怪盗
それは世の理に囚われることなく、夜の闇の中、人知れず反逆の翼を翻し、変革を促す者を指す。
俺の名は【雨宮蓮】
コードネームは【ジョーカー】
世の悪者達を"改心"してきた、心の怪盗団【ザ・ファントム】
そのリーダーが俺だ。
「...うん、今日のカレーも良い感じだ。」
得意な料理は、カレーとコーヒー。
「...ふぅ」
夕食と風呂も済まし、後は寝るだけ。
...っと、いきたい所だが、俺は楽しみを残している。
先日購入して、今日の夕方に届いた...
「New World Online...」
Virtual Reality Massively Multiplayer Online
通称、VRMMO。そう、ゲームだ。
某動画サイトの広告でたまたま見かけ、面白そうだったので買ってみた。
俺も高校3年とはいえ男だ。流石に新しいゲームが目の前にあったらテンションも上がる。
「...初期設定、やってみよう。」
そうして俺はハードの電源を入れ、VRの世界に飛び込む。
まるで、パレスに潜入する時の様に。
「...ここは?」
気が付くと何もない空間に居た。服は部屋着と同じだ。
目の前には、タッチパネルの様な物がある。
「名前...」
プレイヤーネームを決める入力パネルの様だ。
...流石に本名を使う訳にはいかないよな。
ではここは無難に...
ジョーカー
俺の怪盗でのコードネームにした。
身バレは... 多分大丈夫だろう。容姿は変わらない仕様になってるけど...
「次は...」
プレイヤーネームを入力すると、剣、盾、杖等の武器と、その説明文が現れる。
初期装備を選択する画面の様だ。
「これだな。」
怪盗として活動していた頃、ナイフを主武器にしていた。
なので片手剣を選択する。銃は追加装備として追加されるのだろうか...
「後は...」
初期武器を選択後、自分のステータスが表示される。
ステータスポイントがあり...
STR(攻撃力)
VIT(防御力)
AGI(素早さ)
DEX(器用さ)
INT(知力)
5つの項目に割り振れる様だ。
ここはSTR、AGIに振っておいた方が良いだろう。
【STR 50〈+10〉】
【VIT 0】
【AGI 50〈+5〉】
【DEX 0】
【INT 0】
攻撃力は迅速に敵を蹴散らすのに必要。
素早さは回避力と行動の早さが大事な場面に必要。
これで初期設定は全部か。
「...いくか。」
OKボタンをタッチして、目を瞑る。
体が光に包まれた後、ガヤガヤと賑やかな声が聞こえる。
初期スポーン地点である【第一層 城下町 広場】に来たようだ―