薄明と双子の姉妹 (リメイク中)   作:きょうこつ

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お手並み拝見その力。いざ、エルガドへ

 

「ロンディーネ…?珍しいな。お前がここに来るなんて」

 

「…」

 

突然と訪問してきたロンディーネに不思議に思いながらもゲンジは彼女を家にあげた。

 

◇◇◇◇◇◇

 

それから家へと上がり座布団の上に座ったロンディーネはゴモゴモとさせていた。それを不思議に思ったヒノエは事情を尋ねる。

 

「何かあったのですか?」

 

「あぁ…」

ヒノエが尋ねるとロンディーネは一度、深呼吸をするとゲンジに目を向けた。

 

「ゲンジ…私の姉上の任務を手伝ってくれるのはありがたい…。だが、それが君の負担となるならば遠慮せず断ってくれていい。事情は私から話す」

 

「ん?」

 

ゲンジはロンディーネの話に対して首を傾げると訂正も兼ねて首を横に振る。

 

「何言ってんだ。俺は別に無理なんかしてねぇよ。古龍とぶつかる事も承知の上だ」

 

「そうか…。だが良いのか…?エルガドは聞くところにのると多くの古龍だけでなく未知のモンスターが住まう場所…最近では閉鎖されたメゼポルタ地域に生息していたモンスターが発見されたという話も聞く…そうなると君の中にいる悪魔も目覚めてしまうのではないか…?」

 

メゼポルタ。それはかつて大陸に栄えた超巨大なギルドの名前である。登録するハンター達の実力の水準も工房も何もかも世界最大であるが対峙するモンスター達も他の大陸とは一戦を画す個体ばかりである。中には禁忌の古龍と同等の力を得たとされる『極み個体』なども存在していた。だがそのモンスター達も数多のハンター達によって無事に討伐され、それによりメゼポルタはモンスターの脅威から救われた事で閉鎖された。

 

そのメゼポルタに生息していたモンスターがこの地方にある王国付近の狩場にて発見されたのだ。

更にゲンジの中には“悪魔”が存在し古龍の気配を感じ取ると彼の人格を乗っ取るべく内側から出て暴走させるのだ。エルガドへと行く事はその可能性が高まるという事だろう。それに対してゲンジは頷く。

 

「別に問題ねぇ。奴が目覚めて意識を取られたとしても…帰る場所がある。それに依頼されたからにはハンターとして断る訳にはいかないしな」

 

「…そうか」

 

ゲンジの答えを聞いたロンディーネはその場に両手をつき深々と頭をさげた。

 

「すまない…そして頼む…どうか王国を救ってくれ…!!」

 

「あぁ」

 

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーー

 

その後、ロンディーネと別れ装備を整えた3人は今朝言われた通りフィオレーネと待ち合わせをし、昨日に大社跡に現れたリオレウスの狩猟クエストを受注して大社跡へと向かった。

 

 

ギャォオオオオ!!!!

 

大社跡にて巨大なモンスターの咆哮が轟く。有名な飛竜種『リオレウス』が現れた無法者達を追い払うかのように咆哮を上げながら空を飛んでいたのだ。

 

因みにこのリオレウスは偶々、大社跡へと迷い込んだ個体である。だがギルドが指定したその危険度は高く、軽く見てマスターランクに近い個体である様だ。

 

そんな空の王者相手に余裕を持ちながらゲンジ、エスラ、シャーラの3人は武器を持ち立ち回っていた。

 

 

「ふ…!!!」

 

吐き出された業火の如し火炎球を身体を回転させながら回避し、回避しながら『鳳仙火龍砲』の銃口を向けてリオレウスの顔面へと貫通弾を放つエスラ。それによって顔面から尻尾へとかけて弾丸の衝撃が貫通しリオレウスを悶絶させる。

 

「えい…!」

真正面から立ち向かい強靭な脚の間をすり抜けながら身体を回転させ刃を斬りつけるシャーラ。

手に持っていたのはジンオウガの双剣『王牙双刃』斬りつけられた際に発生した雷属性の蒼い稲妻が斬りつけられた部位からリオレウスの両足へと伝わり刺激させ更なるダメージを負わせる。

 

 

 

そして その頭上から太陽を背にゲンジが飛び降りてきた。

 

「ふぅ…!!!」

 

リオレウスの頭上から双剣の切先を重ね合わせ身体を回転させながら落下し、そのまま回転しながら螺旋状の風を纏い怯むリオレウスの胴体へと落下すると回転する先端部分で次々とリオレウスの堅固な甲殻を剥がし肉に血を混じらせながら抉り取っていった。

更に手持ちの双剣イステヤの特性である爆破属性が次々と発動し紫色の蓮爆の華を咲かせていった。それによって甲殻が剥がれた柔らかい内部が爆炎に焼き尽くされていきリオレウスのダメージを脅威的な勢いで削っていく。

 

「…!!」

 

そして最後の一押しとばかり傷口を強引にこじ開けるかのように重ねていた刃を広げながら肉を斬りつけるとその場から飛び上がり地面へと着地する。

 

その直後に血飛沫の雨と共にリオレウスの首が天に向かうと共に弱々しい声を上げながらゆっくりと地面に倒れた。

 

「終わったな。二人とも」

 

「あぁ」「うん」

 

ゴールドルナキャップのツバの部分を摘みながらサムズアップするエスラにゲンジとシャーラは頷いた。

 

3人の攻撃によってマスターランクに近い個体であるリオレウスは討伐されたのであった。

 

その光景を遠くから見ていたフィオレーネは想像以上の光景だったのか、唖然としていた。

 

「これが……金銀姉弟の力…」

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

それからクエストを終えた4人は里へと帰還するべく荷車に乗っていた。荷車に揺られる中、エスラはフィオレーネに自身らの評価を尋ねた。

 

「どうだ?私の弟と妹の力は」

 

「想像以上だ…流石はG級…いやマスターランクのハンターだ。あれ程の技術と立ち回りは見た事がない」

 

「ハッハッハッ!そうだろ!私の弟と妹は優秀だからな!」

 

フィオレーネが賞賛するとエスラは高笑いしながらゲンジとシャーラの肩を抱き寄せる。

 

その後、4人は里へと帰還しゲンジとシャーラはフィオレーネと出港の打ち合わせをすると解散となった。

 

そんな時だった。

 

「エスラ…少しいいだろうか…」

 

「ん?」

 

去り際にエスラはフィオレーネに呼び出され彼女と共に船の方へと歩いていった。その姿を不思議そうに見つめながらもゲンジとシャーラは家へと戻ったのであった。

ーーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

そして2日後の朝。

遂に出港の日がやってきた。朝日が指す港にてフィオレーネの船の船員達が船出の準備をしていた。

 

その目の前では旅立つ二人を見送る為なのか、里の皆全員が集まってきていた。

 

「旦那様…もう行ってしまわれるんですね…」

 

「寂しいです…それにシャーラまで…」

 

皆が見守る中、ヒノエとミノトはやはり我慢が出来ないのか、ゲンジとシャーラを抱き締め頬を擦り寄せていた。それに対してシャーラは苦笑しながらミノトの肩を叩きゲンジは頬を赤く染めながらもヒノエを抱き止めていた。

 

 

すると、甲版からフィオレーネが現れた。

 

「よし。君達のBOXは全て船に積み終えた。いつでも出発できるぞ」

 

「じゃあ行くか」

「うん」

フィオレーネの言葉にゲンジとシャーラは頷くと後方から手を振り見送る皆に向けて手を振り返しながら船へと乗り込んだ。

 

「では出港するぞ!!」

 

「「「あぁ(うん)(お〜!!!)」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「…ん?」」

 

突然と何故か3つの声が重なった。

 

「「……」」

その声は物凄く聞き覚えがあるのか、ゲンジとシャーラは不審に思うと共に顔の影を少し強めながらゆっくりと振り向いた。

 

「やぁ二人とも♡」

 

そこには笑顔で両手を振るエスラの姿があった。

 

「「はぁぁぁぁあ!?」」

 

 




サンブレイクのプレイ動画見たけど私の書いてた描写とラセンザンのモーションがピッタリでビックリしましたw
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