月刊UNLIMITED ゲーム部プロジェクト。 作:好きなことして生きたい
「……」
「…ハル君」
「辞めろ涼。この前みたいにどうせくだらない事だ」
皆さんお久しぶりです。外崎タイキです。現在悪友の道明寺ハルトと風見涼と部室でだべっていたのだが、2人が俺を頭のおかしい人間のように言う。
「失礼な。俺はただハンガーがエロいなって思ってただけだよ!」
「…はぁ?」
「また唐突だな。いったいこれの何がエロいと言うんだ?」
「あ、もしかしてこの形が、その女の子のアレの形に見えるとか…」
そ言って涼は針金ガンガーをグニャッと縦に伸ばした。恥ずかしそうにする涼。この状態の形を女性の大事な部分に見えると言いたらしい。
「涼…」
「流石にその発想は引くわ…」
「ちょっ!?タイキ君が振って来た話しでしょ!?」
「コレだからムッツリは」
「誰がムッツリだよ!」
「いいか、ハンガーが楓ちゃんだとするだろ」
「相変わらず安定の無視…」
「おい。まて、タイキ」
「何だよ?」
「何で我らの部長で例える?」
「そんなもん俺が楓ちゃんが好きだからに決まってるだろ。話の腰を折るな」
「あ、あぁ、悪い」
「いや、ハルくんは謝んなくてもいいと思うよ。てか、この似たようなやり取りもこの前もしなかったけ?」
「いいか、ハンガーが楓ちゃんだとするとだな。あつも濡れた服を着せられて吊るされたままにされるんだぞ」
「「……」」
「そんで乾いたら乾いたですぐ剥ぎ取られて全裸にさせられれて次使うまでまた放置なんだぞ!ちょっとその、可哀そうなこの仕打ちがエロい。どうだ?ヤバいだろ?」
「…貴様天才か!?」
「ハルくん!?」
「ま、まさか服を干すだけのハンガーにそんな可能性が!?」
「いや!ないから!ハンガーは服を干すだけでそんな可能性はないから!」
「わかってくれるか!盟友よ!」
「あぁ!我が盟友よ!」
「ハルくんまでおかしくなっちゃった!」
そして、俺とハルトはハンガーの話で大盛り上がりしていた。
「うわぁ〜…」
その盛り上がっている様子に、物陰から桜樹みりあ。がその様子を伺ってドン引きしていた。
「アレ?ミリアちゃん。部室に入らないの?」
「あ〜!ダメダメ!楓ちゃん!部室に入っちゃダメ!」
またもや突然現れた楓ちゃんにビックリしたミリアは、この下品で汚れた空間に楓ちゃんを入れるわけにもいかないので、半ば強引に楓ちゃんを連れ去った。
「えっ?どうして?」
「理由は聞かないで…」
「えっ、でも…」
「ダメなものはダメなの!そ、そうだ!ココアちゃん連れてスタバ行こ!」
「えっ?う、うん。別にいいけど…」
そして、みりあは楓を連れてこの場を去って行った。そして、みりあの中で3人の好感度が再び下がったのは心のうちにとどめることにした。
「と言うわけで、作ってみた」
そして、翌日にハルトが電気ケトルを擬人化した物をハンガーバージョン楓を作って来たそうで、早速見させてもらった。
「おぉ!…てっ、コレハンガーに顔の写真をはっつけただけじゃねかよ!」
「予算がなくコレが限界だった」
「予算?なんだ?ゲームでも買ったのか?」
「いや、この前の電気ケトルで今月のお小遣いをほとんど使い切った」
「いや、だったら作るなよ」
この前のできばえと比べて酷い物だった。ハンガーに写真をはっつけただけで、小学生でもできる工作だった。しかし、その理由はこの前の電気ケトルのせいだと言う。アレは捨ててしまったために、金を捨てたような物だ
「って、涼。なぜ金を差し出している?」
「いや、その何となく…」
「?よくわからないが、しまっとけ」
「うん…」
なぜか涼がハルトに五千円を財布から出して差し出している。どんな新手のボケに俺達は頭にハテナを浮かべる。
「まあいいや、それよりもコレどうするんだよ?」
「どうするって…」
考えた結局、帰りに粗大ゴミに置いていくことにした一同は、楓ハンガーを捨てて家に帰ったのだが、リョウが粗大ゴミ捨て場に捨てた楓版ハンガーを見つめていた。そして、楓ハンガーも何となく涼に目が合ってるような気がする。そして、リョウと楓ハンガーが見つめ合う異常な空間が広がっていた。
「……」
『……』
「……」
『……』
『……』
「…僕は何をしてるんだ!」
あの後、リョウはこのハンガーを家に持って帰って部屋で使っていた。
「こんなの皆んなに見られたら…」
『コンコン』
「お兄ちゃん。入っていい?」
「えっ!?ゆ、ゆいか!?ちょ、ちょっと!待って!」
そして、ドタバタとリョウの部屋が騒がしくなる。急いでハンガーを押し入れにしまって、何とか誤魔化すことができた。こうして、また涼のコレクションが増えた。
挿絵は描写されてますか?いや~頑張って書いたですよ。