あれから二日後俺達はアイリスを王城に送り届ける為王都の高級レストランに居た。
「やっぱ此処の飯上手いな。アクセルに帰る前にダクネスに連れてきてもらったけどやっぱ最高だわ。ありがとな」
「あ、ああ。お気に召したようで何よりだ…」
「今お前俺が感謝しか言ってなかったからいつものカズマか?って疑ったろ?」
「そそそ、そんなことはない」
「ジーーー」
「止めろ。その目を止めろ分かった。私は心の中でそんなことを思ってました」
何故だろう?いつものダクネスなら少し言い繕うと思うのだが今回はそれが無い。多分貴族だから王都だと自分の動きが制限されるんだろう。
「ところでダクネス。良かったのか?アイリス起こさなくて?」
「起こそうとは思ったのだがな。あの可愛らしい表情のアイリス様を見てるとその…な?分かるだろ?」
「分かる」
アイリスの寝顔はそれはそれは綺麗なものだった。多分アイリスの寝顔と9000億エリスならアイリスの寝顔を取るだろう。
「アクアは天界でめぐみんとゆんゆんは買い物か。王城に行くのが昼前だから結構暇あるな」
「なら観光にでもいかないか?前にお前が驚きそうな場所を見つけたのだ」
「へぇーならそうするか」
俺はダクネスに連れられてダクネスが俺を連れていきたい場所に向かった。
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「あのーダクネスさん?此処は一体?」
「決まっているだろう?王城の王様の部屋だ」
俺はダクネスに連れてこられたのはアイリスの父親の部屋だった。そして目の前には座っているだけなのに相手を威圧出来るオーラみたいなのを放ってくる男の人が居た。
「君がサトウカズマ殿だね。私はベルゼルク王国国王ベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・マグノスだ」
やっぱこの人アイリスの父親かよ!やべー王様にどうやって返答したらいいんだ。あーもういいや当たって砕けろだ。
「どうも、アイリスと仲良くさせてもらってます。サトウカズマです」
あ、終わった。いつもの口調で国のトップに話してしまった。
「な、!?カズマ貴様…」
「ハハハハ、アイリスから親しみやすいと聞いていたが最初からこれとは。面白いではないか」
「「え、?!」
この王様今なんつった?
「我を見てからのその物言い、アイリスが惚れるだけはある。が、それだけでは足らん。アイリスの結婚相手としてもっと教育した方が良いかもしれんな」
「「は、はあ!?」」
凄いな。俺とダクネスが完璧にシンクロしてる。てかなに?婚約者?俺が?アイリスと?
「まさか知らなかったのか?魔王を倒した勇者は王族と結婚する権利が与えられておる。アイリスは貴殿を高く評価しておるし何よりだ。アイリスが貴殿以外と結婚したくないと言うのでな。だからこうして直接見て話しておるのだ」
「それは存じております。しかし、国王陛下カズマは冒険者という役職です。王家には相応しくないかと」
「ちょ!?お前なんてこと言ってくれてんの?」
「ほう、冒険者とな。最弱職の冒険者が魔王を倒すとは尚更、欲しいものだな」
「しかし、カズマは変態です。私達パーティーメンバーの下着の臭いを嗅いだり、パンツを盗んだりする変態です。それにカズマには婚約者が既に居ます」
「おい、何嘘ぶっこいてんだコラ。俺がお前等の下着を盗るわけないだろう!こちとら既に頼もしい
「そうなのか?ダスティネス嬢、彼の言葉は本当なのか?」
「なぁ?!確かに告白したのは事実ですし振られましたが…」
「なあお前の口から聞くよりさ、交番とかに置いてあるあの嘘ついたらチンチン鳴る奴持ってきてやった方が速いだろ?」
「確かにそうだな。良しでは直ぐに家臣に取りに行かs」
「すみません。アイリス様とカズマを結婚させたくない為に嘘をつきました」
王様が家臣に取りに行かせようとした瞬間ダクネスは土下座して謝罪した。それはそれは見事な土下座だった。
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結論から言おう。ダクネスはあの後王様に少し怒られていた。そして俺はアイリスの婚約者になった。
「何であの流れでアイリスの婚約者に俺がなるんだよ」
「私の方が聞きたいわそんなこと。怒られるのは分かってはいたが何故その後にカズマに娘を頼むと言ったのだ?国王様の考えることは少し分からないから困ったぞ」
「しょうがないだろ?いきなりだったんだから」
「いきなり『娘を頼む』と言われてる『はい、分かりました』と返事するバカがいるのだ」
「でもしょうがなくないか?あそこで断ってたらアイリスの顔に泥を塗る事になってたかもしれないんだぞ?」
「ぐっ!」
「それにお前王様に怒られて興奮してたんじゃないのか?」
「馬鹿を言う。社会において自分の性癖を上司に出すやつがいるか?ましてや相手は国王様だぞ。それに私は場を弁えてはいるつもりだ。あれは嘘をついた私が悪いのだ」
「ーーー」
「な、なんだその間は!?」
そういえばこいつって貴族だったな。まあ今の今までそういうの無視してきたけどやっぱ貴族だから王様にはいつものあれが出来ないもんな。俺の中のダクネスへの好感度が少し上がった。
「何か嫌なことを考えられた気がする」
こういう時に無駄に勘が鋭くなるのは止めて欲しい。まあ無駄話をしてる間に俺達が止まってるダクネスの家にに付いたのでいい時間潰しになったから良し。
「あ、お兄様お帰りなさい。何処に行ってたんですか?」
「ただいまアイリス。ダクネスに連れられてアイリスの父親の所に行ってたんだよ」
「ララティーナ?」
「ひっ!?」
「後で話があります。私の部屋に来てくださいね?」
「はははは、はい」
何故アイリスはこんなに怒っているのだろう?
「私からお父様に報告したかったのに」
成る程な。アイリスは自分の口から俺の事を父親に伝えたかったのか。
「それでお兄様その……お父様とはどういう話をしたんですか?」
「別に。アイリスを幸せにしますみたいなことかな?」
「じゃ、じゃあ」
「ああこれからよろしくなアイリス」
「はい、お兄様。いえもうお兄様とは呼べませんね。よろしくお願いします。あなた」
お兄様って言われなくなるのはいやだけどこれはこれでありだな。そんなことを思っていると
「大丈夫ですよお兄ちゃん♪二人だけの時はまだお兄ちゃん呼びですから」
と俺だけに聞こえる声で教えてくれた。ちなみにその光景を見ていたダクネスはというと…
「私ももしかしたらカズマと………いやしかし……」
どうやら自分の世界に入ったようだ。今のこいつはほっといても大丈夫だろう。後はめぐみんか。めぐみんに何て説明しよう………
「大丈夫ですよあなた。めぐみんさんに言うときには私も一緒です」
「心強いよアイリス」
「はい、だって未来のあなたの妻になる人ですよ?私とめぐみんさんが一緒に支えますから一緒に頑張りましょう!」
「うん?一緒に支える?」
「はい、あなたはめぐみんさんと言い感じになっていると聞きました。貴族なら一夫多妻制も問題ないですから安心してください」
「えっ!?俺貴族になれるの?」
「はい、全ては明日分かりますよあ・な・た」
俺をからかいながらアイリスは笑ってそう言った。
アイリスのあなたっていう台詞使いすぎたかな?まあヘタレのカズマさんだから流石に12才の少女に手は出さないでしょう。次回は表彰式書くつもりです。9000億エリスのこともそこで書くつもりなのでよろしくお願い致します。