月刊UNLIMITED ゲーム部プロジェクト。   作:好きなことして生きたい

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日常。第五話。紙パック。

 

「え〜?ハル君それ本気で言ってる?」

「マジのマジだ。俺はいつだって【プシュー】…ぶ!?な、なんだ!?」

 

放課後に部室に向かっていたハルトとリョウだったが、部室に入った瞬間にタイキが目の前で待ち構えていて、いきなりハルトに霧吹きで顔面に水をかけて来た。突然の事にめんくらって沈黙ができた。そして、最初に口を開いたのはタイキだった。

 

「…気分はどうだ?」

「見てわからないか?」

「興奮しすぎだろ」

「してねえよ」

 

思わぬ答えにツッコミを入れるハルト。

 

「えっ、まじで?そんなに濡れてるのに?」

「変なこと言うな」

「てか、なんでそれで興奮するの?」

「なんでってそりゃ、もし美少女だったら美少女の毒霧だぞ!ご褒美だろ!」

「いくら美少女でも毒霧してくる女は嫌だよ」

「楓ちゃんでも?」

「……」

「おい。りょう変なことを考えるなよ」

 

 

 

 

 

 

「たく。なんて事をするんだ」

「いや、すまんすまん」

 

とりあえず濡れた顔をタオルで拭くハルト。3人はようやく部室の席に座る。そして、3人はそれぞれ自分の作業に入ろうとした時だった。

 

「俺も喉乾いた。それ一口くんね?」

「うん?良いよ」

 

りょうがスマブラ特訓の前に小腹を満たすためにメロンパンと紙パックのいちご牛乳を飲んでいて、タイキはいちご牛乳を受け取ると、タイキはなぜか飲まずにいちご牛乳を見つめていた。

 

「…飲まないの?」

「いや、コレ見てて思ったんだけど」

「うん」

「興奮するよな」

「返して」

 

タイキのとんでもなく気持ち悪い発言に、思わずりょうは顔を青ざめる。

 

「待て待て、別に変な意味じゃなくてどな。この紙パックの状態だよ」

「どう言う事?」

「いいか、紙パックを女の子だとすると、開ける時に固く閉じた口を無理やりに広げて、そこにストローを差し込んだじょうたいあなわけだろ。そんな状態のものを吸うなんて…興奮するだろ!」

「わかったらかマジで返して」

 

 

 

 

翌日。

 

「この前2人が話していたのを参考にいい物を作ってきた」

「マジで?」

「ハル君よくそんな物を作る時間あるね。ゲームに編集とか色々してるのに」

 

どうやら昨日りょうと話していたのを聞いていたらしく。それぽいのを作ってきたようだ。

 

「名づけて美少女万能フィットカバーだ」

「おっ!?なかなか良いじゃん!」

「また部長で作って…バレたら怒られるよ」

「バレなければ良かろうなのだよ!…でだ、使い方は伸縮性に優れてるから…」

「いきなり扱いがひどあな」

 

カバーに紙パックを入れるために、身体を引き伸ばす。楓のカバーはまるで胴長の犬。ダックスフンドのようになって見るに耐えない形になっていた。そして、もともとカンの形に沿って作られたカバーなので、紙パックを入れると体が四角くなって、パックの頭のぶんぶんで、顎と後頭部が尖って角ばっていた。

 

「紙パックにも完全フィットだ!」

「完全にフィットして残念なことになってんな」

「あと柔らかいから顔の上からでも、パックを開けることができる」

「もう嫌な予感しかしねぇな」

 

ハルトは突き出た顎に口を突っ込みパックの飲み口を開いた。

 

「このようにお前が言ってた無理矢理開けさせるのも完全再現だ」

「もう美少女のそらとは程遠いな」

「他にもペットボトルにも完全フィットだ」

「流石に無理があるだろ」

「…どうだ?」

「とりあえず美少女は返上しとけよ」

「……」

「…りょう。どうした?」

「うぇ!?う、ううん!何でもない!」

「そ、そうか、しかしコレどうすんだよ?楓ちゃんに見つかったら殺されるぞ」

「それならいつものパターンじゃないか?」

 

 

 

 

 

 

 

「僕はどうして、また持って帰ってしまうんだ!?」

 

毎回のごとく粗大ゴミに捨てたタイキだったが、りょうが己の心と葛藤の末に結局また持って帰ってきてしまった。こうしてまた新たにりょうのコレクションが増えた。

 




最後まで読んでくださりありがとうございます。男達が多いので、次は楓ちゃん達がメインのお話にしたいと思います。ぜひ楽しみにしてくださいね。それでは失礼します。
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