アサルトリリィ BOUQUET ―白銀の妖精― 作:九条 美琴
読者の皆様ごきげんよう!!
なんとなく思いついたクリスマス回!
(投稿自体は久々です。)
それでは始まります。
一柳隊控室───。
「ふぁ・・・・・。」
「ミレイちゃんどうしたの?寝不足?」
「ええ、今読んでる小説が面白くてなかなか眠れなくて。それに、明日のメニューも考えないとですし・・・・・。」
「そういえば明日でしたわね、クリスマスパーティー。」
そう、明日は一柳隊、水汐会、アールヴヘイムの3レギオン合同でのクリスマスパーティーがあるのだった。
「メニューを考えてるって事はミレイさんも明日何か作るんですか?」
「はい、樟美さんのお手伝いついでに私も1品何か作ろうと思います。千香瑠さんにも相談しましたし!」
「それにしてもよく樟美さんが許してくれましたね。」
「え、聞いたら意外と大丈夫でしたよ?少し工夫はしましたが。」
最初は断られたものの気が済むまで暫く「お姉ちゃん」と呼び続けると言ったところ、天葉の口添えもあり、2人で分担する事になったとか。
「樟美さんと一緒に料理出来るなんて少し楽しみです!!」
『それ樟美さん恥ずかしがってるだけだよ・・・・・。』と心の中でツッコむ一同だった。
「そういえばそのクリスマスに出てくるサンタクロースってどのような方なんですか?一応調べたのですが確か赤い服を着たお爺さんで・・・・・」
「うん、そしてトナカイに引かれたソリに乗って子供達にプレゼントを届けるんだよね!」
「そこまではわかったのですがその状態で空を飛んでる事がどうも納得できなくて・・・・・。もしかしてその人相当な魔力を持っているんですか?」
「あの、ミレイちゃん?」
「ちなみに空を飛ぶ以外にも色々使えるみたいだぞ?」
「と、言うことかなり強いみたいですね・・・・・。ちょっと手合わせしてみたくなりました。」
梅の余計一言でサンタクロースに興味津々のミレイ。
「でもサンタさんって寝ていないと来ないんじゃ・・・・・。」
「でしたら部屋に探知結界でも張って・・・・・」
「ミレイさん、そんな事をしてしまうと警戒して近付いて来ないと思いますよ?それに来るとしてもかなり遅い時間みたいですから。」
「そうなんですか。残念です・・・・・。あ、そろそろアールヴヘイムの皆さんと買い出しに行って来ます!」
「行ってらっしゃい!ミレイちゃん、明日楽しみにしてるからね!」
「任せてください!!」
そうして部屋を出て行くミレイを見送り数分後・・・・・。
「ミレイちゃん戻って来ないよね・・・・・皆、明日の準備は大丈夫!?」
「もちろんですわ!」
「うん・・・・・。ミレイ、喜んでくれるかな・・・・・?」
「雨嘉さん、もっと自信をもっていいと思いますよ?」
「大丈夫だ!鶴紗と一緒に選んだからな!」
「何も思いつかないからって本当にあれで良かったのか梅様。」
「私も閑さんに手伝ってもらって用意しました。傑作ですよ~!」
「そういえばお姉様は何をプレゼントするか決まったんですか?」
「ええ、色々悩んだのだけれど決まったわよ。それで、ラッピングはせずにそのまま渡す事にしたわ。その方があの子の場合喜びそうだから。」
ちなみにミリアムは事前に聞いたところ百由と一緒に何か準備しているとか。
「ところで梨璃、本当にやるつもりなの?」
「はい、今日は早く寝るみたいですし朝までは起きないみたいですから!」
両手でガッツポーズをして意気込む梨璃。
(本当に大丈夫かしら・・・・・。)
その様子を見てどこか心配そうな夢結だった。
───。
「お邪魔しま〜す、ミレイちゃん、寝てるよね~。」
日付か変わる少し前、ミレイの部屋に侵入する者がいた。
(えっと・・・・・よく見えないけど枕元でいいかな?)
その枕元に何かをそっと置こうとした瞬間・・・・・
「ん・・・・・」
(え!?起きない筈じゃ・・・・・)
「えっと・・・・・サンタ・・・・・さん?」
そのサンタ?と目が合うミレイだったがどこかぼんやりしていた。
(これ、寝ぼけてるだけだよね?それじゃあ私は部屋に・・・・・)
「サンタさん、来てくれたんですね~。」
手を掴んだまま離さないミレイ。
「ミレイちゃん!?私はサンタさんじゃなくて梨璃───」
「ヘ〜りりって名前なんですね〜。偶然にも私の友達にも同じ名前の方がいてですね~、とりあえず勝負してください・・・・・。」
「ちょっと待って!?だから私だっ───」
ドゴォン!!
ミレイの部屋で起こった小さな爆発と閃光に気付く者はいなかった。
(さて、結梨さんの所に行ってその後は・・・・・)
ふみっ!
朝起きてベッドから降りると足元に妙な感触があった。確認してみると・・・・・
「・・・・・人の部屋で何やってるんですか梨璃さん。」
夜中に部屋に侵入しプレゼントを届けた所寝ぼけたミレイにサンタと間違えられ攻撃された梨璃だった。
───。
「・・・・・はっくしっ!!」
「大丈夫?梨璃。」
「もう、梨璃さん・・・・・あんな所で寝てるから・・・・・。」
「ミレイちゃん、昨日の夜の事覚えてないの?」
「えっと・・・・・何かあったんですか?」
梨璃の話によると【グラヴィティ】で完全に動けなくした後、雷撃を浴びせられ気絶したとか。
「ごめんなさい・・・・・昨日の事は何も・・・・・。それでですね、朝起きたら枕元にこれが置いてあったのですが。」
そう言ってミレイが取り出したのは綺麗な白いリボンのついた紙袋だった。
「とりあえず開けてみたら?」
梨璃に言われて開けてみると、中には天使の羽根が付いたヘアクリップが入っていた。
「梨璃さん、これ・・・・・」
「うん、私からのクリスマスプレゼント!!」
「・・・・・梨璃さん、深夜にわざわざ置きに来るなら手渡しでよかったのでは?そのまま私の部屋で寝てしまったみたいですし。」
「ミレイ、梨璃はサンタクロースの真似がしたかっただけなのよ。そうよね、梨璃。」
「お姉様〜!!」
本当の事を夢結に言われ恥ずかしがる梨璃。
そう、ただミレイを驚かせたい一心での行動だったのである。逆にサンタクロースと間違えられたのは予想外だったが・・・・・。
「そうだったんですか・・・・・。でも、ありがとうございます!早速今日から使わせてもらいますね!!」
満面の笑みを浮かべるミレイだったが少し涙目にもなっていた。
「では、私からもお返しに・・・・・」
「いいよ、ミレイちゃん!私がプレゼントしたかっただけなんだからお返しなんて・・・・・」
「いいから受け取って下さい。皆さんの分もありますよ!」
小分けに包装された袋をそれぞれ梨璃達に配っていく。
「ミレイちゃん、これ・・・・・」
「ええ、少し可愛らしいわね・・・・・。」
梨璃達が袋から出したのはそれぞれ別の色の四つ葉のクローバーのネックレスだった。
「ミレイ、もしかして寝不足だった本当の理由って・・・・・?」
そう、ミレイはこの日の為に数日前から準備をしていたのである。
「少し細かい作業だったのと、汐里さんにも相談したりして何とか間に合いました。あ、休憩がてら小説を読んでいたのは本当ですよ?」
「少し無理しすぎよ。でも、ここまでされて私達が何もしない訳にはいかないわね。ミレイ、今日のパーティーの時、覚悟しときなさい。」
「何かはわかりませんがとりあえず期待しておきます!」
「はいはい、それでは今日の準備初めますわよ!」
「なんで楓が仕切ってるんだ・・・・・?」
「そこ!何か文句ありますの!?既に役割分担は決めてありますわ!」
グリーンフェアの時といいこういう事は早い楓だった。
「さ、梨璃さん、隊長として一言お願いします。」
「わかりました!それではみんな、頑張りましょう!!」
一方その頃───。
「やだ〜藍もご馳走食べたい〜。」
「藍、今回は他のレギオンもいるのだから私達は参加できないの。」
(あらあら、私がミレイちゃんの相談に乗ってる内に何があったのでしょうか・・・・・?)
「まあこうなるよね~」
「恋花・・・・・百合ヶ丘でのクリスマスパーティーでミレイがご馳走作るなんて言うから・・・・・。」
どうやら電話の内容を少し聞かれていて恋花が盛って伝えたらしい。
「そういう事でしたか・・・・・あ、ミレイちゃん?少しお願いがあるのですが・・・・・」
「藍ちゃん?今回は私が作ります。ミレイちゃんにはケーキを作って送ってもらえるように頼んどきました。」
「え、ミレイのケーキも食べれるの?うん、じゃあ藍、待ってる!楽しみ〜!!」
すっかり機嫌を良くした藍。
「恋花さん?覚悟しといてくださいね・・・・・。」
「え、ちょっと千香瑠?目が怖いよ!?」
後にケーキが2つ届き限界まで甘くした特別製の方を恋花が1人で食べさせられ暫く甘い物を見るのを嫌になったのは言うまでもなく・・・・・。
以上!クリスマス回お届けしました。(もう年末なのに何書いてんだ・・・・・。)
サンタクロースって異世界(主に魔法関係)出身者からみたら本当に不思議な存在ですよね~。
弟子は師匠に似ます(悪い所も含めて)
ヘルヴォルの方はふるーつのたい焼き回参考にしました。
夢結達がミレイちゃんに何をプレゼントしたのかはご想像にお任せします!!
それではまた!(そろそろ投稿ペース戻したい・・・・・。)