なんとなく行きたかった異世界に転生出来ないようです。《in鬼滅の刃》   作:めしめしうまうま

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第六話 実力者達

 『鬼殺隊』 その数およそ数百名。政府から正式に認められていない組織。だが、古より存在していて今日も鬼を狩る。しかし、鬼殺隊を誰が率いているのかは謎に包まれていた。

 『鬼』 主食 人間。人間を殺して食べる。いつ、どこから現れたのかは不明。

 身体能力が高く、傷などもたちどころに治る。切り落とされた肉もつながり、手足を新たに生やすことも可能。体の形を変えたり、異能を持つ鬼もいる。

 太陽の光か、特別な刀で頸を斬り落とさない限り殺せない。

 

 鬼殺隊は生身の体で鬼に立ち向かう。

 人であるから傷の治りも遅く、失った手足が元に戻ることも無い。

 

 

 それでも鬼に立ち向かう。

 

 

ーーー人を守るために

 

 

 

 ああ、あまりにも暇すぎて脳内でナレーションぽい事をしてしまった。というものの、奥へ進んでから殆ど…いや、全く鬼に出会わない。気配も感じないので本当に居ないのだろう。

 

「なんか拍子抜けだな 無闇に走っても仕方ないし」

 

 そういえば俺殆ど歩きっぱなしだったな。丁度いい高さの木を見つけたし、ここに腰でも掛けようかな。

 

「よっこらセッk ___危なっ!!」

 

 突然茂みの奥から刀が飛んできた。間一髪で避けるが、少しでも遅れていたら頭を貫通していた。

 

「何だ 人間だったか。悪かったなァ」

 

 飛んできた茂みの奥から白髪・色白・傷だらけの三拍子が揃った男が現れた。しかも顔は強面な見た目だ。それだと四拍子だな。

 

「問題ないよ。寧ろよく止めた」

 

「何の事か知らねェが、ここらの塵共は俺が斬っちまったからなァ」

 

 強面な男は木に刺さった刀を抜き、納刀する。そして俺の対面向きになる様、向かい側の木に腰掛ける。

 こいつの台詞から鬼と出会わない理由が分かった。

 

「まあ全部雑魚だったがなァ 精々2〜3人程しか喰ってねェからな」

 

「通りで鬼を見掛けない筈だ。おかげでここら辺は安全地帯って訳だね」

 

「ハハッ 俺に感謝するんだなァ」

 

 彼の名前は不死川 実弥と言い、風の呼吸を扱う剣士だ。見た目の割には話せる様なので、俺と実弥は暫く雑談に花を咲かせた。

 

>>>

 

「ーーーじゃあ実弥はおはぎを食べる為に和菓子屋のお婆ちゃんを脅したって事か」

 

「アア!!違ェよ!俺は常連だからお代はいらねェって奢ってくれたんだよォ!」

 

 俺と実弥はこんな感じの会話をもう20分くらいもしてる。実弥の奴、こんな見た目だが案外話せるらしい。っていうかこの見た目でおはぎが大好物とか露骨なギャップ萌えがあるじゃないか。

 

「変な解釈しやがってェ…。まぁいい、そこらで用足して来るから 鬼が来たら知らせろよ」

 

「はいはい 行っトイレ〜」

 

「変な奴だなァ…ったく。よっこらs___ッ危ねェ!!」

 

 実弥が立ち上がろうとすると、また茂みの奥から今度は実弥に向かって刀が飛んできた。飛んできた刀に実弥は咄嗟に避けるが、少しでも遅れていたら頭を貫通していた。

 

「何だ人間だったか 紛らわしい奴め」

 

「テメェ危ねえだろォが!!鬼と人間の気配の違いも分からねェのかァ!?」

 

 いやお前だけは絶対に言うな。俺に同じ事をしたのを忘れたのか?こいつは。

 

 

 茂みの奥から現れたのは、口元に包帯を巻いた男の子だった。首元には白蛇を巻いており、右目が黄色で左目が緑色と、所謂オッドアイと呼ばれる見た目をしていた。

 

「そんなことより お前たち此処で何を寛いで居る。何故鬼を殺しに行かない 血を流してもないのに腰を下ろすな 怖くて腰でも抜かしたか」

 

「ここら辺の鬼は俺が斬ったからなァ 怖がらなくても平気だぜェ ボクちゃん?」

 

「何だと…?俺がいつ怖がった。言っとくが俺は此処より奥で10体程 鬼を斬ったが」

 

「ほォそりゃァ頑張ったな。後もう10体斬りゃァ俺と同じだったなァ!」

 

「ああ?」

 

「オオ?」

 

「まあまあ2人とも落ち着いてって。まあまあ、まあまあ落ち着きまあまあ」

 

「まあまあだけで止められると思ってんじゃねェよォ!」

 

 

 暫くまあまあと言い続け、なんとか俺はこの2人を宥めることに成功した。出会い方はアレだったが、どうやら2人は馬が合うらしく、謝罪後普通に会話が出来る仲になった。

 少年の名前は伊黒 小芭内と呼ぶらしく、お詫びとして、奥で見つけた魚が泳いでいる水源に案内してくれた。

 道中 鬼に襲われるが、3人とも実力者なので危険も無く、水源に到着する。

 

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 水源までの道中に採取した木の実と山菜を調理する桜仙。その間に伊黒と実弥は川で魚を獲りに向かった。

 

 そこには山の中で調理したとは思えない山菜料理と軽く摘める様処理された木の実を食べながら、下処理された川魚が焼き終わるまで雑談する男達がいた。既に陽は上がり、日中は鬼が活動しない為、陽が出ている間に休息を取る。

 腹ごしらえが済むと、前夜に活動していた男達は体力を万全にする為、睡眠を取るのだった。

 

 




 伊黒と実弥は同期なので同じ日に最終選別を受けてもらいました。2人とも17歳の代ですが、まだ誕生日を迎えてないので、現在16歳です。
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