程、凄まじいものであった。
「心配ありませんよミノト。浮気なんて酷い真似をこの子がする筈ありませんから」
「うわ!?」
その言葉と共に白装束を纏ったヒノエの腕が胴に巻きつけられると共に身を抱き寄せられた。
「それにゲンジは昨日の事を気にしているようですが心配しなくても私達は夫婦なんですよ。おかしい事なんて何一つありません」
まるで自身の心の内を読み取るかのように囁きながら青い髪を指で撫でると共に頬を擦り寄せてきた。まぁ、確かにおかしい事などない。これまで旅先で出会ったハンターの中には夫婦もいて、毎晩ヨロシクやっている話も聞いた。
「や…やめてくれよ…」
「嫌ですよ。1週間も会えなかったのですからその分堪能させてもらいます♪」
柔らかい頬を次々と擦り寄せるヒノエは笑顔で輝いていた。見れば若干ながらミノトも頬が緩んでいる。彼女達にとって彼と共に再び会話をする日々が戻ってきた事が何よりも嬉しかったのだろう。
「…私も…」
するとそれを見たミノトも首に手を回して身を寄せてくる。背中にはヒノエの胸が。前からはミノトの胸が押し付けられ、その胸は形を変形させながら柔らかな感触を感じさせていきゲンジの頬を次々と紅潮させていった。
「うぅ…」
ゲンジもゲンジで心配させたのは事実だと言う事を自覚していたのであまり抵抗はせず、その抱擁を受け止めていた。
その後、ゲンジは興奮し○○してしまいそうな気持ちを抑え込みながらヒノエとミノトの抱擁を凌ぐと、服を着替え、エスラ達の待つ自宅へと戻った。