月刊UNLIMITED ゲーム部プロジェクト。 作:好きなことして生きたい
「凄い雨。早く教室に行かなきゃ」
雨の中傘をさして学校へ登校しているの風見唯香だ。だか、そんな彼女の前に男が現れた。男は唯香が通っている制服を着ていて、顔は傘で隠れて見えなかった。
「どうも風見唯香ちゃん」
「え、え〜と、同じ高校の人みたいですけど、私と会ったことあります?」
「いや、初めまして良いですよ」
「あ、そうですか、良かった…。あれ?なんで私の名前を知ってるんですか?」
「ふふ、それはね君の事をずっと見てきたからだよ」
「…そ、それってどう言う意味ですか?」
不敵に笑う男に、唯香はなんだか気持ち悪さを感じた。そして、明らか的に危ないストーカー的な事を言われて恐怖する。
「ごめんごめん。こんな言い方したらストーカーだと思うよね」
「い、いえ、そんな事は…ない、です」
「アハハ、残念ながらそんな事あるんだよね」
「!?」
「ある意味僕は君のストーカーだからね。君の事は調べさせてもらったよ。半年ぐらい前にユーマ。いや、君達はバグベアって呼んでるんだっけ?アレに襲われて魔法少女になって半年、さまざまな人を救った活躍ぶりは実に素晴らしい」
「!?な、なんでその事を知ってるんですか?もしかして会社の人ですか?」
「いいや。無関係だね。私は株式会社RIOT MUSICの会長をしているものでね。君の力をあんな所で埋もれさせるには勿体ない。ウチに来てもらう」
「えっ?」
突然のヘッドハンティングにびっくりした唯香はどうして良いか分からず言葉に詰まってしまう。
「あ、あの!わ、私はマギアリスを辞めるつもりはありません!あそこには私の大切な友達がいるんです。だからすみません!」
「……まあ、すみませんのどうこうの話じゃないだよね。言っただろう?来てもらうと、君が嫌だと言っても私は無理矢理連れて行く」
「っつ!…!?う、動かない!?」
想像以上にまずい状況だと理解した唯香は逃げようとしたが、急に体が動かなくなった。
男は唯香に手をかざすと、唯香が宙に舞った。能力と言っていた。物や人を宙に浮かす能力。サイコキネシスのようだ。
「さて、このまま運ばせて「やらせねよ!」!?」
「彩香さん!」
「大丈夫か?唯香」
突然と助けに現れたのは、柊彩香だった。奇襲を仕掛けた彩香は大鎌を男に向かって振り下ろしたが、鎌は男の手前で止まり。どんなに力を入れても動かなかった。そして、逆に彩香を吹き飛ばした。彩香はなんとか空中で体を捻り上手いこと着地をした。
「いやいや、参りましたね。なぜあなたがここに?それにあの空間じゃないと魔法少女になれないはずでしたが?」
「さぁな。あんたに答えるギリはねえな」
男の言う通り、唯香達が魔法少女になれるのはバグベアが作り出した不思議な空間じゃないと魔法少女になれない。しかし、なぜかわからないが、彩香は魔法少女になっていた。
「う〜ん。そうですか、なんだか状況はあまり芳しくないようですので、またの機会にさせてもらいましょうか」
「逃げるのか!?」
「それではまた。いずれ迎えに来ますよ。風見唯香ちゃん」
「この!待ちやがれ!」
逃がさないと彩香は男に向かって鎌を振り下ろしたが、一瞬にして男は消えて、そこにあったのは男が持っていた。2つに切れた傘だけが残っていた。
「彩香さん。ありがとうござい…ま…す…」
「唯香!?」
緊張の糸が切れたのか、唯香は雨が降るその場に倒れてしまった。
「すみません。この傘くだ…は、は、ぷくしょい!あ〜、ずぶ濡れだよ」
「三千円になります」
「なんか高くない?」
「こちら雨に濡れると絵柄が浮かび上がるオシャレな傘になりますから」