アサルトリリィ BOUQUET ―白銀の妖精―   作:九条 美琴

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アニメ11話〜多少12話

15話、始まります


15話:それぞれの思い

早朝───。

 

(それでは、また明日も来ますから・・・・。)

 

あの日から数日・・・・朝の鍛錬の前に結梨の所に行く事が毎日の日課になっていた。

 

(さてと、今日は・・・・)

 

──────。

 

結梨の墓の前に梨璃達が集まっていた。

 

「皆集まっちゃいましたね。」

 

「いないのはミリミリと夢結、あとミレイだけか〜。」

 

「ミーさんはゆうべ「百由様の研究を手伝うのじゃ!」とか何とか仰ってたから夜なべでもしたのでしょう。」

 

「ミーさん?」

 

「長いので〜。」

 

ミリアムの声真似をする神琳。

 

「私、この頃お姉様と会えてなくて・・・・。ミレイちゃんも何か忙しそうだし・・・・。」

 

「夢結は講義や演習にはちゃんと出てるぞ?ミレイの方は色々やってるみたいだぞ?」

 

「でもお姉様に最後にお会いしたのはここで一緒に結梨ちゃんのお墓参りに来た時で・・・・もしかして梅様、ミレイちゃんが何をしてるか知っているんですか?」

 

「梨璃はまだなのか?実はな・・・・」

 

梅の話によるとここ毎日暇を見つけては模擬戦を行っており汐里や依奈等手数の多いリリィを同時に相手にしたり、ミリアム、亜羅椰に頼んでフェイズトランセンデンス使って全力で向かって来て欲しい等内容は様々だと言う。もちろん一柳隊の面々も付き合っており・・・・

 

「ちなみに梅の時はグラウンドで縮地使って鬼ごっこしたぞ!」

 

「私は長距離射撃のコツを教えて欲しいって言われた・・・・。」

 

楓、神琳、鶴紗は普通に手合わせしたとか。

 

「そうすると残りは私とお姉様と・・・・?」

 

「あの、私を忘れてませんか!?」

 

「あ・・・ごめん、二水ちゃんもだよね!?・・・でも私と二水ちゃんってミレイちゃんに教えてあげられる事ってあるのかな?」

 

悩む2人だった。

 

───。

 

「お二人共、今日はありがとうございました。」

 

「こういう事だったらいつでも言って!付き合うから!」

 

天葉と樟美に手合わせしてもらい3人で足湯に来ていた。

 

「ミレイさん凄い・・・・私と天葉姉さまの攻撃を同時に防ぐなんて。」

 

「まさか障壁を両手で出せるなんでねー。」

 

「でもあれ物凄く制御が難しいんですよ?障壁の強さも変えないとですし・・・・・なんか鳴ってるような・・・・・?」

 

端末の着信音だった。

 

「ん?えっと私のじゃないし・・・・」

 

「私のでもないです。ミレイさんのじゃないかな?」

 

「え?・・・・えっと確かここに入れてて・・・・」

 

ミレイが端末を取り出すと音が大きくなった。

 

(確かこのボタンが・・・・・?いやこっちのような?)

 

支給されて一通りの使い方を教えてもらっていたが困惑していた。

 

「あの・・・・天葉さん、これどうすれば?」

 

「もしかして使い方がまだわからないの?これはメールだからここを押して・・・」

 

「そこを押せば良かったんですね・・・・。」

 

百由から呼び出しだった。

 

「ふう・・・・この世界の技術って凄いんですがやっぱり電子機器?は何か好きになれないです・・・・。ちょっと百由さんが呼んでるので行ってきます。」

 

ミレイさんの魔法も大概だよ・・・・と、思った2人だった

 

研究室───。

 

「ミレイさん、いらっしゃい。」

 

「百由、ミレイさんまで呼び出して何をするつもり?」

 

「なんか空気が重いんですけど・・・・・。で、私は何をすれば?」

 

「実はあのCHARMなんだけど・・・・」

 

ヒュージから回収されたダインスレイフ。今は亡き川添 美鈴のレアスキルによって術式が書き換えられており、それによってヒュージの行動パターンが変わっていると言う。

 

「それでミレイさんなら何かしら原因を詳しく探れないかなーって!」

 

「つまり亡くなった人の思念を読み取って欲しいと・・・・一応出来ますけど。ただ少し負担が・・・・。」

 

「大丈夫よ。危ないと思ったら私が止めるから。」

 

「ごめんなさい、お願いします。」

 

(解析魔術・・・・起動、同調開始。)

 

ダインスレイフに手をかざし意識を集中させる。

 

────。

 

「・・・・レイ、ミレイさん!?」

 

「え・・・・私、何で・・・・?」

 

ミレイがダインスレイフの解析を始めてから数分。急に苦しみ出し倒れてしまっていた。

 

「良かったー!てっきり死んだのかと・・・・。」

 

「死んでませんよ。それとこのCHARMなんですけど・・・・・ごめんなさい、何もわかりませんでした。って、あれ・・・・?」

 

ミレイのから涙がこぼれていた。夢結がそれに気付き抱き寄せる。

 

「ごめんなさい、また辛い思いをさせてしまって・・・・・。」

 

「夢結さん、ありがとうございます・・・・。」

 

────。

 

『全く君も無茶をするな。』

 

CHARMの思念を解析してからというもの、頭の中に声が響く。

 

(あの・・・・出ていってもらえますか?)

 

聞こえてきたのは美鈴の声だった。

 

『そう望むのであれば出ていきたいがそうも行かないみたいでね。』

 

(はあ・・・・・何でこんな事に・・・・わかりました、では暫く黙っていて・・・・・っ!)

 

大きな地鳴りと共にヒュージかネストから発射された。地球を一回りして目標は学院の為全生徒に避難命令が出された。

 

「楓さん、ミレイちゃん、お姉様がどこか知りませんか?」

 

「さぁ・・・私達より先に避難・・・なさる方でもありませんね・・・。」

 

「梨璃さん、もしかしたらまだ学院の中に人が残っているみたいなので・・・・。」

 

「え!?それって・・・・ごめんなさい、私、お姉様を連れてきます!!」

 

「ちょっと、梨璃さん!?あぁ、肝心なときにCHARMが動きませんわ!」

 

ヒュージの干渉により梨璃以外はCHARMが起動できなくなっていた。

 

(CHARMが起動できないって事は・・・・・。)

 

「楓さん、梨璃さんが心配なので私も行ってきます!」

 

────。

 

(さて・・・・・とりあえずどうしましょうか?まずは周りを確認して・・・・え?)

 

ガクンッ!

 

急に飛行魔法が解除され、高度が下がっていくが寸前で風を足元に集め着地する。

 

(何で急に・・・・だったら!)

 

光の玉を形成し【フォトン・レイ】を撃つがヒュージに当たる前に消えてしまった。

 

(もしかしてこれ・・・・魔力が・・・・っ障壁!)

 

「っ重・・・・障壁を強化、残りを身体強化に!」

 

ヒュージの腕がミレイを上から押しつぶそうとしていた。魔力を吸われ続けているため耐えられなくなるのは時間の問題だったがその時・・・・・。

 

ドォン!!

 

「ちょっと・・・・じゃなくて!こらーそこのヒュージ!あなたの相手は私よ!他の誰にも手出しさせないんだから!」

 

梨璃がヒュージを攻撃していた。

 

(魔力の吸収が弱まった・・・・?もしかして!?)

 

梨璃だけがCHARMを起動出来ている。疑問に思ったミレイは梨璃のレアスキルに注目していた。障壁を維持しつつ短距離での【ファントム】で梨璃の側に。そして地面に杖を突き刺し・・・・

 

「結界展開!!」

 

杖を中心に魔法陣が広がり2人を包み込む

 

「ミレイちゃん?大丈夫!?」

 

「大丈夫です。ですがこの結界も長くは維持出来ないので協力してもらいたい事があるのですが・・・・・。」

 

「何?私に出来ることなら何でもするよ!」

 

「それでは・・・・梨璃さんの魔力を分けてもらえませんか?」

 

「・・・・・え?」




美鈴様が本当に一時的ですがミレイちゃんに取り憑いてます

ちなみにダインスレイフの解析の時ミレイちゃんが見たのは甲州のあのシーンです。

それではまた次回!
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