鬼滅の恋姫   作:レイファルクス

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第弐拾肆話

 

 

「(この音…やはり、御館様の懸念通り。この男無惨は『頚を斬っても死なない』!)」

 

 

行冥に頚を潰された無惨は即座に頚を再生させた。

 

 

「(さらにこの肉体の再生速度、今まで対峙した鬼の比ではない。やはり夜明けまでの"持久戦"にて作戦を行わなければならないか…)」

 

 

行冥が無惨の再生速度について考えていると、無惨は行冥に掌を向ける。

 

 

黒血枳棘(こっけつききょく)

 

 

すると無惨の掌から『黒色の有刺鉄線』が幾重にも伸び、行冥に襲い掛かった。

 

 

『岩の呼吸 参ノ型 岩躯の(はだえ)

 

 

しかし行冥は鎖に繋いだ"手斧"と"鉄球"を振り回し、無効化した。

 

 

「テメェかァアア、御館様にィイ何しやがったァアー!!」

 

 

「御館様ァ!」

 

 

「御館様」

 

 

そこに行冥以外の柱や炭華たちが続々と集結し始めた。

 

 

「(柱たちが集結…、御館様の采配、見事…。)無惨だ!!鬼舞辻無惨だ!!奴は頚を斬っても死なない!!」

 

 

声や足音で柱が集結しているのが分かった行冥は今戦っているのが無惨であることを告げた。そして実弥たちは初めて見る無惨の姿に驚いていた。

 

 

「無惨!!」

 

 

ただ一人、浅草で出会っていた炭華を除いて。

 

 

『霞の呼吸 肆ノ型』

 

 

『蟲の呼吸 蝶ノ舞』

 

 

『蛇の呼吸 壱ノ型』

 

 

『恋の呼吸 伍ノ型』

 

 

『水の呼吸 参ノ型』

 

 

『風の呼吸 漆ノ型』

 

 

『空の呼吸 捌ノ型』

 

 

『ヒノカミ神楽 陽華突…』

 

 

各々が技を無惨に向けて放とうとする。しかし無惨は顔に笑みを浮かべると

 

 

べべンッ

 

 

突如、琵琶の音が鳴り響き無惨の周辺に障子が"足下"に現れ、開いたと同時に落ちた。

 

 

「これで私を追い詰めたつもりか?貴様らがこれから行くのは地獄だ!目障りな鬼狩り共、今宵皆殺しにしてやろう!そして竈門炭華、貴様の妹を取り込みお前を私の"妻"にしてやる!」

 

 

無惨は落ちながら炭華に求婚をする。

 

 

「地獄に行くのはお前だ無惨!!絶対に逃がさない、必ず倒す!!そして絶対にアンタの妻になんかならない!禰豆子も取り込ませない!」

 

 

炭華は落ちながらも無惨の求婚を突っぱねる。

 

 

「私は諦めない、絶対にお前を嫁にする!竈門炭華!」

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

此処は『鬼の始祖・鬼舞辻無惨』の根城、"無限城"。この城は『鳴女(なきめ)』と呼ばれる鬼の"血鬼術"で造られた城である。城内は(いびつ)で上下左右滅茶苦茶に壁や天井、(ふすま)がある。

 

 

そこに炭華は背中を下にして落ちていた。炭華は技を使って体勢を整えようとするが、落下の圧で踏ん張りがきかなかった。そこにいち早く助かっていた義勇が炭華の羽織を掴み、下の空間に放り投げた。

 

 

炭華は助けてくれた義勇にお礼を言おうとすると、後ろに鬼が現れた。

 

 

『水の呼吸 壱ノ型 水面斬り』

 

 

しかし炭華は"既に分かっていた"ため、振り向き様にその鬼を一刀両断した。しかしその鬼の奥にある襖から更に大量に鬼が現れた。

 

 

『水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦』

 

 

『水の呼吸 参ノ型 流流舞い』

 

 

そこに義勇が上から飛び降り合流し、二人で鬼を葬った。

 

 

「稽古していて良かったですね、義勇さん」

 

 

「あぁ。しかしここで稽古の成果が出るとは思わなかった。まあこういった時の為に、稽古をしていたのだがな」

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

同じ頃、小芭内は鬼と戦っていた。

 

 

『蛇の呼吸 伍ノ型 蜿蜿長蛇(えんえんちょうだ)

 

 

小芭内は自身の蛇のような波打つ曲剣でこれもまた蛇のような太刀筋で鬼の頚を悉く斬っていった。

 

 

「甘露寺に近づくな塵共」

 

 

「(キャー、伊黒さん素敵!!)」キュン

 

 

蜜璃は自分を守ってくれた小芭内にキュンキュンしていた。

 

 

「怪我は?」

 

 

「無いです!」

 

 

「行くぞ」

 

 

「はい!」

 

 

二人はそんなやり取りをしてその場を移動した。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

また同じ頃、行冥は無一郎と共に走りながら鬼を殲滅していた。

 

 

「凄い量の鬼ですね」

 

 

「下弦程度の力を持たされて(・・・・・)いるようだな。これで私たちの体力を消耗させるつもりなのか…」

 

 

「……御館様は?」

 

 

「一足先に黄泉路へと逝かれる筈だったのだが、何者かが御館様たちを何処かへと連れ去ってしまったのだ。奴らの目的は依然として分からないが、御館様に危害を加えるつもりは無いようだった。恐らくは御館様は御存命だろう」

 

 

無一郎は行冥に耀哉の安否を質問する。行冥は自分の耳から得た情報を無一郎に伝えた。

 

 

「良かった…。無惨の奴、僕たちの父まで奪おうとした…。徹底的に痛めつけて地獄を見せてやる!」

 

 

無一郎は涙目になりながら無惨に憎しみを募らせる。

 

 

「安心しろ…、皆同じ思いだ」

 

 

行冥もまた、顔に青筋を浮かべ怒っていた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「(御館様…、守れなかった…)」

 

 

実弥は無限城の一角の畳の上で正座をし、耀哉を守れなかったことを悔やんでいた。そこに鬼が現れ、実弥に襲い掛かる。しかし実弥はその鬼をサイコロステーキのように細切れにした。

 

 

しかし自身の稀血(特別な血)のせいか、鬼が次々に現れた。

 

 

「次から次に湧く。塵共…かかって来いやァ、皆殺しにしてやる!」

 

 

実弥は涙を流していた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

はたまた同じ頃、無限城に落とされた伊之助は次々に鬼を倒し、玄弥と善逸とカナヲはそれぞれ違う所を走っていた。

 

 

しのぶは血の匂いを嗅ぎ取り、派手な装飾が施された扉をゆっくりと開ける。したし見た光景は、床一面に水が張られてまるで池のような部屋だった。

 

 

そしてその部屋の桟橋の上には同じ服を着た血まみれの女性の死体が幾つも転がっており、一体の男の鬼がボリボリと人骨を噛み砕いていた。

 

 

「ん? あれぇ、来たの? わあ、女の子だね!若くて美味しそうだなあ、後で鳴女ちゃんに『ありがとう』って言わなくちゃ」

 

 

しのぶの気配を感じた鬼『童磨(どうま)』は振り返り、口を人の血まみれにした状態でニコニコと屈託なく笑っていた。

 

 

「(コイツが姉さんと一刀さんが言っていた上弦の弐…)」

 

 

しかししのぶは笑うどころか逆に怒りが沸々と沸き上がっていた。なぜなら、童磨こそ姉のカナエを重症に追いやった鬼だったからである。

 

 

「やあやあ初めまして。俺の名前は童磨。いい夜だねぇ」

 

 

「た…、たす、助けて。助けて……!!」

 

 

童磨が自己紹介をしていると、まだ喰われていなかった女性がしのぶに助けを求めた。

 

 

「しー!今話してるだろうに…」ヒュガッ

 

 

童磨は女性に向かって氷を飛ばした。だがそこに女性はおらず、しのぶがその女性を抱えて近くの桟橋の上に降り立った。

 

 

「大丈夫ですか?安心して下さい、あなたを恐がらせたあの鬼を倒しますので」

 

 

「はっ…、はっ…」

 

 

しのぶは助けた女性に優しく声をかける。女性は息を荒くしていた。が、次の瞬間、女性の体が斬られ、口から血を吐いて絶命した。

 

 

「あ、大丈夫!そこにそのまま置いといて。後でちゃんと喰べるから」

 

 

童磨は立ち上がりながら己の武器である鉄扇を拡げた。

 

 

「俺は"万世極楽教(ばんせごくらくきょう)"の教祖なんだ。信者の皆と幸せになるのが俺の務め。その子も綺麗に喰べるよ」

 

 

「……皆の幸せ?惚けたことを。この人は嫌がって助けを求めていた」

 

 

「だから救ってあげただろ? その子はもう苦しくないし、つらくもないし、怯えることもない。誰もが皆死ぬのを怖がるから。だから俺が喰べてあげてる(・・・・・・・)。俺と共に生きていくんだ、永遠の時を」

 

 

「俺は信者たちの想いを、血を、肉を、しっかりと受け止めて救済し高みへと導いている」

 

 

童磨が自身の宗教の教えを唱えていると

 

 

「確かに死ねばもう苦しくもないし、辛くもない。怯えることもなくなる。しかし、死んでしまったら"喜ぶこと"も"楽しむこと"もできなくなってしまう。お前はそれを分かって言っているのか?」

 

 

しのぶが入って来た扉から声がしたので振り向くと、そこには扉を足で押さえている一刀の姿があった。

 

 

「一刀さん!」

 

 

「君は誰だい?」

 

 

しのぶは一刀に寄り添うように近づき、童磨は一刀に質問をする。

 

 

「俺は鬼殺隊、柱の一人・空柱。北郷一刀だ。貴様とは一度会っているんだがな?もしかして何百年と生きているせいで脳みそに(うじ)でも湧いているんじゃねぇのか?」

 

 

一刀は既に怒っているのか、口調が荒々しいものになっていた。

 

 

「ん? 『一度会ってる』? 何処かで会ったっけ?」キョトン

 

 

童磨は覚えが無いのか、頚を傾げる。

 

 

「だったら思い出させてやるよ、この技でな!!」

 

 

『空の呼吸 壱ノ型 燕返し』

 

 

一刀は童磨の腕目掛けて刀を振るう。

 

 

ズバッ ズバッ

 

 

「!?」

 

 

童磨は咄嗟に鉄扇でガードしようとするが、一刀の斬撃が速く、両腕を落とされてしまった。

 

 

「凄い凄い!!一瞬で俺の腕を斬り落とすなんて!"前より速くなってる"じゃない!でも、どうせ狙うなら頚のほうが良かったんじゃない?だって、すぐに再生しちゃうから」

 

 

童磨はそう言いながら斬られた両腕を瞬時に再生させた。

 

 

「再生されるのは承知の上だ。それで、思い出したか?」

 

 

「それはもう。君はあの時の少年だったよね?花の呼吸を使う女の子を救済しようとした時に邪魔をした」

 

 

童磨は当日のことを思い出したようだった。

 

 

「そうだ。そして俺の名をしっかりと覚えておくんだな、貴様を地獄に送る男の名を!!」

 

 

『空の呼吸 漆ノ型 漆黒鴉』

 

 

一刀はその場で刀を十字に振り、斬撃を童磨に向けて放つ。

 

 

「残念だなあ前にも言ったと思うけど、俺に"一度見せた"技は通用しないよ?」

 

 

ガキンッ ガキンッ

 

 

しかし童磨は拾った鉄扇を拡げて防御した。そして鉄扇を閉じた童磨の視界には"刀を振り上げた一刀"の姿があった。

 

 

『空の呼吸 捌ノ型 火食鳥』

 

 

ザシュッ

 

 

一刀の刀は童磨の頚を捉えたが、童磨は当たる寸前で後退していたため、頚の全体の三分の一程度しか斬れなかった。

 

 

「(チィッ、切り口が浅い!コイツ、俺が刀を振るうと同時に後退して致命傷を免れやがったか!)」

 

 

「うひゃ~、危ない危ない。下がってなかったら今ごろ死んでたね」

 

 

童磨は斬られた頚を撫でると、傷口は塞がっていた。

 

 

「でしたら、"毒"は如何ですか?」

 

 

『蟲の呼吸 蜂牙ノ舞 真靡(まなび)き』

 

 

しのぶの声が"後ろ"から聞こえた瞬間、童磨の額からしのぶの刀が突き出た。

 

 

ドクンッ

 

 

「ぐっ、ガハッ」ビチャビチャ

 

 

毒に侵された童磨は口から血を吐く。しのぶは刀を童磨から引き抜き、一刀の側まで下がった。童磨は踞り血を吐き続けるが

 

 

「あれぇ?毒、分解できちゃったみたいだなあ。ごめんねえ折角使ってくれたのに」

 

 

童磨は顔を上げ、解毒したことを言った。

 

 

「問題ありませんよ。上弦に毒が"効かない"のは想定内でしたし。それよりも、私"ばかり"に気を取られていいのですか?」

 

 

『空の呼吸 玖ノ型 嘴広鸛』

 

 

『空の呼吸 陸ノ型 白鳥ノ舞』

 

 

『空の呼吸 参ノ型 隼一閃』

 

 

一刀は『嘴広鸛』で気配を消し、『白鳥ノ舞』で童磨の後ろを陣取ると、『隼一閃』で童磨の頚目掛けて刀を振るった。

 

 

『血鬼術 蓮葉氷(はすはごおり)

 

 

しかし童磨は氷で生成した花を使い、一刀を牽制した。

 

 

「危ねぇな、凍っちまったらどうすんだよ?」

 

 

「そのつもりだったんだけどなぁ。けど、二対一じゃ俺に勝ち目はないから、"これ"を使わせてもらうよ」

 

 

『血鬼術 結晶ノ御子』シャリン

 

 

童磨は二つの鉄扇を拡げ、重ねた。そして鉄扇を上下に開けると、そこには『氷で生成された小さな童磨』が現れた。

 

 

「この子は俺と"同じ血鬼術"を使うから。これで二対二になったね」

 

 

「悪いが、二対一に戻させてもらう」

 

 

『空の呼吸 捌ノ型 火食鳥』

 

 

ズバンッ

 

 

「え?」

 

 

一刀はいち早く氷の童磨を斬り裂き、破壊した。

 

 

「俺たちに小細工は通用しない。いいからさっさと掛かってこい悪趣味耄碌(もうろく)野郎」

 

 

一刀は刀の切っ先を童磨に向ける。

 

 

「……君みたいな意地の悪い子は初めてだよ。何でそんな酷いこと言うのかな?」バチンッ

 

 

童磨は鉄扇を閉じながら殺気を放つ。通常なら殺気に当てられた者は怯んだりする。しかしながら一刀はこれ"以上"の殺気を三國志時代の時に受けていたので、さほど脅威とは感じなかった。

 

 

「(童磨(コイツ)の殺気…、凄まじいが"あの時"に感じた殺気(もの)よりはマシだな)テメェのことが嫌いに決まってるからだろうが。"救済"と称して人を喰う奴を、どうやったら好きになれるんだ?」

 

 

一刀は童磨を煽る。

 

 

「……よく分かったよ。君は俺の一番嫌いな性格の人だ」

 

 

童磨は鉄扇を一刀に向ける。

 

 

「それは奇遇だな、俺もお前みたいな性格の奴は大嫌いでな」

 

 

一刀と童磨は一触即発の空気を出す。そして童磨が一瞬で一刀に迫り、首目掛けて鉄扇を振るう。しかし一刀は屈んでそれを避け、お返しとばかりに童磨の頚目掛けて刀を振るう。だが童磨はもう一つの鉄扇でそれを受け止めた。

 

 

童磨が鉄扇を振るう。一刀は避けて刀を振るう。童磨は鉄扇で受け止め、また鉄扇を振るう。

 

 

一進一退の攻防を一人と一体は繰り広げていた。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

「(凄い…、動きが速すぎて目で追えない!)」

 

 

しのぶは今目の前で繰り広げられている攻防に翻弄されていた。しのぶは童磨の隙有らば毒を打ち込む算段だったのだが、童磨にはそんな隙は無く、手をこまねいていた。

 

 

しかし、しのぶが待ち望んでいた時間がやってくる。童磨の攻撃を凌いだ一刀が一旦離れ、童磨が一刀を追いかけた。

 

 

「(隙を見せた!今が好機!)」

 

 

『蟲の呼吸 蜻蛉(せいれい)ノ舞 複眼六角』

 

 

しのぶは童磨に向けて六連の突きを放つ。童磨はそれに真っ正面から突っ込む形となり、しのぶの攻撃を諸に喰らってしまった。

 

 

『空の呼吸 参ノ型 隼一閃』

 

 

そこに一刀がすかさず童磨の動きを止めるために攻撃を仕掛ける。童磨はしのぶの攻撃を諸に喰らってしまった上に、一刀の斬撃をも喰らってしまった。

 

 

「ぐうっ、中々の連携だね……。反撃が出来なかったよ…」

 

 

童磨は未だ出血している胸の傷を押さえていた。

 

 

「(妙だな…?今は紅蓮朱雀を"使ってはいない"。なのに何故瞬時に再生させないんだ?)」

 

 

一刀は傷を再生させない童磨に違和感を感じていた。童磨が押さえていた傷を付けたのは、一刀である。一刀は紅蓮朱雀の効果によって傷の再生速度が落ちていることはかつての上弦との戦いで分かっていた。

 

 

では何故童磨の傷の再生速度が落ちているのか?その答えは簡単である。

 

 

一刀は"痣"を発現させていたからである。そして一瞬ではあったが、刀身が"赫色"になっていたのだった。

 

 

「俺をここまで追い詰めたのは君たちが初めてだよ。けど、これは防げるかな?」

 

 

『血鬼術 冬ざれ氷柱』

 

 

『血鬼術 蔓蓮華』

 

 

童磨は鉄扇を何度も振り、血鬼術を連発。童磨の周りに大量の氷の蓮花が、一刀たちの頭上に大量の氷柱が現れ、その全てが一刀たちに襲い掛かった。

 

 

『空の呼吸 伍ノ型 荒鷲』

 

 

一刀はしのぶを庇いながらそれを迎撃する。だが全てを迎撃しきれず、一刀の服はボロボロになってしまった。一刀はボロボロになった隊服の上着を脱ぎ捨て、上半身裸となった。

 

 

しのぶは一刀の怪我の具合を見ようと一刀の前に出ると、一刀の左胸に『鳥が羽ばたいているような痣』を見てしまったのだった。

 

 

 

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