私のヒーローアカデミア~ねじれちゃんの妹は最強?です~ 作:レイラレイラ
その方がすぐるちゃんの良さが出せるかなと。
すぐるちゃんの過去が過去なので、ねじれちゃんがお姉ちゃんしすぎて原作との違いに苦悩する日々。
最強ちゃんの入試試験①
「えっとえっと、受験票持った? 鉛筆とか消しゴムとか…………」
「お姉ちゃん大丈夫だよ~」
よほど心配みたいで、ねじれお姉ちゃんがアワアワしてる。
あまりの可愛さに写真の一枚でも撮りたくなったけど、今は我慢しないとね。
受験直前にもなれば私だって緊張するし、お姉ちゃんと同じ学校に通うためなら尚更。
「迷子になっちゃダメだよ? 何かあったら私に電話して。すぐに飛んでいくからね」
「だから大丈夫ってば~。…………よっと!」
何かと心配性なお姉ちゃんに苦笑しつつ、私はお姉ちゃんの胸元にダイブする。
私にとってはこれが何よりも安心する。
お姉ちゃんに包まれているだけで、私の心は満たされる。
…………まあ、あまり長時間やりすぎるとお姉ちゃん成分が抜けた時に禁断症状が出そうになったりするんだけどね。
え?
それじゃあ私が変態みたいって?
違うよ、私はただお姉ちゃんが好きすぎるだけなんだよ~。
「行ってくるね、お姉ちゃん」
「…………うん。いってらっしゃい」
「スグ」
「あ、焦凍君おはよー!」
自宅を出たところで焦凍君とばったりと出会う。
あれ?
確か焦凍君は推薦組だから、なんでここにいるのか不思議に思っているとその理由を答えてくれた。
「お前が迷わねぇか心配だったからな。それで試験も受けられずに不合格なんてことになったら笑えねぇ」
焦凍君もお姉ちゃんと同じこと言ってる。
でも、それも二人とも私の為を思ってくれてる証拠だもんね。
「ありがとー焦凍君。…………それじゃあ我が儘ついでにお願いしたいんだけど、会場まで一緒に着いてきてもらってもいいかな?」
「ああ、もともとそのつもりだったからな。…………変なやつに唾つけられたくねぇしな」
「…………何か言った?」
「何でもねぇ。それに今更だが…………本当に推薦取らなくてよかったのか? お前は三年生だけの内申点でも学力でも充分すぎるぐらいだった。なのにわざわざ一般入試にする意味があったのか?」
「ん~とね…………これはお姉ちゃんにも言ってないことなんだけど、これは私にとっての過去との決別なの」
「どういうことだ?」
「私の個性って簡単に人を殺せちゃうでしょ? それを改めて再認識するためっていうのと、それをしっかりと認識したうえで個性を使うっていうのがどういうことなのかを自分にしっかりと叩き込むため。…………っていうのが私が推薦を蹴ってまで一般入試に拘る理由なの」
私の覚悟とも言える告白に一瞬驚いたような顔をした焦凍君だったけど、すぐに納得したように頷いた。
「…………そうか」
二人で会話しているといつの間にか会場に着いていたみたいで、私以外のたくさんの受験者がいることを自覚する。
落ちるつもりは欠片もないけど、それでもやっぱり不安にはなる。
「…………スグ」
「?」
「大丈夫だ、お前なら」
「…………うん!! 頑張ってくる!!」
焦凍君の激励? に嬉しさのあまり、満面の笑みを浮かべる私。
焦凍君の方に手をぶんぶんと振り、私は会場内へと走り出した。
…………そういえば焦凍君ちょっとだけ顔が赤かったけど、もしかして風邪かなぁ。
◆◆◆◆
まずは筆記試験だったけど、あまりにも簡単だったから拍子抜けしちゃったぐらい。
雄英高校の偏差値って79だったよね。
まあ気にしてもしょうがないと割りきって、指示されたホールへと向かう。
ホールで待機していると、トンガリのお菓子よりも高く突っ立ってる金髪の男性ことボイスヒーロープレゼント・マイクが入室した。
「今日は俺のライヴにようこそー!! エヴィバディセイヘイ!!」
プレゼント・マイクの声が会場内で兎に角響く。
リアクションしてる人も皆無で、私は私で全然いい気分はしなかった。
騒ぐのが嫌いというわけではないけど、なんであんなにうるさい声を出すのかよく分からない。
「こいつぁシヴィー!! 受験生のリスナー! 実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!! アーユーレディ!? YEAHHー!!」
すごいメンタルだなぁ。
だって総スカン食らってるんだよ?
不思議ー。
「入試要項通り! リスナーにはこの後! 10分間の『模擬市街地演習』を行ってもらうぜ!! 持ち込みは自由! プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!!」
なるほどねー。
ようは友達同士で協力はダメだよってことだね。
焦凍君は推薦組だし、実質私だけしか雄英を受験してないようなものだから平気平気。
「演習場には"
説明の途中でいかにも真面目ですと言わんばかりの男の子が質問するけど、四種類目の仮想敵のことを指摘しただけだった。
あ、もじゃもじゃ頭君がションボリしてる。
ワンちゃんみたいでちょっと可愛いかも。
そうしてるうちに話しも終わって、私はいくつかある会場の一つへと向かった。
次回から戦闘シーン入ります!