月刊UNLIMITED ゲーム部プロジェクト。 作:好きなことして生きたい
「うぁ〜!また遅刻だ!」
「こら!リョウ!ちゃんとご飯食べてから学校に行きなさい!だから身長が伸びないのよ!」
「遅刻と身長は関係ないでしょ!?」
コレはとある風見家のいつもの日常だ。今日も夜遅くまでゲームをしていた涼は寝坊して、朝ごはんを食べをずに学校に行こうとしたら母に叱られていた。それをよそに唯花は、朝ごはんを食べていた。
「全くもう!唯香を見習いなさい!ちゃんと朝起きてご飯を食べてるのよ」
「そりゃそうでしょ!だって唯花は…アレ?唯花!?その服…」
「なにお兄ちゃん。制服だけど、それより早く食べないと遅刻しちゃうよ」
そして、唯花は食べ終わってごちそうさまをすると、食器を洗い台に置いて、行って来ますと言って、学校に向かった。その姿に涼は呆気に取られてビックリしていた。我に戻った涼は急いで唯花の元に走っていた。ご飯を食べなさいと言う母の言葉をガン無視して行った。
「唯花!ど、どうしたの!?」
「どうしたって、何が?」
「何がって、その制服まるで学校に行くみたいじゃないか?」
「みたいじゃないかって、学校に行くんだよ」
「えっ!?どうしていきなり!?だ、だって唯花は、その、大丈夫なの?」
涼が驚くのも無理はない。唯花はとあ理由で不登校になってしまったのだ。そんな妹が突然に学校に行くと言い出したのだ。それはビックリして心配になってしまう。
「ふふ、大丈夫だよ。お兄ちゃん。私もう高校生だし。それに友達ができたの」
「と、友達…その友達は大丈夫なの?
「うん。その人はとってもかっこよくて、頼りになって、正義感が強くって、でも時々心配になっちゃう。そんなほっとけない本当に素敵な友達だよ」
「唯花…」
「それにいつまでも、クヨクヨしてられないよ。私みんなを守れるように変わりたいって、思ったばかりだもん」
「みんなを守りたい?何から?」
「ふふ、ないしょ」
「あっ!ちょっ!唯花!走ると危ないだろ!?」
「う〜。みんなの目線が怖い…」
高校入学の時からいなかった唯花を今日初めて見た。クラスがざわついていた。入学式から空白だった机に、人がいたからだ。クラスメイト達は初めて唯花を見てざわついていた。唯花はそのクラスメイト視線にドギマギしていた。そんな物珍しいパンダのように見られていた唯花の元に助け舟がやって来た。
「お〜い。唯花〜!」
「彩香さん!」
そこにやってきたのは、柊彩香と朝倉日向に道明寺ここあ。の3人だった。
「どうだ久しぶりの学校は?」
「へえぇ、何だが少しむず痒いと言いますか、慣れないと言いますか…、所で後ろのお二人は…」
「あぁ、悪い悪い。紹介が遅れたな。ダチの朝倉日向と道明寺ココアだ。そして、私の友達権、アシスタントの風見唯花だ。3人とも仲良くしてくれよな」
「うん。よろしく」
「こちらこそよろしくお願いします!」
「……」
「ココア?」
「…あの、私の顔に何かついてますか?」
「…風見先輩」
「えっ?」
なぜか唯花の顔を見てフリーズしてしまったココア。我に戻って来た所で、改めて話をしてみると、唯花とココアの兄同士が友達で、ココアは唯花の兄である涼と知り合いだったのだ。そのおかげで、すぐに打ち解けて意気投合した2人であった。話が盛り上がって夢中になると、チャイムがなる。
「もう時間か、それじゃあ唯花。またくるな」
「今度は昼休みにお話ししよ」
「はい。お待ちしてます」
「バイバイ」
そして、3人が教室に戻った瞬間だった。クラスメイト達が物凄い勢いで、唯花に近づいて来た。
「風見さん。柊さん親しそうに話してたけど知り合いなの!?」
「風見さんももしかして芸能人かなんかなの!?」
「ど、ど言う関係なんですか!?」
「えっ、えっ、え〜と、ココアさん何か凄い人なんですか?」
「嘘!?知らないの!?我が校の道明寺ココアと言ったら、RIOT MUSICのプロ歌手よ!」
「そう!我が校が誇る有名ソングライターだ!YouTubeに出した歌ってみたカバーは、100万再生がいくつもあって、この前はオリ曲も出して、ライブも成功させた。スーパー高校生。それが道明寺ココア様だ!」
「私この前もライブに行っちゃった〜!」
「俺も俺も!アレは凄かったよな!」
「ふぇ〜!?す、凄いですね。そんな人と知り合いだなって、やっぱり彩香さんは凄いな」
「そう言えば、柊さんから話しかけられてけど、2人は知り合いかなんかですか?」
「知り合いと言いますか、同業者と言いますか、私は彩香さんのアシスタントをしてまして…」
「え〜!?凄い!それじゃあ今まで学校に来なかったのもアシスタント仕事が忙しかったからなの?」
「いえ、別にそう言うわけじゃあ…」
などといろいろと質問攻めにされていた唯花であった。さながら帰国子女の転校生でも来たかのようなレベルだ。
「お〜い。お前らいつまでダベってる。さっさと席に戻れ」
「アハハ!それは災難だったな」
「も〜。笑い事じゃないですよ。次の休み時間も質問攻めにされたんですからね」
「ごめんごめんって、でも流石ココアだな。プロ歌手だけある」
「え〜?何よ。彩香だってプロのモデルじゃない」
「そう、コレ彩香写ってる写真集、可愛い」
「だっあ〜!?何でそんなもん持ってるんだよ!?この前取り上げたばかりだろ!?」
「甘いよ彩香。まだ観賞用と保存用がある」
「どこのオタクだよ!?」
ようやく質問攻めから解放された唯花は彩香達とお昼を一緒に食べていた。そして、改めて彼女達3人を見た唯花は思った。皆んな可愛って花がある。彩香はマギアリス所属のモデルだけあってカッコよくて可愛いし、ココアも綺麗系で可愛い。隣にいる日向もわかった子だが可愛い。3人ともクラスのみんなが騒ぎになるのも無理はない。唯花はこの場にいる自分が場違い感があるではないかと内心泣きながら思っていた。実際に聞こえないがクラスメイト達がヒソヒソと何か話していた。マイナス思考になってる唯花は
「やっぱりあの3人は絵になるよな!流石我が学年の三大美少女だ」
「でも、風見さんも可愛くない?」
「確かにそれは言えてる!」
「それじゃぁ、三大美少女から美少女四天王なるわけだな!」
こんな感じで、唯花との心配とは裏腹に新たに現れた美少女にクラスメイト達は大盛り上がりしていた。
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