薄明と双子の姉妹 (リメイク中)   作:きょうこつ

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とても怖い二人のお嫁さん

 

それは今朝の事であった。

 

ゲンジ達が居なくなってから3週間が経過したカムラの里はいつもよりも賑やかさを失っていた。

加工屋やたたら場はいつも通りであるが茶屋やイオリのオトモ広場そして里と集会所の受付場は静かでありイオリやヨモギといった里の子供達も退屈そうにしていた。

 

そんな中、ゲンジへと手紙を出したヒノエはミノトと共にコーデを纏い背中にそれぞれの獲物である『弓』と『ランス』を背負っていた。その目には隈が出来上がり、数日間は眠っていない様に見えるが、鋭く、まるで今からモンスターを討伐でもしにいくかの様な狩人の目であった。

 

腰に紐を巻き付け準備を終えるとヒノエはミノトに目を向ける。

 

「準備はよろしいですか?」

 

「はい。いつでも行けます姉様」

 

ヒノエの目が向けられた先にはランスを背負いながら旅行ケースを両手に持つミノトの姿があった。

 

そして二人は家を出るとイオリのオトモ広場が設置されている離れへと赴く。そこにはフゲン、ウツシ、ロンディーネの姿があったのだ。

 

 

 

何故、彼女や彼らがここにいるのか。それはエルガドへ向かうためである。フゲン自身も交易でロンディーネから世話になっている為にその恩義に応えるべく調査に名乗りを挙げたのだ。そしてそれはフィオレーネに助けられたウツシも同じである。

 

更にその話を聞いた彼女達も名乗りを挙げた。

彼女達が同行する理由は簡単である。3週間経っても手紙を返さないゲンジの状況を確かめるためだ。心配しすぎるあまりなのか、ヒノエとミノトはここ数日間睡眠をとっていない。更にヒノエに至っては必ず50本以上食べるウサ団子を10本程度しか口にしていないのだ。その結果、二人は酷くやつれ、目の下には隈が出来上ってしまっていた。

 

「お待たせしました…」

 

「こここ怖い!怖いぞミノト嬢!そんな顔の影を強くしないでくれ!!」

 

ロンディーネは不気味な表情を浮かべたヒノエとミノトが到着すると、彼らを船に乗せ、後から来た里の皆に見送られながら出港した。

 

「では向かおうか。エルガドへ」

 

ーーーーーーー

 

船に向かう中、ヒノエとミノトは直立したまま前進するその方向を凝視していた。その不気味な様子に後ろから見ていたフゲンやウツシやロンディーネは驚き、声を掛けるどころか近づく事すら出来なかった。

 

「あ…あの里長殿…二人は大丈夫なのか…?」

 

「いや…絶対に大丈夫ではないだろう…あれではまるで夫に夜逃げされたみたいなものだ…。ゲンジからの近況報告がない事がそれほどショックだったのだろうな。まぁ…心配しすぎとは思うが…愛する者に心配のしすぎもクソもないがな」

 

「俺もそう思います…全くゲンジ君は!大切なお嫁さんを放ったらかして何やっているんだか!いつからあんな子になったんだ!」

 

ウツシがプンプンと憤慨する中、船は進んでいった。

 

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

それから海の上を渡る事、十数時間。辺りが暗闇に包まれ夜の海を進んでいると、目の前から光が見えてきた。

 

「お!見えてきたな」

その光を見たロンディーネは笑みを浮かべると船乗りへと指示を出し始めていく。その様子を見ていたヒノエとミノトも目の前の景色へと目を向けた。

 

「「…」」

 

二人は以前来たことがあるのか、その景色を見ても驚きを見せる事はなかった。ようやく着いたのだ。ゲンジやエスラ達のいるエルガドへ。

 

ーーーーーーーー

 

 

深夜のエルガドへと到着したヒノエとミノト。港では多くの兵士達が出迎えており、その中には王国の騎士と言われている敏腕なハンター達の姿もあった。

 

フゲンはその場から降りると、この拠点のリーダーであるガレアスの元へと挨拶をするべく歩いていった。

 

「二人はゲンジ達と会ってこい。なぁに心配するな。俺達邪魔者は行かないから久しぶりの夫婦水入らずの時間を楽しむと良い」

 

「「ありがとうございます!里長!」」

 

フゲンの言葉を聞き入れたヒノエとミノトは周りの皆に軽く挨拶を済ませると、ゲンジを探し始める。

 

 

すると遠くの方から金色の装備と銀色の装備を纏ったエスラとシャーラが手を振りながら歩いてきた。

 

 

「おぉ!ヒノエ!ミノト!久しぶりだな!」

 

「お手紙ありがとう。元気だった?」

 

 

彼女の姿を見たヒノエとミノトは先程まで不機嫌丸出しの表情をパッと明るくさせると彼女達へ抱きついた。

 

 

「義姉さ〜ん!会いたかったですよ!」

 

「シャーラ…変わりない様子で何よりです」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

その後。彼女達と少しばかり談笑すると、ヒノエとミノトは本題へと移った。

 

 

「それで…ゲンジはどこですか…?」

 

「あ…あぁ!アイツなら二人にサプライズを用意したいと言って今朝からマイハウスに篭っているぞ!」

 

 

ゲンジについて尋ねるとエスラは額から冷や汗を流しながら歩き出し、ゲンジのいるマイハウスへと案内をし始めた。

 

船着場から少し離れた場所に停泊している船。そこは一つの家のように改装されており、入り口にはドアノブ式の扉が設置されていた。

 

 

「ここにいるぞ。私達は少しばかり用があるからこれで失礼するよ」

 

 

案内を終えると彼女達はそう言いながら先程の場所へと歩いて行った。目の前にある扉。その先に彼がいるのだ。

 

そして何よりも彼が『サプライズ』を計画している事に驚きを隠せなかった。

 

 

「ゲンジがサプライズ…珍しいですね…」

 

「姉様。ここは気持ちを抑えいつものようにするのが得策かと。彼も彼で反省して私達を迎えてくれようとしているのかもしれません」

 

「確かに…えぇ!そうですね!久しぶりに会いますから笑顔でいきましょう!」

 

 

ミノトの言葉にヒノエも同意すると、深呼吸をし心を落ち着かせた。久しぶりに会うのだ。いきなり問い詰めてしまっては可哀想だろう。いつもの太陽のように清らかな心と笑みを取り戻したヒノエはドアノブへと手を掛け、扉を開いた。

 

 

「旦那様〜!貴方の大好きなヒノエお姉ちゃんとミノトお姉ちゃんが来ましたよ〜!怒っていませんから再会の記念に私達の熱い抱擁と接吻を受け取ってくださ……」

 

 

扉を開け、中を見た途端、ヒノエとミノトは固まった。そこにあったのは自身らが会うのを楽しみにしていたゲンジが女装させられフィオレーネに抱きしめられる光景であった。

 

それを見た瞬間 二人の“我慢という鎖”が粉々に砕け散った。それと共に腹の底から怒りと抑え込まれていた欲望が一気に溢れ出し始める。

 

「随分と楽しそうですね〜お二人とも…」

 

ーーーーー

ーーー

 

それから二人を引き剥がしたヒノエはフィオレーネを床に正座させ、ミノトは顔を真っ赤にしながらゲンジを膝に乗せ何度も何度も尻へと平手打ちを放っていた。

 

パンパンパンパン!!

 

「いぃ…!!痛い!痛いよぉ!!」

 

「そんな事を言ってもやめてあげませんよ!!あれほど手紙を出すように言ったのに1通も出してくれないなんて酷いじゃないですか!それどころか私達とは別の女性とあんな事を!!!」

 

「きゃぁ!ひぎぃ!?いい"!?ご…ごめんなさ__ひゃぁ!!」

 

 

次々と響き渡るその痛々しい音の中、ゲンジは目元に涙を浮かべながら謝罪の言葉を口にしようとするが、ミノトは受け入れるつもりがないのか問答無用で次々と尻へと平手打ちを放っていく。

 

ゲンジが痛々しい声を上げる中、フィオレーネを問い詰めていたヒノエがその様子を見ると黒い笑みを浮かべる。

 

 

「止めてはいけませんよミノト。反省が足りていないようですのでもっと強めにいきなさい」

 

「はい…姉様…!」

「いやぁ!!!」

 

 

ヒノエの言葉にミノトは更に叩く力を強めた。それによって更にゲンジの目からは涙が溢れ出てくる。

 

ミノトがゲンジにお仕置きしているのを横目にヒノエは目の前で小さく縮こまりながら正座をしているフィオレーネに向けて拳の骨を鳴らす。

 

 

「さてフィオレーネさん…いえ泥棒猫さん。どうしてくれましょうか…?」

 

「ひぃ!?」

 

ヒノエの笑顔ながらも背後から感じられる覇気や巨大な剣幕にフィオレーネは完全に気圧され、慌て始める。

 

「あ…あの…!そのあれだな!つい…その…幼女だと思い好奇心が疼いてしまって!それに彼が私に抱きついて『お姉ちゃん』と!!」

 

「だからと言って人の旦那様に手を出して良い理由にはなりませんよね〜?私達だけが抱き締めて愛でてもいい旦那様をあんなに強く抱き締めて良い理由になんてなりませんよね〜…?」

 

その言葉と共にヒノエの目が輝き出し両手がうねりながらフィオレーネへと迫っていった。

 

「さぁ…御覚悟を…」

 

「あ…あわわわわ…!す…すまん!許してくれ!許してくださ___いやぁぁぁぁぁあ!!!!!」

 

 

ーーーーーーー

ーーーー

 

「はいお終い♪」

 

あれから数十分後。ようやく気が晴れたのか満面の笑みを浮かべていたヒノエは手をパンパンと叩いていた。彼女の目の前には目を蕩けさせながら力が抜け、膝から崩れ落ちているフィオレーネの姿があった。

 

 

「あぅ…もう…お嫁にいけない……」

 

「自業自得ですよ」

 

 

ナニをされたのかはあえて触れないでおくが、確実にとてつもないナニかがあったのは間違い無いだろう。

 

そしてミノトの方ではゲンジも相当お仕置きされたのか目を回しながらグッタリとしていた。その一方でミノトは気が治まったのか彼の顔を膝へと乗せながら頭を撫でていた。

 

 

「さてと…」

「え…むぐ!?」

そんな中、フィオレーネへとお仕置きをしたヒノエは再び笑みを浮かべるとミノトの膝の上で寝ているゲンジの顔を両手で挟み込むと胸元に押しつけた。

 

 

「今度は貴方がお仕置きを受ける番ですよ〜♪」

 

「そ…そんな…!さっきあんな_んぐ!?」

 

「あんなもので終わると思っているのですか!」

 

 

ゲンジが反論しようとすると、その口を塞ぐかのように後方からミノトが手を回しながら抱きついてくる。前方からヒノエ、後方からミノトに抱き締められた事で彼の顔は二人の巨大な胸に前後から挟まれてしまった。

 

 

「うふふ…相変わらずアッサリと埋まってしまいますね♪ミノト、もっと押し付けて窒息させてしまいましょう♪」

 

「はい!姉様!」

 

 

その様子を楽しむかの様に見たヒノエとミノトは更にヒートアップし抱き締める力を強めた。ゲンジの身体は完全に二人の身体に包み込まれ、両腕の指の辺りしか見えなくなってしまう。隙間の無い密閉された胸の谷間に押し付けられるが、その空間が更に狭くなり終いには顔さえも動かす事ができなくなってしまった。

 

 

「やめ…!潰れ…!!」

 

「このままぎゅうぎゅうに押し潰してあげてもいいんですよ…それに…貴方に拒否権があると思っているのですか?この浮気者…♪聞けばしばらくはお休みの様ですね…?」

 

「罰として…その間は私達の溜まりに溜まった欲望が尽きるまでお相手して頂きます……!!」

 

 

その言葉と共に二人はゲンジを抱き締めながらベッドへと倒れ込むと即座に服を脱がせていき自身らはインナー姿になると彼の両肩をベッドへと抑え込み身動きを取れなくさせた。

 

 

「は…話をき…」

 

「わかってますよ。寂しかったんですよね?だからあんな事をしてしまったんですよね?安心してください…お仕置きが終われば今夜はた〜くさん私達が貴方を愛して愛して愛し尽くしてあげますからね…私とミノトなしでは生きていけないくらいに…♡」

 

「ち…ちがぅ…!!」

 

「ではまず…お仕置きの方から始めましょうか…」

 

 

その言葉と共にヒノエが胸を顔に押しつけ、ミノトが下半身へと移動すると下半身を持ち上げ膝の上へと乗せ一瞬にして衣服を剥がした。

 

「姉様と私で5回ずつ…二人で5回いきますのでお覚悟を…もし『やめて』と言ったらお仕置きの数を倍にしますからね…!!!!」

 

「あ…いや待っ__やめ…!!しまった…いぃ!?そ…そんなに…キツく挟まれたら…!!ァァアアアア!!!!」

 

 

その後、ヒノエとミノトは理性の鎖が外れた獣と化しゲンジへと襲い掛かると彼の全身を舐め回すように貪り尽くしていった。二人の柔らかな身体に飲み込まれたゲンジは必死に抵抗しようとするも彼女達には敵わずそのまま二人の柔らかな身体の中へと埋もれていった。

 

 

「ご…ごめんなさい!手紙書かなくてごめんなさ__むぐ!?」

 

「今更謝っても時すでに遅しです…ッ!!!」

 

「大人しく私とミノトのお仕置きを受けて反省してくださいね〜。ほ〜ら今度は私の番ですよ。凄くキツく挟んであげますからね♪」

 

「やァァアアアア!!!!」

 

 

 

「あわ…あわわわ/////」

 

目の前で二人の女性が一人の男性を襲うその光景を目にしていたフィオレーネは顔を両手で覆いながらも指の間から目を覗かせ真っ赤にしながら見つめていた。

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

あれからどれ程の時間が経過しただろうか。少なくとも数時間は経っただろう。

ゲンジへの愛情を爆発させながら仕置きと夜伽を終え満足した彼女達はベッドの上で抱き合っていた。

 

「うふふ…こんなに愛しあったのは久しぶりね…」

 

「はい…姉様…」

全身が汗だくとなったヒノエとミノトは自身らの蒸れた空気と熱気が密閉されている胸の谷間に埋もれているゲンジへと目を向けた。

 

「…」

その目からはもう今日分の正気は残っておらず、まるで何かに取り憑かれているかの様にミノトの乳房を咥えていた。

 

「あらあら。お仕置きしすぎてゲンジが赤ちゃんになってしまったわミノト♪」

 

「ふふ…必死に乳房を吸ってらっしゃいます…」

 

その様子を見たヒノエとミノトは頬を赤く染めゲンジの頭を優しく撫でる。するとヒノエはミノトに目を向けた。

 

 

「ミノト…もっと寄り添って赤ちゃんになったゲンジを暖めてあげましょう♪」

 

「はい…姉様…♡」

 

 

ヒノエの言葉に誘われたミノトは頬を赤く染めると間にゲンジを挟んでいるにも関わらず更に身を寄せヒノエの身体に手を回すと抱きついた。二人の身体はもう隙間が無くなる程まで密着し彼の身体を覆い尽くした。

 

ゲンジを蹂躙し尽くし腹の中の鬱憤がスッカリと晴れた二人はいつもの表情へと戻るとゲンジの耳元で囁いた。

 

 

「旦那様…貴方は一生…私達のものですからね…」

 

「たとえ貴方が誰かに奪われたとしても…誰に靡こうとも…力ずくで奪い返します…何が何でも…。貴方はずっと私達と一緒です…」

 

 

毛布を被る自身らの間で埋もれていく彼の頭を撫でながらそう呟いた二人は黒い笑みを浮かべながらそのままゆっくりと目を閉じて眠りについたのであった。

 

 

後にフゲン達と別れ、戻ってきたエスラ達はヒノエやミノトがゲンジと共に熟睡し、その傍らでフィオレーネが気絶しているという光景を見た途端に驚いたのは言うまでもないだろう。

 

 

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