薄明と双子の姉妹 (リメイク中)   作:きょうこつ

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リメイク話です。タンジアの港での話を省きました。


思い出す記憶

 

タンジアの港にて二人の男女のハンターと自身らの計5人でとある特例のクエストへと赴き無事に達成して親交を深めると、別れを告げ船に乗り込み、とある地方へと向かっていた。

 

目的はリオレイア希少種を狩る為だ。ゲンジ以外のエスラとシャーラ。特にエスラは希少種に異常なまでの愛を注いでおり語り出したら止まらない程だ。故に友達が少ない。

話を戻すとその希少種が最近、近くの山の間を飛んでいる姿が発見されたらしい。

 

故にその場所へと向かっていたのだ。だが、その場所はタンジアの港から船で数日掛けて行く為に意外と長旅であった。

だが、ハンターにとって3日も移動に費やすなど当たり前の事だ。中にはまるまる一週間も移動に費やす事がある。それに比べれば安いものだ。

 

3日間の移動時間を終えてその間に疲れていた身体を休め終えたゲンジ達は港へと到着すると近くの拠点で少し休憩を取り、すぐさま近隣の村へと出発した。

 

「恐らくもう既に狩猟依頼が出されている筈だ!早くいこう!」

金色に輝くゴールドルナ装備を纏いながらエスラは希少種に会える事に意気揚々としており胸を躍らせていた。彼女は金火龍が大好きなのだから仕方がないだろう。

 

「姉さん落ち着いて」

 

「はぁ…」

そんな彼女を宥めるのはゲンジと瓜二つの容姿を持ち銀色に輝くシルバーソル装備を身に纏う女性シャーラであった。彼女は後ろに歩いているゲンジへと目を向けた。

 

「ゲン大丈夫?おんぶしてあげようか?」

 

「いらねぇし逆にシャーラ姉さんがぶっ倒れるぞ」

 

それから3人は険しい山道へと差し掛かるもグングンと進んでいった。

すると、険しい道は更に危険度を増し時間が経つと遂には巨大な森が見渡せる崖に差し掛かった。

崖に到着したゲンジ達3人は用心しながらその崖を歩いていた。もしもこの場所から下に落ちてしまえば命は落とさないが重傷は免れないだろう。

 

「大丈夫か?二人とも〜!」

 

「あぁ。なんとか」

 

「大丈夫…」

ゲンジは上から聞こえてくるエスラの状況確認に返答する。鍛え上げられた体力と脚力が幸いし全く苦にはならなかった。普通のハンターでも用心すれば渡り切ることは可能だ。

 

 

その時だった。空から一滴の水滴が落ちてきた。その水滴をきっかけに次々と空から雨が降ってくる。

 

「雨!?」

 

突然と巨大な嵐がその場を襲ったのだ。辺りには風も吹き始め、雨も次第に勢いを増していき遂には地面へと音を立てながら打ちつける土砂降りへと達していった。

 

「ぐぅ!?」

 

空を埋め尽くす薄暗い雲から矢の様に降り注ぐ雨が次々と身体に当たり、装備を纏っていながらもダメージを与えてきた。しかも最悪な事に向かい風の為に雨が目の部分から入り視界を不安定にさせていく。

 

「エスラ姉さん!シャーラ姉さん!どこだぁ!」

 

視界が暗くなり目の前を歩いていたシャーラ達が見えなくなるとゲンジは名前を叫んだ。

 

すると すぐ近くから声が聞こえてきた。

 

「こっちだぁ!こっちにいるぞぉ!!」

 

「…!!」

 

その声が聞こえた方向へとゲンジは目を向けた。そこには一つの洞窟に身を隠しながら手を振る二人の姿があったのだ。

目が合うと二人は何度も何度も手を降って声を掛けてくる。それに向かって地面がぬかるみながらも踏ん張りながら向かっていった。

 

「頑張れ!あと少しだぁ!!」

 

 

「あ…あぁ…!!」

 

歩みを止めずゆっくりと近づいて行く。

 

 

 

 

 

その時だった。

 

 

突然足場が崩れ、身体が崖の下に放り出されてしまった。

 

 

「うわぁぁぁぁ!!!!!」

 

「ゲンジ!!!」

 

「ゲン!」

 

二人の声が聞こえてくるが一瞬にして遠くへと消えていった。空中へと放り出された身体はそのまま森の中へと落ちていき、次々と身体に枝が打ち付けられながら木々の間をすり抜けると地面へと叩きつけられた。

 

「がぁ…!!」

 

あの高さからの落下では流石のハンターであるゲンジでもタダでは済まなかった。背中から感じた巨大な衝撃によって息を吐き出すとそのまま力尽きたかの様に地面へと横たわる。起きようにも起き上がれず、ただ真上から降り注ぐ雨に顔や装備が濡れていた。

 

「く…姉さ…」

自身が落ちてきた崖の上へと手を伸ばす。だが、それすらも出来ない程まで力が抜けており意識も朦朧としていた。

 

そして

起き上がる事も出来ず雨にその身を打たれながらゲンジの意識は深い闇の中へと沈んでいった。

 

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