機械生命体「俺ハ人間サ」   作:鈴木颯手

1 / 25
20話くらいで終わらして卒制と他の二次創作を完成させたい……


前章【原作前】
第一話「起動」


___ココハ、ドコダ?

 

___ゼンゼン、ワカラナイ

 

___カラダモ、ウゴカナイ

 

___マエガ、ミエナイ

 

___アア、ヒカリガミエル

 

___アレ?オレノカラダヘン

 

___マルデ、キカイミタイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 金属同士のぶつかる音と共に目の前の機械生命体、小型短足と分類される機体が活動を停止する。振り上げた武器をただ振り下ろしただけの単調な一撃だが最も弱い小型短足相手ではその活動を停止させるには十分な一撃であった。

 

 活動を停止したのを確認した後、お目当ての部品を剥ぎ取る。とは言え別に確実に必要な物ではない。これも前世(・・)における癖の一つだ。

 

 おっと、言い忘れていたが俺は……、名前はないが見た目は中型二足の機械生命体だ。だが、他の個体との違いはたくさんあるぞ。先ず身体的特徴ではアンドロイドに近い事だ。むしろ傍目からはアンドロイドにすら見えるだろう。機械生命体特有の丸い顔とそれを支える太い胴さえなければ、ね。次に中身に関してだが俺は前世の記憶を持っている。それも2020年代まで生きていた大学生の記憶がね。勿論今俺がいる世界に関する情報も持っている。

 

 『NieR:Automata』と呼ばれるこの世界は地球を舞台に侵略してきたエイリアンの送り出す機械生命体と月に逃れた人類が地球奪還のために作り出したアンドロイドとの戦いを描いた作品だ。だが、エイリアンは遠い昔に絶滅し人類はエイリアンが地球にやってきた時には絶滅した後という何とも言えない状況になっている。しかもそれを両者隠して(若しくは知らずに)数千年も戦い続けている。

 

 現在は西暦10000年前後。まだエイリアンは絶滅してはおらずそれどころか物語の主人公2Bと9Sが所属するヨルハ部隊は影も形も無いうえにその協力者であるアネモネすら誕生していない。更に補足するならオートマタの世界で唯一と言っていい国家森の国も誕生していない。機械生命体側はアダムとイブを除き製造年数が分かっていないから除外する。

 

 つまり原作開始まで後2000年近くあるという事だ。……まぁ、俺は機械生命体の中では初期の者の為意識が誕生してから2000年くらいは経っている……と思う。カレンダーといった時間を確認できる物は皆無だから具体的には分からないけどね。

 

 そんな訳で俺が今やっているのは自分の改造だ。アンドロイド、機械生命体関わらず最大の利点とも言えるこの行為によってより動きやすく、より生前に近づけるようにしている。2000年も経っているから生前の姿なんてほとんど覚えてないがそこは機械の体。原作や必要な知識と共にデータとして保存済みだ。無論バックアップや紙への印刷なども行い最悪の事態に備えている。

 

 流石にヨルハ部隊のような強さはないしそれどころかアダムやイブにすら劣るだろう。とは言えそこら辺の量産型機械生命体には圧倒どころか圧勝できるくらいには強くなっているしアンドロイド相手にも優位に立てる自信がある。俺がいる場所で活動していないのか一度もあった事は無いけどね。

 

 材料が集まったらヨルハ部隊の様に替えのボディを作成する予定だ。ここは令和の日本とは違って死と隣り合わせの世界だ。同じ機械生命体だから攻撃してこないという事はなく何回か不意打ちで攻撃された事もある。全て返り討ちにしたとは言え何時までもそれで通用するという考えでいるのは危険だ。故に体のスペアは早急に必要だろう。スペアがあるというだけで精神的な疲労具合が違うだろうしな。問題はそれで慢心する事だが……、そこは気をしっかり持つしかないな。流石にスペアが無い状態で考えてもどうなるかなんてわからないんだからな。

 

 そう言う訳で小型短足を倒し部品を回収した俺はそれ以前の戦利品と共に拠点としている場所に帰還するのだった。

 




中型二足という事でM002さんの作品と被っちゃいますけどそこは大目に見て欲しいです。話とかは大分違うだろうし……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。