なんとなく行きたかった異世界に転生出来ないようです。《in鬼滅の刃》   作:めしめしうまうま

5 / 8
第五話 柱と最終選別

 『柱』 それは鬼殺隊の中で最も位が高い9名の剣士。実質鬼殺隊の最高戦力である。

 柱という漢字の画数の九画になぞられて、柱の定員は9名とされているが、殉職や引退などが原因で現在の定員数は3名。

 実は3名のうち1人が現在活動が疎かになっているのだが、それは桜仙やカナエたちにも知る由もないことだ。

 

 そして今朝、カナエが『花柱』として柱に昇格した。2週間程前に…桜仙と出会う前にカナエは十二鬼月の下弦の鬼を倒したのだ。

 『十二鬼月』とは鬼の中でも最も強い鬼の集団の総称である。カナエの倒した『下弦の鬼』を斬る剣士は稀にいるが、『上弦の鬼』を斬る剣士はいなかった。

 

 話がずれてしまったが、その件にカナエはお館様に挨拶しに行く為屋敷を出る。

 

「それじゃあ行ってくるわね」

 

「屋敷の事は私に任せて 気をつけてね。」

 

「ええ 任せたわね しのぶ。桜仙くんも、今夜の最終選別 生きて帰って来るのよ」

 

「勿論 俺が死ぬ事なんて絶対に無いから、安心してよ」

 

 『最終選別』とは、鬼殺隊に入隊する為の文字通り最終試験のことで、カナエとしのぶ曰く『沢山の鬼が閉じ込められた、藤の山に7日間篭り生き残る』という内容だ。そして生存率はかなり低い。

 カナエは心配するが、俺はいつもの様にヘラヘラと返事する。

 カナエの出発を見送ると、いつもの様にしのぶと俺は鍛錬に移る。

 

>>>

 

 昼前頃、桜仙は最終選別に向かう。

 

「それじゃあ出発するよ。屋敷は任せた」

 

「あなたに言われたくないわ」

 

「お土産は鳩サブレでいい?」

 

「訳の分からない事言わないでこれ持って早く行きなさい」

 

「おお ありがとう。何これ?」

 

「おむすびよ 小腹が空いたら食べればいい!早く出発しないと間に合わないわ」

 

「それは嬉しいね、ありがく頂きます」

 

「死ぬんじゃないわよ!あなたが死んだら姉さんが悲しむから!!」

 

「はいはーい それじゃあ今度こそ行ってきまーす」

 

 俺は最後まで見送るしのぶに手を振り、見えなくなった場所で走った。途中で『しのぶ特製生姜の佃煮おむすび』を食べる為の休憩を挟み、それ以外の休憩はせず、目的地に向かって走る。

 呼吸のおかげか、全く疲れずにずっと走る事が出来た。

 

 陽が沈んだ頃、目的地である藤襲山に到着した。聞いた通り、ここの藤の花は一年中咲き乱れている。

 

 山頂に着くと、意外にも多くの剣士が居た。人数は俺を含めて二十人。これは多い方なのか少ない方なのか?まぁどうでもいいか。

 少しすると奥から白髪の少女が2人現れた。俺が最後の参加者だったらしく、2人の少女は徐に話し始めた。カナエとしのぶから聞いた通り、人喰い鬼の住む山での7日間サバイバルゲームをするそうだ。

 

 説明が終わると、他の剣士達は早足で山奥へ進む。遅れて俺も歩みを始めた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。