アサルトリリィ BOUQUET ―白銀の妖精― 作:九条 美琴
【(2日遅れ)Happybirthday!! 土岐紅巴! ・・・・と、作者。】
アニメ9話
12話、始まります。
一柳隊控室――。
「梨璃さんと結梨さん、無事でしょうか・・・・?」
結梨がヒュージだと判明しそれを庇った梨璃が逃亡した翌日。梨璃には逮捕、そして今朝早くミレイの拘束という命令が出されていた。
「理事長と百由を信じるしかないわ。今貴方を学院から出すわけにはいかないの。」
「ところで何故ミレイさんに拘束命令が・・・?」
「G.E.H.E.N.A.の奴らが欲しがってるんだろうな・・・。アイツらは手段を選ばない。ミレイを引き渡したら身体中弄り回され」
「無事では済まないし、死ぬまで出られない・・・って所ですかね。」
鶴紗の口を塞ぐようにミレイが後を続ける。
「お前・・・・っ!」
「ええ、そのような組織は私が元いた世界にもいましたから。そこまでして私の力が欲しいのでしょう。今CHARMを使わずにヒュージに対抗出来るのは私くらいですから・・・・って雨嘉さん?」
気が付くと雨嘉が後ろからミレイを抱きしめていた。
「大丈夫・・・ミレイは私達が守るから・・・。」
「あら、雨嘉さん随分と積極的ですね。でも、その意見には私も賛成です。」
「梅も賛成だぞ!ミレイと結梨はもう一柳隊の一員だ!」
「皆さん・・・・ありがとうございます。」
テーブルに置いていた端末が鳴る・・・。
「はい、・・・・・・・わかりました、直ぐに保護に向かいます。」
「今理事長代行から連絡があったわ。2人を迎えに行くわよ。」
「え、・・・・でも私は・・・?」
「ミレイ、安心して。貴方ももう自由だから。」
夢結に連絡が入る数刻前――。
咬月が政府に招集され、後から入ってきた百由によりグランギニョル社からのデータ提供を元に結梨がヒュージでは無く人と証明され・・・。
「もう1人前から保護しているという怪しげな力を使う少女がいたな。」
「はて・・・誰の事ですかな?」
「とぼけるな!今朝から拘束するように命令が出ているではないか!」
「確かに出てはいますが、我々としては彼女を引き渡す気はありません。」
「君はその彼女の魔法とやらを人類の為に役立てようとは思わんのかね。そのCHARMも無しでヒュージに対抗しえる力を!」
「ほう・・・どこから漏れたか知りませんがそこまでご存じとは驚きですな・・・・。そもそも我々の為に実験台になって欲しいと伝えたところで彼女が簡単に首を縦に振るとは思えませんが。」
「だから拘束しろと言っているのではないか!君はG.E.H.E.N.A.の事を何だと・・・・」
そこまで言ってさすがにマズイと思ったのか口を噤む。流石に手遅れだが。
「ほう、やはりG.E.H.E.N.A.からの要請でしたか。だったら尚更渡す訳にはいきませんな。」
「私からもよろしいですか?貴方方が欲しがってるのは彼女・・・いえ、ミレイさんの力ですよね?ヒュージと戦える事自体はCHARMを使っている私達とそれ程変わらないと思うのですが。魔力の性質が違うくらいで。」
「いいですかな?百由君の言う通りCHARMを使って無くとも彼女はヒュージと戦えている。・・・・つまりリリィと変わらない以上引き続きこちらで保護させてもらう。無理にでも連れて行こうと言うのであれば今ミレイ君を保護しているレギオン・・・いや、百合ヶ丘のリリィ全員を相手にする事を留意して貰いたい。」
「ぐっ・・・・覚えてろよ、高松咬月!!」
こうして結梨と梨璃、そしてミレイに出されていた命令は解除されたのだった。
「・・・・ああ、私だ。2人を保護しに行ってくれないか。ミレイ君の拘束命令も解除する。」
無人の廃墟─────。
「梨璃さん、結梨さん、迎えに来ました。」
「梨璃、帰りましょう。」
「え?でも・・・結梨ちゃんが・・・。」
「結梨は人間でリリィと認められた、だから大丈夫よ。」
「梨璃の逮捕命令も撤回されたぞ!良かったな!」
「良かったぁ~。って私に逮捕命令が出てたんですか!?」
梅の言葉に驚く梨璃。
「でも・・・どうしてここが?」
「以外と簡単でしたよ?梨璃さんと結梨さんを追ってるって事はそこに魔力が集中してるので後はその反応を辿れば・・・後は夢結さんから梨璃さん達が向かった場所を教えて貰っていたので。」
「・・・・まぁとりあえず無事で良かったですわ!!」
梨璃との再開も束の間、外の防衛軍が慌ただしく動き始めた。
(何か遠くで大きい魔力の反応!?)
「あの・・・皆さん、海岸の方にヒュージが出たみたいなのですが。」
「え!?」
驚く一柳隊。
「何も驚く事は無いでしょう。梨璃達の位置も分かるくらいだから。」
(感じ取れるだけで方向くらいしか分からないんですけどね・・・。)
「そういう事なので先に行きます!」
足に風を集めて思いっきり蹴り出す。
「ちょっと、ミレイちゃん!?」
─────。
沖には大型のヒュージがいた。
(やっぱり・・・この前のより大きい?でもあのヒュージの魔力量がどんどん上がってる!?)
「汐里さん、下がって!!」
「え?ミレイさん!?」
ミレイがいる場所にヒュージから地面を抉る光線が発せられたのだ。
(障壁、最大展開!!)
咄嗟に両手を重ねて前方に魔法陣を展開し光線を防ぐ。
(今あのヒュージ明らかに私を狙った・・・?)
「大気が・・・裂けた?ってミレイさん大丈夫!?」
ヒュージが2射目の為の充填に入ろうとしている。
「大丈夫です。もう一度は撃たせない!」
杖を出しフォトン・バスターのチャージをしようとするが・・・
(え・・・・結梨・・・さん?)
結梨がヒュージに向かって行くのが見えた。
「結梨さん、まだ本物と戦った事はないのに・・・あぁもう!!」
飛翔しヒュージに向かって行くミレイ。
「やぁぁぁぁ!!」
結梨が弾幕を掻い潜りながら小型のヒュージを撃破していた。
「結梨さん、危ない!」
フォトン・レイの3点射で結梨から離れていたヒュージを撃破する。
「ミレイ・・・。」
「全く・・・無茶はしないようにと言ったはずなのですが・・・・こうなったら2人で倒しますよ。」
(梨璃さん、大丈夫でしょうか・・・・?)
途中でヒュージに撃たれた梨璃を心配しながらも結梨との連携で小型のヒュージを撃破していった。
そして最後の巨大ヒュージ。
「ミレイ、一緒にやろ!」
「え・・・・あの、ちょっと私CHARMは・・・。」
結梨がミレイの手を取りグングニルに添える。
「もう・・・今回だけですよ?」
2人で魔力を込めると剣先が発光し巨大な剣となり、巨大ヒュージを両断した。
「ミレイ、梨璃、私、やったよ!」
「ええ、おめでとうございます。後は離れ・・・え?」
ヒュージが爆発する直前、結梨がグングニルから手を離しミレイを突き飛ばした。
「ミレイ、ごめんね。」
「結梨さん?何を・・・っ!?」
その瞬間結梨が光に包まれた。
「結梨さ・・・・っ!」
(駄目・・・っ!上手く魔力が制御出来ない!)
手を伸ばそうとするが動揺したのか上手く飛べずそのまま海面に落下してしまった。マギクリスタルの割れたグングニルを持ちながら・・・・。
「ごめんなさい、梨璃さん・・・私が・・・私が付いていながら助けられなくて・・・・。」
「朝は・・・結梨ちゃんの髪を切っていたんですよ。少し、伸び過ぎていたから・・・結梨ちゃん笑っていて私もなのに・・・何で・・・。」
結梨のグングニルを前にしながら抱き合って泣き出す2人だった・・・・。
後書一応書きます。
最初の方かなり弄ってますが勘弁。(ミレイちゃんと結梨ちゃんの処理一括でしようとした結果こうなりました。アイツらのクズっぷりはそのままです。)
以上!(本当にこの話精神的に辛い・・・)
それではまた次回。