アサルトリリィ BOUQUET ―白銀の妖精―   作:九条 美琴

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ラスバレ編突入!

【WARNING!!】
開幕残酷な描写有り

19話、始まります。

白銀の妖精、再び空へ───。


19話:新たなる力

黒い業火の中、傷付き倒れている梨璃達───。

その前に1人の血で染まった少女が立っていた。

姿こそミレイと瓜二つだったが黒い髪に赤く染まった眼をしていた。

ふとその少女が何かに気付き振り向きざまにこう言った。

 

 

ねえ・・・・・早く何とかしないとこうなる・・・・・よ?

 

 

彼女が見た光景はここで途切れた。

 

 

───。

 

「はぁ、はぁ、、はあ・・・・・急いで!ヒュージがすぐそこまで来てる・・・・・」

 

「っ、駄目・・・・・さっきの戦闘で足が───。」

 

雨の降る森林の中、負傷しヒュージから逃げている2人のリリィ。

 

「ぁ・・・・・あぁっ!ヒュージが、あ、あんなに沢山・・・・・っ、」

 

「っ、私達はエレンスゲのリリィよ。このままでは終わらせない・・・・・!」

 

「いやあぁぁぁぁ・・・・・つ!!」

 

1人が悲鳴を上げたその瞬間───。

 

「グラヴィティ!」

 

目の前にいた多数のヒュージが何かに押さえつけられたように動きを止めた。

 

「梨璃、今よ!」

 

「はい、お姉様!」

 

「フォトン・レイ、7点射(セブンス)!」

 

ザンッ! ドドドドドン!!

 

梨璃と夢結の連携と複数の光の玊から放たれたレーザーによって瞬く間にヒュージは倒された。

 

「大丈夫ですかっ?エレンスゲの方ですよね?」

 

「ありがとうございます。助かりました。その制服・・・・・あなた方はもしかして・・・・・」

 

「百合ヶ丘の・・・・・」

 

「はい、一柳隊です!」

 

「挨拶は後よ。今は一刻も早く、ここから離れましょう。」

 

「ちょっと失礼しますね。」

 

「え・・・・・あの・・・・・?」

 

ミレイが怪我をしていたリリィに近づき傷口に手をかざすと緑色の光が包み込んだ。

 

「痛く・・・・・無い?」

 

「一応傷口は塞ぎましたが後でちゃんと診てもらってくださいね?」

 

「あ・・・・・はい、ありがとうございます・・・・・。」

 

見ていた1人も何が起こったのか困惑していた。

 

「夢結さん、梨璃さん、ちょっと視界が悪いので空に上がります!」

 

「うん、こっちは任せて!」

 

「何かあったらこちらから連絡するわ。」

 

足元に風を集め蹴り上げるように飛んだ。

 

「ねえ、今飛んでったあの子CHARM持って無かったけどもしかして噂の・・・・・」

 

「怪我もしてるし1度私達は退きましょう。あの、助けてくださってありがとうございました!」

 

梨璃と夢結に深くお辞儀をし撤退する2人だった。

 

「梨璃さん、夢結様!と・・・・・あら、ミレイさんは?」

 

「え、楓さん、ミレイちゃんなら今さっき・・・・・」

 

「上よ。」

 

「・・・・・10時の方向からさらにヒュージが!気を付けてくださいまし!」

 

夢結に言われたまま上を確認し何事も無かったように続ける楓。

 

「ま、待ってください!あのヒュージ、体中に真新しい傷が・・・・・!」

 

「手負い・・・・・あれはCHARMによる刀傷。どこかでリリィと交戦した・・・・・?」

 

ヒュージが梨璃達に気付くと急に動き出し・・・・・

 

「えぇっ、逃げ出した・・・・・っ?」

 

「逃がしません!雨嘉さん、十字砲火を仕掛けましょう!」

 

「っ駄目・・・・・遮蔽物が多い。それに動きが速い・・・・・!」

 

「速さ比べなら私の出番だな!」

 

梅が追いかけようとするが・・・・・

 

「いえ、待って・・・・・梅。」

 

「夢結、どうした?」

 

「誰か忘れて無いかしら?私達には・・・・・」

 

「そうじゃ!ミレイがおる!」

 

《ミレイ、今私達の所から逃げたヒュージ、わかるかしら。》

 

森林上空───。

 

《えっと・・・・・はい、見えました!》

 

広域探知と遠目の同時使用で位置を確認する。

 

《そのヒュージ、少し動きが早くて。遮蔽物も多いしそこからお願い出来る?》

 

《わかりました。やってみます!》

 

(あれ・・・・・試してみますか・・・・・。)

 

首に掛けているペンダントを握り左手を前に出し物体をイメージする。

 

(来て・・・・・ミストルティン。)

 

左手に現れたのは背丈より少し長い灰色の杖。その杖を両手で掴みグリップを起こして引くと先端に付いていた2本のアームが稼働し形状を変化させた。

 

(よしっと・・・・・後は・・・・・)

 

魔法弾(マジックバレット)装填(セット)───。」

 

腰に着けていたポーチから先端が白い弾丸を一発取り出し弾倉に込めると杖の先端に光の玊と魔法陣が出現する。

 

(雨嘉さん直伝長距離射撃、行きま・・・・・え?)

 

気付くと誰かがヒュージに接近していた。

 

───。

 

「ヒュージ、見つけたぁぁぁっ!」

 

「藍、待ちなさい!」

 

《あの・・・・・夢結さん?あの方達は・・・・・?》

 

《ええ・・・・・あれはエレンスゲのレギオンの・・・・・ちょっと待ってて。》

 

「一葉さん、ちょっと良いかしら?」

 

「え・・・・・あなたは、白井 夢結様!?」

 

「あのヒュージを遠くから一撃で倒せるCHARMで狙っている子がいるから少し離れて欲しいのだけれど・・・・・」

 

「え?一撃で・・・・・?わかりました!藍、戻ってきなさい!」

 

「ヒュージは藍が倒す!」

 

「駄目だよ一葉、こう言わないと藍は止まらないよ〜。藍〜千香瑠がおやつくれるって〜!」

 

「え!?おやつ!」

 

《今よ、ミレイ。》

 

ズドォン!!

 

上空からの閃光がヒュージの身体を貫いた。

 

「え・・・・・?」

 

「「「「何・・・・・あれ?」」」」

 

藍は目の前で何が起こったのか理解出来ず他のメンバーもその光景に黙り込んでしまうのだった。

 

「皆さん、ただいま戻りました。えっと、先程ヒュージを追っていた方々ですよ・・・・・ね?」

 

「あ、あなた・・・・・まさか・・・・・?」

 

「もしかして江川 樟美さん?アールヴヘイム所属の筈では・・・・・」

 

「一葉、違うよ!?確かに似てるけど!ほら・・・・ワールドリリィグラフィックで丸々1冊特集号が発行された事で一時期話題になって『白銀の妖精』と呼ばれてるあの魔法を使う・・・・・」

 

(似てる所は否定しないんですね・・・・・。)

 

「すみません恋花様、そういうのはあまり読まないもので・・・・・。」

 

「えっと・・・・・そろそろいいですか?初めまして、ミレイ・アルシェントです。一応リリィでは無く魔法使いやってます。」

 

この後驚いた一葉がミレイに対して全力で謝罪したのは言うまでもなく・・・・・。




以上!ラスバレ編1話お送りしました!(ストーリー読み直しながら書いてたら台詞多くなっちゃいました)

BOUQUET編からの更新内容:
ミレイちゃんにかかっていた封印(!?)がほんの少し弱まりました

多少のキャラ崩壊は勘弁!(特に一葉と藍)

今更ですが初見だと高確率で樟美と間違えられます。(一葉ならやらかしそうだと思ったので久々にこのネタ使わせてもらいました!)※グラン・エプレの方どうするかは未定

さてさて遂に登場しましたミレイちゃんの新杖!(しつこいようですがCHARMではありません)
ではその杖の詳細を・・・・・

・ミストルティン
正式名称:可変型汎用杖【ミストルティン】

先のヒュージとの戦いの際粉々になった杖に代わり、百由、ミリアム等百合ヶ丘工廠科の総力、ミレイの魔法知識を合わせて作られた新たな杖。
砲撃モードが新たに加わり、射撃の安定性が向上。また、各属性の【魔法弾(マジックバレット)】を装填(弾丸の先端の色で属性を判別)する事により、瞬間的に魔法の発動を可能にする。(使用後は排出され先端が黒くなるが再び魔力を込める事によって使用可能になる)※ノインヴェルト弾と同じ口径のためCHARMにも使えるとか・・・・(逆にミストルティンにノインヴェルト弾を装填する事も理論上可能)
2発まで同時装填可能。
魔法弾は白(光)、緑(風)、赤(炎)、青(水、氷)、黄(雷)を各2発ずつ専用ポーチに入れている。

補足:ベルカ式(なのは)でも良かったのですが汎用性に乏しいのであえて魔弾銃(ダイの大冒険)とかフルボトルバスター(仮面ライダービルド)辺りのシステムを採用してみました。(その気になれば赤+青でメドローアみたいな合成魔法を放つ事も)

それではまた次回!
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