アサルトリリィ BOUQUET ―白銀の妖精―   作:九条 美琴

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アニメ12話前半

16話、始まります。


16話:百合ケ丘の絆

マギ交感───。

体内の負のマギを解消する為に他のリリィのマギに触れ交換する・・・・・というのが本来の使われ方なのだが・・・・・。

 

「でも私まだ1度もマギ交感なんてしたこと・・・・。」

 

「だったら私をCHARMだと思ってください。いいですか?私は右手から、梨璃さんは左手から送って下さい。後の細かい事は私がやるので。」

 

それぞれの手を絡ませ向かい合う。

 

「気持ちを落ち着かせて・・・・行きます。」

 

2人が淡く発光する。

 

(これが梨璃さんの魔力・・・・でもこのままじゃ使えないから私の魔力と混ぜ合わせて・・・・)

 

混ぜ合わせた魔力を梨璃に送り循環させ、均一化。

 

(凄い・・・・私今ミレイちゃんと繋がってる!)

 

「これで良しっと・・・・梨璃さん、調子悪い所とか無いですか?」

 

「うん・・・・大丈夫、だと思う。」

 

「それなら良かったです。さて、魔力の吸収も完全に止まりましたし・・・・これなら戦えそうです!」

 

ミレイの周りに風が集まっていく。

 

(とは言っても魔力の消費は抑えたいので今回は風メインで!)

 

「それじゃ、私も!・・・・あれ、CHARMが・・・・?」

 

梨璃のグングニルが小さな唸り声を上げていた。

 

──────。

 

「エアロカッター!」

 

ミレイが両手を振り下ろし空気の刃でヒュージを攻撃するがあまり効果は無い。

 

(やっぱり風じゃ効果は無いか・・・・。後は【フォトン・バスター】しか効かなそうだけどさすがに梨璃さん1人じゃ・・・・。ちょっと可能性は低いけど念の為!)

 

遠目で位置を確認し何かを風に乗せて全力で投擲した。

 

一方の梨璃もグングニルをを変形させヒュージを撃つが轟音と共に発射された弾丸がヒュージを仰け反らせた。

 

「これ・・・・CHARMの出力が上がってる!?」

 

「やっぱり私の魔力の影響ですね・・・・っと!」

 

梨璃に向かって来たヒュージの腕を障壁で防御する。

 

「梨璃さん、ごめんなさい。そのCHARM、いくら2人の魔力を混ぜてるとはいえそう長くはもたないと思います。」

 

「うん、・・・・でも、今戦えるのは私達だけだしこのままどうにか・・・・。」

 

「そう・・・・ですよね。ここで弱気になっていたら・・・・え?」

 

ミレイが気付くと夢結が横からヒュージの腕を弾き飛ばしていた。

 

「お姉様!?」 「夢結さん!?」

 

「2人とも、よく頑張ったわね。」

 

「夢結さん、そのCHARM・・・・。」

 

夢結の手に握られていたのはブリューナクでは無く保管されていたダインスレイフだった。

 

「ええ、この子、まだ私の事覚えていてくれたみたいね。後は任せて。」

 

「でも、お姉様、1人じゃ・・・・私も行きます!」

 

「梨璃・・・・でも今の私は・・・・。」

 

白い髪に赤い瞳。ルナティックトランサーが発動していた。

 

「それでも、私はお姉様の側に・・・・っ!」

 

「2人共、どうやら援軍みたいですよ?」

 

「「え?」」

 

マギスフィアが3人の上を通り過ぎた。

 

夢結が助けに来る少し前───。

 

ドゴォォォン・・・・。

 

梨璃が撃った音は遠くまで響いていた。

 

「なんですか今の音!?・・・・え?梨璃さんとミレイさんがヒュージと戦ってます!」

 

「ふーみんさんレアスキル使ってらっしゃる?」

 

「あれ?そういえば使えてます!」

 

「もしかしてミレイさんがまた何かやらかしたのでは?・・・・あら、CHARMが使えますわ!」

 

全員のCHARMが起動していた。

 

「じゃがCHARMが使えると言ってもあの大きさのヒュージ、ノインヴェルト戦術でもなければ倒せんぞい!」

 

「後はミレイの【フォトン・バスター】くらいだけど・・・・」

 

「皆さん、私達でノインヴェルト戦術、してみませんか?」

 

「んなことおっしゃられても肝心のバレットはどこに・・・・」

 

「ん?何かこっちに・・・・いったぁ!!」

 

二水のおでこに直撃したその物とは・・・・・

 

────。

 

「夢結様、梨璃さん!」

 

マギスフィアが次々と一柳隊のパスを受け最後に神琳が梨璃達に送るが・・・・ヒュージの腕が分離し横取りされてしまう。

 

「失敗だわ、逃げなさい梨璃。」

 

「お姉様が逃げてください!」

 

2人がマギスフィアを取り返す為ヒュージに向かって行く。

 

(やっぱり私よりもそっちが脅威と感じましたか。・・・・でも、これで!)

 

2人の様子を見ながら杖をヒュージに向けた。

 

「やった!」

 

梨璃がマギスフィアを取り返すも黒くなっておりグングニルを侵食していく。

 

「マギを吸い過ぎてる!」

 

夢結が弾いたその先にいたのは・・・・。

 

「いくよ樟美!」

 

「はい、天葉姉様!」

 

天葉と樟美が受け取り、次々と生徒達がパスを回して行く。そして最後に・・・・

 

「私達ももう一度!」

 

「CHARMの限界まで!」

 

「夢結様と梨璃さんに!」

 

楓、二水、ミリアム、雨嘉、神琳、梅、鶴紗が一緒にマギスフィアを受け取り、梨璃達に送った。それをヒュージが見逃さず再び奪おうとしたが・・・・・

 

「私の事、忘れてませんか?」

 

ミレイの杖から放たれた閃光が腕を半分消し飛ばした。

 

(夢結さん、梨璃さん、後はお願いします。)

 

『まだ出来る事はあるんじゃないか?』

 

(でも・・・・私の魔力ももうほとんど残ってませんし後出来る事といったら・・・・いえ、確かにまだありました・・・・・。)

 

手に持った杖を見て決心した。今CHARMを破損させている梨璃に出来る事、その答えを・・・・・

 

(師匠・・・・ごめんなさい!)

 

杖を地面に叩きつけへし折った。そして魔力を注ぎ込み・・・・・

 

「梨璃さん、私の魔力、使ってください!」

 

「ミレイちゃん!?うん!・・・お姉様!」

 

「ええ、いくわよ梨璃!」

 

ダインスレイフにミレイから受け取った杖を重ね合わせ・・・・・

 

「「これが・・・・私達とミレイ(ちゃん)の力!!」」

 

百合ケ丘リリィとミレイの魔力を合わせた一撃はヒュージを一刀両断した。

 

────。

 

「もう!ミレイさん!?痛かったじゃないですか!」

 

戦闘後、爆発の影響で校舎が半壊、温泉が湧きミレイを含めた全員で入っていた。

 

「ごめんなさい、あの距離じゃ誰か分からなかったのですがまさか二水さんに当たるなんて・・・・。お詫びに治癒魔法かけときますね。」

 

二水のおでこの赤みが消えていく。

 

「ところで貴方何でバレット持っていたんですの?」

 

「一応参考にと一発貰っておいたんです。こんなところで役に立つとは思いませんでしたが・・・・・。ところでこの状況かなりまずいのでは?」

 

「大丈夫〜。今はどの監視網も麻痺してるから誰も見て無いわよ。」

 

(そういう問題では無いと思うのですが・・・・・)

 

PCを操作しながら適当な事を言う百由を後目にそう思ったミレイだった。

 

翌日────。

 

今回の一件により多大な負荷がかかり事実上の停止状態にある7号・由比ヶ浜ネスト殲滅の為梨璃と夢結そして・・・・

 

「2人共、お待たせしました。久しぶりなのでちょっと着るのに手間取ってしまって・・・・・」

 

そこには制服では無くこの世界に来た時の姿のミレイがいた。

 

「ミレイちゃん!?その姿・・・・・」

 

「ええ、杖を失っている今2人の補助の為に制服では力不足なので。」

 

「そう・・・・だったら必ず成功させないとね、梨璃。」

 

「はい、お姉様!」

 

「それでは行ってきます!」

 

3人を乗せたヘリはネストに向かうのだった・・・・・。




アニメラストバトル決着!

最後にミレイちゃんが着替えたのはそっちの方が魔力を通しやすく魔法防御に優れている為です。(杖は先端の魔石以外粉々になりました。)

残りですが12話残りとその後でBOUQUET編を締めたいと思います!(残り2話)

【魔法解説】
・エアロカッター
その名の通り風圧での斬撃

それではまた次回!
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