薄明と双子の姉妹 (リメイク中) 作:きょうこつ
「里長!!伝令によると向かってくるモンスターは6体…!!リオレウスにリオレイア。ヨツミワドウにアケノシルム。そしてビシュテンゴにゴシャハギとの事…!!」
「序盤から強力な奴らだな…」
ウツシからの知らせにフゲンは眉間に皺を寄せる。第一波から強力なモンスターばかりであった。前回の第二波が第一波と共に現れたかの様な組み合わせである。
だが、その知らせを聞いたエスラとゲンジは高揚していた。
「なら、リオレウス、リオレイアは私達が引き受けよう」
「うむ。ならば頼もう」
飛竜専門となる金銀姉弟ならば、リオレウスとリオレイアは即座に片付く。3人を信じているフゲンは頷いた。
フゲンの了承を得たエスラは辺りにいるハンター達へと呼び掛けた。
「君たちはゴシャハギ、ヨツミワドウ、オサイズチ、ビシュテンゴの相手を頼みたい!リオレウスとリオレイアは我ら3人が引き受けた!!」
『『『おおおおお!!!!』』』
エスラの支持に皆は武器を掲げて雄叫びを上げながら頷いた。その傍らで、ゲンジは遠距離が万能であるヒノエと、遠距離も近距離もいけるミノトに援護を頼む。
「ヒノエ姉さんとミノト姉さんは空を飛んでるあの2匹が落ちるまで攻撃を当ててほしい。それと、向こうの奴らが苦戦してたら優先的に向こうを援護だ」
「旦那様の頼みなら喜んで!」
「私達にお任せを」
ゲンジの頼みをアッサリと聞き入れた二人は武器を構える。そして、フゲンはヨモギとイオリ、そしてハモンやゴコク、ウツシにそれぞれ指示を出す。
「ウツシを抜き俺達も4体の迎撃に当たる。今回は全て上位個体だ。油断するなよ二人とも」
「はい!」
「分かりました!」
フゲンの言葉にヨモギとイオリは頷き武器を構えると走っていった。
「ウツシ。お主は積極的に鉄蟲でモンスターを拘束してくれ。エスラの他にも操竜を扱える者が何人かいる筈だ。ハモンよ。ヨモギと共に援護を頼む」
「お任せを!!」
「いいだろう」
ウツシは鉄蟲糸を取り出すと、手慣れた動きで絡め取っていく。そして、ハモンは武器を構えるとヨモギの後を追っていく。
「ゴコク殿。壺のご用意は」
「いつでもいけるでゲコ」
「ではお頼み申す」
フゲンは駆け出していった。
◇◇◇◇◇◇◇
フゲン・里の皆及び上位ハンターVSゴシャハギ、アケノシルム、ヨツミワドウ、ビシュテンゴ
走り出し、先鋒のハンターに追いつくとフゲンは百竜刀を掴み、目の前に立ち塞がるモンスターを睨む。
「皆の者!!ゴシャハギは特に注意しろ!!奴はこの3体よりも強いぞッ!!」
『『おぅ!!』』
それに頷いたハンター達はランス、ボウガン、スラッシュアックス、操虫棍を構える。
それに対峙する4体のモンスターのうち、ゴシャハギが巨大な咆哮を上げる。
「グラァァァァ!!!」
『『!?』』
喉の奥底から吐き出される強力なバインドボイスは辺りにいるハンター達だけでなく、近くにいるヨツミワドウ、ビシュテンゴ、アケノシルムまでも怯ませていった。
それと同時にゴシャハギは両腕を重ね合わせると、自身の氷の息を吹きかける。すると、両腕が次々と凍り付けにされ、遂には凸凹ながらも艶のある氷の鎚と化した。
「…!」
その動きからフゲンはすぐさま近くにいた者達に呼びかける。
「全員退避ッ!!!」
その声にハンター達は四方八方に散る。
すると、ゴシャハギの身体がその場から自身の倍以上もの高さへと飛び上がった。
そして、空中で凍り付けとなった両腕を振り上げると、重力加速度と何百キロもの体重によって驚異的な速度を纏うとフゲン達がいた地点へと急降下してくる。
急降下した直後。ゴシャハギの氷の塊となった両腕が地面へと叩きつけられた。
「ぬ!?」
咄嗟に退避したフゲンや他のハンター達は腕で顔を覆う。
叩きつけられた衝撃によってその地点の地盤が押しつぶされると同時に砕け散り、辺りには地盤の瓦礫に加えて巨大な振動、そして砕け散った氷の欠片が飛び散っていった。
その破片が次々と腕に向けて突き当たってくる。
「やはり上位個体となると特殊な動きをしてくるな…。だが…!!それでこそモンスターだ」
フゲンは顔を覆っていた腕を離し、再び背中に背負う大太刀『百竜刀』を掴むとゆっくりと引き抜く。
金属音が鳴り響くと共に姿を現した刀身はモンスターの姿を反射させていた。
「ゴシャハギを狩れる者は俺と共に来い!残った者達は残りの3体を頼んだぞ!!!」
その言葉に頷くと、再び武器を構えた6人の上位ハンター達の内の2名はフゲンの元へ。それ以外は全てヨツミワドウ、ビシュテンゴ、アケノシルムへと向かっていった。