鬼滅の恋姫   作:レイファルクス

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アンケートの結果、

1位・曹魏三軍師

2位・三羽烏

3位・夏侯姉妹

となりました。


よってこの上位三組を順番に出します。

まずは曹魏三軍師から


第拾話

 

 

無限列車の任務から一ヶ月後、一刀は蝶屋敷の中庭に立っていた。一刀は深呼吸を一つし、抜刀すると

 

 

『全集中 空の呼吸 壱ノ型 燕返し』

 

 

『弐ノ型 鷹爪』

 

 

『参ノ型 隼一閃』

 

 

『肆ノ型 雀ノ涙』

 

 

『伍ノ型 荒鷲』

 

 

『陸ノ型 白鳥ノ舞』

 

 

『漆ノ型 漆黒鴉』

 

 

『捌ノ型 火食鳥』

 

 

『玖ノ型 嘴広鸛』

 

 

『拾ノ型 鳳凰天舞』

 

 

自分の型を次々に繰り出す。そして刀を納刀し、深呼吸を一つする。

 

 

パチパチパチパチ

 

 

「とても素晴らしい剣技だったわ。見てて惚れ惚れしちゃったわよ」

 

 

一刀の剣技を見ていた華琳が縁側に座った状態で拍手を送る。

 

 

「華琳さんの言う通りですよ❗私の『ヒノカミ神楽』よりも凄かったです❗」

 

 

華琳と同じく一刀の剣技を見ていた炭華が立ち上がりながら絶賛する。

 

 

「あれ❓でも、"あの時"に見た型がありませんけど❓」

 

 

炭華の隣に座っていた禰豆子が一刀に質問をする。

 

 

「あれは『終ノ型 紅蓮朱雀』って言って、自分の"寿命"を燃料にする型で、多様すると死んじゃうから"ここぞ"と言う時にしか使わないようにしているんだ」

 

 

一刀は終ノ型について説明をする。

 

 

「それじゃ、あの時は…」

 

 

「そう、あの時は"使わざるを得ない"状況だったから使ったんだ」

 

 

一刀は終ノ型の紅蓮朱雀と玖ノ型の嘴広鸛を使い、猗窩座の不意を突いて倒したのである。

 

 

「なら、その型を使わないようにするために、更なる精進を積むことね」

 

 

「努力するよ」

 

 

華琳の言葉に一刀は笑いながら答える。すると

 

 

「一刀、指令を伝えに来た」

 

 

一刀の肩にイーグルが止まった。

 

 

「任務も久々だな。それで、どんな任務だ❓」

 

 

「以前訪れた"那田蜘蛛山"で再び鬼が目撃された。"鬼を発見次第討伐せよ"とのことだ。それと、この任務は竈門姉妹を連れての任務となる」

 

 

「炭華と禰豆子を❓」

 

 

イーグルが指令を伝えると、一刀は炭華と禰豆子を見る。どうやら三人での任務のようだ。

 

 

「了解した。こちらはいつでも出立できる。炭華、禰豆子。準備を「「できました❗」」…終えているようだから、すぐ出立するぞ」

 

 

一刀、炭華、禰豆子の三名は門前まで向かう。そして華琳に切り火をしてもらい、那田蜘蛛山へと向かった。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

途中休憩を挟みながら一刀たちは那田蜘蛛山へと到着した。到着した時は既に夜になっていた。

 

 

「炭華、"匂い"で鬼がいるか分かるか❓」

 

 

スンスン

 

 

「鬼の匂いは確かにします。それと、鬼の他にも人がいます」

 

 

炭華は那田蜘蛛山から漂う匂いを嗅ぎ、一刀に伝える。

 

 

「その人が鬼に襲われる前に狩るぞ」

 

 

「「了解❗」」

 

 

一刀たちは那田蜘蛛山へと入った。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「炭華、鬼の居所は分かるか❓」

 

 

一刀が炭華に質問をすると、炭華は首を横に振る。

 

 

「ごめんなさい。この周辺の匂いが強くて、正確な場所までは…」

 

 

「いや、大丈夫だ。いざとなれば、人海戦術を取るさ」ナデナデ

 

 

「……はにゃ~ん❤️」

 

 

一刀に頭を撫でられ、炭華は顔を蕩けさせていた。

 

 

「(お姉ちゃん、羨ましい)あの…、向こうから"何か"来る気がするんですが…」

 

 

その時、禰豆子がとある方向を指差した。

 

 

「人なら良し、鬼なら…斬る」チャキッ

 

 

一刀はいつでも刀を抜けるように手を添える。すると

 

 

ガサガサッ

 

 

突如草むらが揺れだした。炭華と禰豆子は刀を抜刀する。すると

 

 

「ハアッ…、ハアッ…、ハアッ…」

 

 

草むらから現れたのは、眼鏡をかけた"女性"だった。

 

 

「大丈夫ですか❗❓」

 

 

炭華と禰豆子は納刀しながらその女性に近寄る。

 

 

「はい…、大丈…夫、です…」

 

 

女性は息を切らしながら応対する。

 

 

「それより、私よりも『二人』を助けて下さい❗鬼に急に襲われて…」

 

 

「その人たちの性別や特徴、いる場所とかは❓」

 

 

「性別は二人とも私と同じ女性で、方向は向こう、特徴は『猫耳の頭巾』と『頭に人形を乗せた飴を咥えている』…」

 

 

一刀はそこまで聞くと、女性が指差した方向へ駆け出した。

 

 

「「一刀さん❗❓」」

 

 

「えっ❓あの、今『一刀』って…」

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「((りん)の情報だとこの辺りのはず…、何処だ、何処にいる❓)」

 

 

一刀は周囲を注視しながら探す。すると

 

 

「(❗❓ この先に鬼の気配を感じる❗無事でいてくれ❗)」

 

 

鬼の気配を感じ、スピードを上げる。

 

 

「(いた❗)」

 

 

気配を感じた所から少し離れた場所に今にも襲い掛かかりそうな鬼と、地面に尻餅を突いている二人の女性を見つけた。

 

 

「(ヤバい❗間に合え❗)」

 

 

『全集中 空の呼吸 参ノ型 隼一閃』

 

 

ズバッ

 

 

「グギャッ❗❓」

 

 

「「…えっ❓」」

 

 

一刀は鬼の両腕を斬り落とす。

 

 

「大丈夫か❓…二人とも」

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

時は一刀たちが那田蜘蛛山に到着する『数分前』に遡る…。

 

 

「全くもぅ❗あの『貂蝉』とか言う化け物、今度会ったらタダじゃ置かないから❗」

 

 

「まぁまぁ桂花(けいふぁ)殿、そう愚痴を溢しても仕方がないではありませんか」

 

 

「そうですよ~。あの人も『何処に出るか分からない』と言っていたではないですか~」

 

 

(ふう)の言う通りですよ。それよりも、早くこの森から出ないと。あの人も言ってましたよ❓『この世界には人を喰らう鬼が出る』と」

 

 

「分かってるわよ❗私もこんな陰気臭い所、早くおさらばしたいもの❗」

 

 

三人は森の中を宛ても無くさ迷う。これが後の悲劇を呼ぶことになることも知らず…。

 

 

ガサガサッ

 

 

「「「❗❓」」」

 

 

突如進路の先にある茂みが揺れ出す。

 

 

「…何でしょうか❓」

 

 

稟が二人に質問する。

 

 

「たぶん、獣じゃ無い❓こう言った森には獣とかいても可笑しくは無いし」

 

 

稟の質問に桂花が答える。

 

 

ガサガサッ

 

 

「…どんどん近づいて来てますね~」

 

 

ガサガサッ ニュッ

 

 

茂みの向こうから現れたのは、獣では無く、鬼だった。

 

 

「おっ❓旨そうな人間の女じゃ無ぇか。へへっ、久しぶりのご馳走だぜ」

 

 

鬼は桂花たちの前で舌舐めずりをする。

 

 

「ヒィッ❗❓"ご馳走"って…、まさか、私たちを犯すつもりじゃ❗❓」

 

 

桂花は自分の体を抱き締めながら後退る。

 

 

「桂花ちゃん、恐らくあれが『人を喰らう鬼』だと思うのですよ~」

 

 

風は鬼を指差しながら呑気に分析する。

 

 

「風❗呑気に分析しないで下さい❗とにかく逃げますよ❗」

 

 

稟は桂花と風の手を掴み、その場から逃げ出す。

 

 

「折角のご馳走を逃がしてたまるか❗」

 

 

その後ろを鬼が追いかける。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「「「ハアッ…、ハアッ…、ハアッ…」」」

 

 

三人は茂みに隠れながら上がった息を整えていた。

 

 

「二人は…、このまま…、隠れて…、下さい…。私は今から助けを呼びに行きます」

 

 

何とか息を整えた稟が助けを呼びに向かった。

 

 

稟が助けを呼びに行って数分後、そこに

 

 

「み~つけた」

 

 

鬼が姿を現した。

 

 

「一人見当たらねぇがまぁいい。さぁ、大人しく俺に喰われな❗」

 

 

鬼が二人に襲い掛かる。二人は恐怖のあまり目を瞑る。そこに

 

 

ズバッ

 

 

「グギャッ❗❓」

 

 

鬼の悲鳴が聞こえてきた。二人は恐る恐る目を開けると

 

 

「「えっ❓」」

 

 

「大丈夫か❓二人とも」

 

 

目の前にいなくなったはずの一刀がいた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「間に合ったようだな。二人とも、怪我は無いか❓」

 

 

一刀は鬼に警戒しながらも、二人の容態を確認する。

 

 

「お兄さん❓」

 

 

風が一刀に質問をする。

 

 

「あぁそうだ。風のお兄さんの北郷一刀だ」ナデナデ

 

 

一刀はしゃがんで風の頭を優しく撫でる。

 

 

「……この手の感触、間違い無くお兄さんなのです…」

 

 

風は目に涙を溜める。

 

 

「風、桂花。積もる話は後にしよう。まずは、お前たちを恐がらせたあの鬼を殺す」

 

 

一刀は立ち上がると、刀を鬼に向ける。

 

 

「貴様、鬼狩りか❗折角のご馳走を前にして、無様にやられてたまるか❗」

 

 

鬼は斬られた腕を再生させ、一刀に襲い掛かる。

 

 

「貴様こそ、"俺の女"に手を出したこと、地獄で後悔しな」

 

 

『全集中 空の呼吸 拾ノ型 鳳凰天舞』

 

 

一刀は鬼をサイコロステーキ状に斬り刻む。鬼は悲鳴を上げる暇無く、討伐された。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「「稟(ちゃん)❗」」

 

 

「風❗桂花殿❗」

 

 

一刀が鬼を討伐してから数分後、稟を連れた炭華と禰豆子が合流した。

 

 

「お二人とも、ご無事で何よりです」

 

 

「鬼に襲われそうになった所に、お兄さんが助けに入ってくれましたので~」

 

 

「やはり一刀殿でしたか…」

 

 

稟は二人の後ろに立つ一刀を見る。

 

 

「一刀殿、お久しぶりです。しばらく見ない間に随分と身長が伸びましたね」

 

 

稟は一刀を見上げる。

 

 

「おいおい、あれから何年経過していると思うんだよ❓」

 

 

一刀は呆れながら稟の頭を撫でる。

 

 

「この撫で心地…、間違い無く私たちの好きな一刀殿です」

 

 

稟は一刀と再会したことに涙を流す。

 

 

「桂花…、久しぶりだな」

 

 

一刀は稟から手を離し、桂花を優しく抱き締める。

 

 

「離しなさいよ…、バカ」

 

 

桂花は文句を言うが、行動はその逆で一刀に抱きつく。

 

 

「あの~、一刀さん。そろそろ紹介して欲しいのですが~」

 

 

そこに炭華が声をかける。

 

 

「あぁ悪い悪い。彼女たちは華琳の下にいた軍師だよ」

 

 

一刀は桂花から離れ、自己紹介を促す。その時、桂花の顔は若干淋しそうな顔をしていた。

 

 

荀彧文若(じゅんいくぶんじゃく)、真名を桂花」

 

 

程昱仲徳(ていいくちゅうとく)、真名を風と言います~」

 

 

郭嘉奉孝(かくかほうこう)、真名を稟と申します」

 

 

三軍師はそれぞれ自己紹介をする。

 

 

「はじめまして、竈門炭華と言います」ペコッ

 

 

「竈門炭華の妹、竈門禰豆子です。よろしくお願いします」ペコッ

 

 

竈門姉妹も自己紹介をして頭を下げる。

 

 

「ところでお兄さん、華琳様はこの世界にいらっしゃるのですか~❓」

 

 

風はしゃがんでいる一刀の背中にしがみつきながら質問をする。

 

 

「ちょっと風❗何"一刀"の背中にしがみついているのよ❗そこは私の特等席なのよ❗さっさと降りなさい❗」

 

 

すると桂花が風を指差しながら降りるよう怒鳴る。

 

 

「桂花ちゃん、いきなりお兄さんのことを名前で呼びましたね~。風はこれ以上怒られないために退散するのですよ~」

 

 

風は一刀の背中から降りながら、桂花の言葉を聞き逃さなかった。

 

 

「確かに今、桂花殿は一刀殿のことを『一刀』…と」

 

 

「…悪い❓」ジロッ

 

 

桂花は稟を睨む。

 

 

「こら桂花、睨むな睨むな。可愛い顔が台無しになるぞ❓」ナデナデ

 

 

「はにゃ~ん❤️もっと撫でて~❤️」

 

 

一刀が桂花の頭を撫でると、炭華同様に顔を蕩けさせて、催促までした。

 

 

「さっきの風の質問だけど、確かに華琳はこの世界に居るよ。しかも"王"としてでは無く、"一人の女の子"としてね。今は俺が世話になっている屋敷に住んでいるんだ」

 

 

一刀は桂花の頭を撫で続けながら、風の質問に答える。

 

 

「では早速移動しましょう。途中で馬を仕入れなくてはなりませんし…」

 

 

「稟、別に馬は必要無いぞ❓」

 

 

一刀は桂花の頭から手を離し、稟の腰に回す。

 

 

「あの、一刀殿❓」

 

 

「桂花、俺の背中にしがみついてくれ」

 

 

一刀は風を稟とは反対の腕で抱き、桂花を背負うと、一気に立ち上がる。

 

 

「よし三人とも、しっかりしがみついていてくれよ❗炭華、禰豆子。これも鍛練の一環だ、休憩無しで蝶屋敷まで走り抜けるぞ❗」

 

 

「「了解❗しっかりと追い付きます❗」」

 

 

「では…、出発❗」バヒュンッ

 

 

「「「ひゃあああぁぁぁ~~~❗❓❗❓❗❓」」」

 

 

この時一刀にしがみついていた三人は風になった。

 

 

 

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