俺強転生imagineVR 作:パンツマン
でも難易度がルナティックだったでござるの巻
UAやお気に入りの伸び、評価や感想が早々に入ったことからメガテンの人気を感じます。
だからメガテンの小説書けば伸びますぜ作者の皆さん(ステマ)
※4/23追記
HPMP関連変更しました。
遅くなって申し訳ない。次話ももう少しかかりそうです
人はやらかした時、穴があったら入りたいと比喩なしに考える物らしい。
今はクロエに連れられて、正確にはケルベロスに乗せられて新宿ドック内を進んでいる。たてがみ以外の部分もやぁらかくて意外と心地良いのだが、心情的には凄い居辛かった。
状況が状況だけに特別警戒されている……というわけではなく、短時間で険悪な空気を作り出した……わけでもなく、むしろ物凄く気を使われている感じのこの空気から逃げ出したい感情をくすぐられている。……原因は自分の方にあるのだが。
何をしたのかといえば、まぁ泣いただけである。
泣いたというのも声を上げて号泣する様な感じではない。ただ涙が流れる様な形でクロエの顔を見つめながら少しボロ泣きしただけだ。
彼女が無事なのかも分からず、自分がどうなるかもわからない状況だったのだ。心配だとか、心細いなんてものじゃ無かった。
彼女は最初こそ少し動揺していたが、慰めの言葉をかけながら背中を優しくさすってくれた。のだが、それによって尚更涙が溢れてしまった。
人が来て安堵しただけだと思われてるのかもしれないが、それで彼女に優しくされればされるほど止まらなかった。
途中から彼女の目は優しくなっていたと思う。フルマウントディスプレイを装着しているため確認は出来ていないが雰囲気は柔らかく、警戒する様な感じは既に全く無かった。もはや対応が子供に対してするものに近かった。それのおかげで距離が近いというのはあったが、男としては複雑なものでもある。
段々と落ち着いてくると色々余裕が出てくるわけで、吐息まで鮮明に感じる様になった。色々な意味で危なかったのでお礼を言って離れてもらう。
もう大丈夫だと判断され、安全な場所に移動しようと促されて立ち上がる。思っていたより大きかったからだろう、クロエの表情に少し驚いた様な色があった。この体は自分がプレイしていた時の容姿をしており、身長が高い。
STEVENによると外見も千差万別である方がリアリティがあって良い、とのことらしく、大まかな体格から顔の一部分などに至るまで細かくキャラメイク可能になった。キャラメイクに没頭した殆どのユーザーに、ちくポチ加減や股間の膨らみまで操作できるのは珍し過ぎて草と言われるほどには自由さがあった。自分としてもいじりすぎるのは良く無いと思って程々にしておいた。ほどほどにした。ホントダヨ
歩こうと足を踏み出したその時、体がふらついて倒れかけ、隣にいたクロエに支えられる格好となった。
後で分かったことだが、この時の俺は結構危険な状態だった様だ。睡眠も飲食も出来ていない状態で、気が休まる状態ではなかったのも拍車をかけたと思う。
大丈夫かと声をかけられながら顔を覗き込まれる。何もないよりはマシだろうという事でチャクラドロップを貰う。
魔力と栄養を同時に補給出来る優秀な回復アイテムだ。VR版においてHPMPがマスクデータとなり、回復の仕様や販売額が大幅に変わったことでメインの回復アイテムはチャクラ系になった。
携行性に特化したチップ、バランスの取れたドロップ、戦闘中に使用出来ず嵩張るが効果は圧倒的なクレープだ。
他の回復アイテムは魔石系が主でこちらは仲魔用で体力魔力を即時回復する。人間にも同じ様に回復できるマナというアイテムがあるが、こちらは妙に高額でメイン使用する者は少なかった。
傷薬はディアラマ相当の回復力を手に入れたが、戦闘中使用不可と言っても差し支えなく、プレイヤーは全員ディア程度ならすぐに覚えられるせいで、試しの一回以降は使わなかった。
少しして何とか歩けると伝えると、危険なエリアを出るまでは頑張って欲しいと肩を抱えられる。
VRでやっている時も思ったが、本当に広い空間に閉塞感を感じるほど悪魔が密集してる光景は正気を持ってかれる。ケルベロスが広場に先行してファイアブレスなどで薙ぎ払ってはいるが、全ての敵が空を飛べることもありコチラまで近付いてくる者も出てくる。
大半を占めるアルプやリリムはまだしも、大幅に強化されたている元警備マシンのF07Aアークトゥルスはシャレになってない。そして明らかに狙われているのは自分だ。弱い奴を狙う傾向にあるから、少なくともゲームプレイ時ほどのレベルは今の自分には無い、そう考えた方が良いだろう。
近付いた敵はクロエに蹴散らされ、攻撃が止んだ隙を見て進む。彼女に導かれ迫る恐怖から逃げるよう必死に足を動かす。
出口に近付くと戻ってきたケルベロスに咥えられて走り出した。危険区域を抜けて隔壁を下ろしたところで降ろされ、俺は吐いた。泣いただけと言ったな、あれは嘘だ。
泣いてるところを励まされ、吐いたところを介抱され、俺はもう
ここら辺の悪魔はあまり好戦的ではないからゆっくり行こうという事でケルベロスの背中にうつ伏せで乗せられて、自分の背中を支える様ににクロエの手が置かれてずり落ちない様にされているという状況になったわけだ。
揺れない様に歩く配慮も忘れていない。ケルベロスにさえしょうがない奴だと見られたこの状態を除けば至れり尽くせりである。
……あっ、野生のグールが野生のディースに焼かれてる。
先程までとは打って変わって穏やかに進む中、現状について考えていた。
間違いなくこれはVRゲームではない。吐き気などはバッドステータスとしては存在していたが、実際に吐くことはないし、不快感なども一定レベル以上にはならない様に制限があった。
それに、例えこれが現実ではなく痛みなどを出力可能とする何らかの方法を取っただけだとしても、これだけリアルならばこちらで死亡すれば実際にも死んでしまうだろう。過去の実験が証明している。少なくともゲームだとたかを括って動くべきではない。
あっ、またグールが……。
……本当に軽率な動きを取らなくてよかった。自分自身がビビリであってよかったと、初めて感謝した。
やらなければならない事は色々あるが、まずはこの世界に順応しよう。この世界でどう生きるにせよ、俺にとっても恩人になったこの人を救うにせよ、全てはそれからだ。
だから、今だけは、少しだけ────
「フム、ドウヤラネタヨウダナ」
ケルベロスの背中に乗っている彼を見る。規則的に僅かに上下する体、手のひらに感じる体温、それが私に人が救えたのだと実感を与える。
最悪の場合は隔壁の破壊も視野に入れていたが、いつでも突入できる様にA級危険区域前で待機していると隔壁が開く。通信機から聞こえる内容からは突然エラーが消えたとのことだが、周囲に注意を払いつつもこれ幸いにと突入した。
そして彼の顔を見た時、何か違和感を覚えた。存在が希薄に感じられたからか、強い意志があるように見えたからか、それとも
何はともあれ、身長は大きくともまだ
今後も彼と関わるだろう。そんな予感を肯定するかの様に鳴ったエレベーターの到着音に意識を戻される。
私はデビルバスターになった未来の彼を想像しながらエレベーターに乗り込むのだった。
クロエの年齢は分かりませんが、20ぐらいかなと予想しています。オリ主の方が上の想定です。
それとクロエは原作主人公に対してはお前呼びでしたが、目上や知らない人にはしなさそうで悩み、結果会話文が無くなりました。
早く何とかしなければ。
全話で主人公はあたかも直ぐにクロエが来てる様なことを言っていますが、彼は時間を正確に把握できていません。結構限界の状態であり、本人は気付いていませんが発狂寸前の精神状態でした。
普通見られる衰弱よりも(表面上は)程度が弱かった為に気付けず、その理由を並行世界発生の伏線にしようとか考えてましたが多分回収しないので没になったことをゲロっておきます。
HPMP、バッドステータス等について(独自)
HPMPはマスクデータながらも設定されていた。が、現実世界にそんな分かりやすい指標などなく死ぬときはアッサリ死にます(無慈悲)
完全に気を抜いていたら何の力もないただの人間と同様に。
HPもMPも普段からリジェネする。基本的に回復アイテムは追加でリジェネ。魔石類は即時回復。マナやソーマの様な特殊な回復アイテムも即時回復。
空腹ゲージ等がマスクデータとして存在し、悪化時は行動制限などのバッドステータスがあった。
この数値が悪化すると重度のバッドステータスが付与される。
放置すると行動不可になり、HPがサヨナラします。ただ、空腹であれば腹を満たす等特定の行動で急速な改善が見込めた。リアリティ求めどもそこはゲーム。
回復は、人は回復魔法とチャクラドロップがメインに。廃プレイヤーはマナを湯水の様に使う。仲魔は魔石。
マスクデータとなったHPMPは見た目や状態で把握できる。