薄明と双子の姉妹 (リメイク中) 作:きょうこつ
「……」
目の前には倒れたモンスターの死体が積まれていた。全てが自然そのものと記されている古龍種であった。
すると 自身の身体が勝手に動き出し、積まれた内の一体であるテオテスカトルの体内から漏れ出た腑へと手を伸ばす。
腑を抉り出し、中に詰まっていた血肉を取り出すと、引き千切り 手に掴んだ。
それを見た自身の口からは涎が流れ出ていたのだ。
そして それをゆっくりと自身の口元へと運んでくる。
『喰らえ喰らえ。全てを喰らえ』
「…」
その時だ。出ていた涎が止まると、手に掴んでいた古龍の血肉を辺りに放り捨てた。
すると、ゲンジの目が青く輝き出すと眉間に皺が寄せられた。
「気持ち悪いもん見せてんじゃねぇぞ」
殺気を混じらせたその怒声に応えるかのように辺りの景色が変容していき、やがて空が血のように赤く染まっていった。
そして、目の前には自身に向けて血走った赤い双眼を向けるイビルジョー が現れる。
「よくも勝手に出やがったな?しかもわざと俺の精神を完全に食い尽くさずに外の景色を見せただろ?本当に薄汚ねぇ奴だ」
何度も何度も訴えるもイビルジョーは答える気を見せず、ゆっくりと状態を倒すと赤い双眼を閉じ、眠りについた。
「いいか?いつかテメェの精神は俺が食い尽くして取り込んでやるからな」
そう言いゲンジはイビルジョー へと近づくと無数の牙が生えそろった顔面に目掛けて蹴りを放つ。
その瞬間に自身の視界は闇に染まった。
◇◇◇◇◇◇
「…!!」
目を覚ますと見慣れた木製の天井が広がっていた。辺りを見渡すと里にある自宅であった。そうなると、砦からここへと帰還したと言う事になる。自身の服装に目を向けると、いつもとは違いインナー姿となっていた。脚や胴体には包帯が巻かれており、よく見ると額にも巻かれていた。
「……ッ…クソみたいな夢見させやがって…」
先程の光景を鮮明に思い出しながら歯を食い縛る。そして顔を洗うために起き上がろうと身体を動かした。
「…ん?」
だが、うまく動かす事が出来なかった。まるで何かに乗られているかのように。それに横から柔らかいものが押しつけられていた。
「(…ヒノエ姉さんかミノト姉さんだな…)」
このやり口にはもう慣れていた。告白してから毎日毎日自身は両サイドからヒノエとミノトに抱きつかれていた。
今もそうだろう。
そう考えながらゆっくりと首を横に向けた。だが、そこにあったのはヒノエの顔ではなかった。
「エスラ姉さん…!?」
自身を抱きしめながら眠っていたのはエスラだった。背中に手を回され自身の身体がエスラの懐に収まっていた。
そしてもう一方にはシャーラが横になっており、自身に似ている彼女の顔が目の前にあった。
「……シャーラ姉さんまで…!?」
ゲンジは状況を確認するために自信にのし掛かるエスラを退けると上半身を起こす。
「…」
見ると予想していたヒノエ、ミノトはエスラの隣で並んで寝ていた。外の景色はまだ真夜中なのか、真っ暗であった。
「まだ夜か…もう少し寝るか…」
そんな中、ふと溢した言葉に反応したのか、シャーラの身体が少しだけ動くと目を覚ましてしまった。
「……んん…ん!?」
自身の顔の目の前で同じ蒼い瞳がゆっくりと開かれる。目を覚ましたシャーラは瞳を揺らしながら起き上がると自身を見つめていた。
「ゲ…ン…!!」
「あ、おはよう姉さ…ん!?」
目を覚ました事に歓喜の声を溢したシャーラは身体を抱き寄せ、ゲンジを抱き締めた。
「よかった…!目が覚めたんだね…!!」
抱き締められた途端に服越しにシャーラの胸が自身の身体に押し付けられる。エスラ達に比べると多少は小さいが、それでも女性の中では大きい部類に入るその胸は形を変えながら押しつけられていった。
それを気にする事なくシャーラは力を込めながら抱き締め、涙でぐしゃぐしゃになった頬を擦り寄せた。その表情を見たゲンジは表情を元に戻し、冷静になる。
「(そうか…また俺は倒れたのか…)」
見ると シャーラの顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
家族を守るためとはいえ、自身の嫌う血に力を欲してしまった。自身が倒れ、再び2人に心配を掛けてしまったことを思い出すとシャーラに向けて謝罪した。
「ごめん姉さん…また心配かけて…」
「いいよ…謝らないで…」
ゲンジの温もりを確かめたシャーラは離れると涙を拭う。
◇◇◇◇◇◇
その後、シャーラが落ち着きを取り戻すとゲンジはあの日からどれぐらい経過したのか尋ねた。
「俺が倒れてからどれぐらい経ってる?」
「確かもうすぐ3日目になる…」
もう3日も過ぎている事にゲンジは驚く。そこまで寝ていたとなると自身は相当重傷だったのだろう。やはりあの力はあまり行使するべきではなかった。
「3日もか…本当にごめん」
「いいよゲン。無事に目が覚めたんだから」
シャーラは優しい笑みを浮かべると身体を寄せてきた。彼女の温もりが懐かしく感じる。それに彼女にとってゲンジは数少ない家族の一人なのだ。
ゲンジ自身もそのことを理解していた。彼女達が無事ならば百竜夜行も退ける事に成功したのだろう。
「ねぇ…ゲン」
そんな中 ふとシャーラは離れるとゲンジの両頬に両手を当てた。
「私の事…好き?」
唐突な質問にゲンジは首を傾げながらも頷き答えた。
「うん。エスラ姉さんもシャーラ姉さんも好きだ」
「そっか。なら____
「え?」
突然 挟むの手の力が強まるとシャーラの顔が接近してきた。
その瞬間
__シャーラの唇がゲンジの唇へと押しつけられた。
「え…!?」
柔らかな唇の感触が精密に伝わってくる。
「ちょ…ちょっと!!」
その直後にゲンジは意識を持ち直し、シャーラの肩を掴み離した。
「な…なな…何してるんだよ姉さん!?」
「何って…チューしただけだよ?」
接吻をしたシャーラはまるで何もおかしい事などないかのような表情を浮かべていた。すると、シャーラの手が自身の頬に添えられていた。
「私の事好きって言ったでしょ?」
「は!?」
ゲンジのシャーラに対して好きと言ったのは家族としてだ。だが、シャーラ自身は何と異性として受け取ってしまっていたのだ。
「もしもこれからゲンが戦えなくなったら…私がゲンを守る。ずっと側でね」
シャーラの頬が赤く染まっていた。即ち、今のは遠回しの告白であった。だが、ゲンジはどうしても飲み込む事ができなかった。
「お…俺たち姉弟だぞ!?」
「そんなの関係ない…」
再びシャーラはゲンジの両頬を挟み込むと、自身の額とゲンジの額を合わせた。
「姉弟だけど、愛さえあれば関係ない。姉さんがそう言ってたでしょ…?」
「い…いやそれは…」
シャーラの目は本気だった。青い水晶のような目の奥底が炎のように揺らめいていた。だが、自身には既に婚約を決めた者がいる。正しくこれは浮気の部類に入るだろう。それだけはしたくはなかった。
その時だ。
「うわ!?」
背後から手が伸びてきて、肩へと置かれる。その直後に身体を引かれ、何かに抱き締められる
「ほぅ。私が寝ている間に随分と羨ましい状況になっているじゃないか…!」
そこには目覚めたエスラがいた。何と、気づかない間に目を覚ましており、二人を見ていたのだ。
「エ…エスラ姉さん…!?」
ゲンジが振り向くと、エスラの金色に輝く瞳が自身を見つめていた。
「ゲンジよ。目が覚めて何よりだが…」
「へ?」
エスラの両手がゲンジの頭を挟み込むと、顔を向けさせられる。視界へと入ってきたエスラの両頬は赤く染まっており、少し嫉妬しているかのような表情を浮かべていた。
「酷いじゃないか。目覚めのキスをシャーラにはしてお姉ちゃんにしないなんて…!」
「そ…それは…んぐ!?」
すると、突然 頭を抱き寄せられ、今度はエスラの唇がゲンジを襲った。エスラの接吻はシャーラとは違い一度では終わらなかった。
「や…やめて姉さん…」
「だめだ…もう一回…!!」
弱々しい声での懇願を受け入れずエスラは再び唇を押しつけた。女性特有の柔らかな唇の感触が次々と伝わり、ゲンジの頬は真っ赤に染まっていく。すると、ようやくエスラは接吻を終え、押さえていた顔を自身の顔から離した。
「ぷは…!どうだゲンジ。お姉ちゃんのキスは気持ちよかったか?」
赤らめた顔でエスラは今もなお自身の手に挟まれているゲンジを見下ろす。ゲンジの顔もエスラと同じように赤く染め上がっていた。
「ふふ。ゲンジは本当に可愛いな…キスしたくらいでこんなに赤くなってしまうなんて…ますます興奮してしまう…」
「むぐ!?」
そう言いエスラはゲンジの顔を再び両手で挟み込むとヒノエやミノトよりも巨大な胸へと押しつけた。柔らかな感触が両頬どころか後頭部にまで感じられ甘い香りが脳を刺激してくる。
エスラの顔は先程よりも更に蕩けており、シャーラ以上に息が荒くなっていた。
「どうだゲンジ…感じるか?ずっと我慢してきたからお姉ちゃんの身体は炎のように熱いんだ…!」
そう言いエスラは自身の身体の火照りをゲンジへと訴え、抱き締める力を強くする。
「く…くる…し…」
「そうだ。苦しいんだ!だからゲンジ……ヒノエ達にしているように私を抱き締めてくれ!思い切りぎゅ〜っと!」
そう言いエスラの右腕がゲンジの背中に回され、自身の身体に更に埋めるように力が加えられる。外から見ればもう身体がエスラに包み込まれていた。
エスラは自身の火照りを抑えるためにゲンジに抱擁を要求する。その一方で抱き締められているゲンジはもう呼吸が出来ず目の焦点がずれ始めていた。
「はぁ…」
それを見兼ねたシャーラは溜息をつくと、エスラをつつく。
「姉さんそろそろ離してあげて。ゲンが死んじゃう」
「え?あ!ごめんごめん…」
シャーラの声にようやく我に帰ったエスラは自身がゲンジを窒息に追い込んでいる事を自覚して解放した。
「ぷはぁ!!はぁ…はぁ…はぁ…」
胸の谷間からようやく解放されたゲンジは口から大きく息を吸い込み何度も何度も呼吸をする。
「大丈夫か?」
「これが…大丈夫に…見えるかよ…」
「いや、そのすまん…」
ゲンジは呼吸を整えると、何とか失いかけていた意識を取り戻した。
______ガシッ
「…!」
ゲンジの両肩にそれぞれ一本の手が置かれた。それと同時にゲンジの額からまたもや汗が流れ落ちる。エスラが目を向けるとゲンジの背後からは黒いオーラを纏う二人の双子の姉妹が…。
「あらあら旦那様。目が覚めていたのですね♪本来なら涙を流しながら喜びたい所なんですが…」
「目覚めて早々…私達以外の女性と……少々イラっとしました」
いつもと違い額に筋を浮かべ、顔の影を暗くしながら笑みを浮かべるヒノエ、そして更に目を鋭くさせたミノト。後ろを見なくてもゲンジは分かっていた。“怒ってる”
「ね…姉さん…助けて…」
ゲンジは目の前にいるエスラとシャーラに助けを求める。が、
「いやそれが…二人とも私達以上にゲンジの事を心配していてな。だから…その…ごめん助けるの無理」
「夫婦だから別にいいじゃん」
完全に見放されていた。エスラは手を合わせて拝んでおり、事の発端であるシャーラはアッサリとしていた。
「薄情すぎるだろ!うわ!?」
ゲンジの身体が引き寄せられると彼女達の布団に押し倒され、ヒノエとミノトの自身よりも体格が大きな二人がその上にのし掛かってきた。
「旦那様。私達がどれほど貴方を心配したと思っているんですか?」
「この3日間 ずっと目覚めて欲しいと願いながら貴方の看病を徹底しておりました。まさか…女性に手を出す程まで回復なされているとは驚きでした」
二人はジリジリと距離を詰めていく。そして、遂に二人の赤く紅潮され、荒い息をする顔が目前まで近づいた。白装束の間から溢れ出そうな程の乳房が自身の胸に押し当てられる。
「あ…その…あれは不可抗力で…」
「あらあら。言い訳ですか?これはお仕置きが必要ですねミノト♪」
「えぇ姉様」
その後 二人の唇がゲンジに次々と襲いかかっていった。
抵抗しようにも体格が自身よりも大きな二人に手と脚を取り押さえられていた事で身動きが取ることができなかった。エスラは2回で何とか終わったが、ヒノエとミノトは2回どころか5回ずつ即ち計10回もゲンジへ接吻をした。
「ふぅ…」
ミノトが5回目を終えた時にはもう既にゲンジの理性は崩壊しかけており、口から唾液を漏らしていた。
「まだまだ終わりませんよ。もっとキツいお仕置きがありますからね」
すると、突然 上半身の脇へとミノトの腕が倒され強引に上半身を起こされた。
起こされた際にミノトの豊満な胸が後頭部へと押し当てられ柔らかな感触が伝わってきた。
その一方で前からは頬を紅潮させたヒノエが満面の笑みを浮かべながらゆっくりと近づいてくる。
「さぁ旦那様、朝までた〜っぷり抱き合いましょうね♪」
「ちょ…ちょっとま…むぐ…!?」
ヒノエの手が両頬に添えられた瞬間 ゲンジの頭が巨大な胸に包み込まれた。
後ろからはミノト 前からはヒノエの胸に挟まれゲンジの顔は完全に埋まってしまった。
「ぎゅ〜ですよ♪」
「〜!!」
するとヒノエの手がミノトの背中に回されるとミノトの身体を抱き寄せた。その結果、頬を挟み込む胸の感触や顔に押し当てられる圧力が更に強まり、呼吸する隙間がなくなってくる。
「ぐ…ぐる…し…離し……」
途切れ途切れに胸の谷間から聞こえてくる声を聞いたヒノエはミノトの背中に回していた手を離す。
「はいお終いです」
「ぷはぁ…」
ヒノエが離れると、その胸から解放されたゲンジの顔は真っ青であり、目の焦点も合っていなかった。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
ミノトの胸に後頭部を預けながら顔を上向きにしてゲンジは必死に呼吸する。
けれども、これでようやく終わるだろうとゲンジは安堵の息も浮かべていた。その感情を流石は妻なのか、アッサリと感じ取ったミノトは脇に通していた腕を解く。
「ふぎ!?」
そしてすぐさま腹に手を回すとぬいぐるみの様にゲンジを抱き寄せた。
「まだ終わりませんよ。今度は私のお相手をしてもらいます!それに今のではまだ1日分しか満たされていません」
それに同調するかの様にヒノエは口に手を当てながら笑みを浮かべる。
「ミノトの言う通りです。なのでこれから3日分しっかりと堪能させてもらいますからね旦那様♪」
その後、ゲンジは目覚めた二人の3日分の欲望が尽きるまで抱擁や接吻を受け続け、更にそれを見ていたエスラとシャーラも身体が火照り始めてしまい、途中から混ざり、ゲンジは朝まで4人から異常な程まで愛されると共にもみくちゃにされたそうだ。
本日の0時と同時に締め切りますのでまだの人はどれでもご遠慮なく。