第一話「第243次降下作戦」
ついに、遂に始まった!NieR:Automataが!場所は廃工場跡地。俺はその外側部分にて様子を伺っている。隣にはA2もおりひたすら上空を見る俺とは違い周囲を警戒していた。ここは普通に襲い掛かって来る機械生命体しかいない。宗教団体がこの場所にあったときは最初は平和だったけどな。それ以外では戦闘ばかりの場所だ。
「お、ヨルハ部隊の降下作戦が始まったな」
俺はこの日の為だけに用意した双眼鏡を使って確認する。遥か遠くの方からこちらに向かってやって来る6つの機影。1Dをリーダーとした6機のヨルハ部隊だ。彼女達は第243次降下作戦を実行中であり工場跡地の超大型機械生命体エンゲルスの破壊を目的としている。そして廃工場跡地にはそのサポートを行う9Sが既にいる。先程遠くから確認済みで同時に動かない兄にガソリンをかける弟の機械生命体も確認した。あれは本当に泣けるシーンだったな。最初こそアダムとイブか!?とも思ったが結局違っていたし何なら持ってきた燃料をかける寸前に9Sが兄の方を踏み抜いて壊すんじゃないかとすら思ったからな。実際はそんな事なかったけどね。
さて、そろそろ機械生命体側の防空網によって2B以外のヨルハ部隊は全滅する。しかし、2Bと9Sの活躍でエンゲルスは破壊されその後すぐに出てきた3体のエンゲルスもブラックボックスを用いた自爆により破壊される。とは言えその流れを変える事など実質不可能だし無理に変える必要もない為俺は観戦に甘んじる。そして俺の目的はその後だ。
ヨルハ部隊11号B型。通称11B。彼女はこの降下作戦で撃墜されたと偽装して脱走しようとするが本当に撃墜されてしまい重傷となり最初のボスである丸ノコギリのアームと戦った場所で力尽きる。俺はその11Bの救出を目的としてこの場にいるのだ。
「A2、後数時間もしないうちに出番だ」
「……ああ」
俺は双眼鏡を離し周囲を警戒するA2に声をかける。A2はこちらに顔を向ける事はしなかったがしっかりと返事だけはした。それを確認した俺は撃墜され黒煙を上げながら落下するヨルハ部隊を見る。気づけば残りは2Bのみであり既に廃工場跡地まで迫っていた。そして、廃工場跡地の中に入っていくのを確認した。この後はシューティングゲームさながらの状況をクリアして壁に激突と同時に飛行ユニットから飛び出た2Bがかっこよく登場する。そしてそのまま囲んでくる機械生命体を倒していくことになる。
……そろそろ時間かな。
「A2、移動するぞ」
「分かった」
俺とA2は一気に駆けだす。途中で遭遇する機械生命体はA2が一撃で葬り去っていく。俺は先行するA2にナビゲートをしながら後をついていく。これじゃ9Sの役割りをこなしている気分になるが戦闘は得意じゃない俺には向いているのかもしれないな。
そんな感じで進んでいくと爆音が響く。廃工場跡地の機械が作動する音ではなくきちんとした爆音だ。恐らく9Sが飛行ユニットで2Bの窮地を救ったのだろう。それなら2Bと9Sはもうあの場所を移動しているだろう。ここはゲームとは違う。2Bが態々Uターンしてまで戻って来る心配はないだろう。
そう思いながら俺はゲームでは移動できなかった通路を使って進む。そこは機械生命体が多くいるがA2の前では壁にすらなれていない。A2は一歩前進するごとに機械生命体が両断されていく。A2の使っている武器は鋭さをMaxにしつつ耐久性もある自慢の一品だ。そして、A2の実力と組み合わせる事で爆発的な威力となっている。大型二足も今のA2の前では一撃だろう。そう思わせるだけの実力を今のA2は持ち合わせていた。やはり機械生命体との戦闘は経験させておいて損はないか。今のA2は元々のスペックに加えて機械生命体との戦闘の経験がある。原作よりも大分強くなっているだろう。
そうしてA2の無双を後方から見ながら進んでいくと漸くあの場所に到着した。さて、どうするか。ここに来るまでに大体40分程か?恐らく11Bは俺たちを警戒するだろうし抵抗もするだろうからA2に無力化してもらう。俺は2Bが破壊した機械生命体の残骸に座って11Bが来るのを待つ。遠くの方で戦闘音や大規模な爆音が響いたりしていたが特に反応せずに待ち続けた。
やがて、カツカツとヒールの音が聞こえてきた。「来たか……」と呟き俺は音のする方を見るとボロボロになった女性型のアンドロイド、ヨルハ部隊11Bがゆっくりとした足取りでこちらに向かってきていた。そして、俺とA2を確認するとゴーグルが取れて露になった11Bの瞳が大きく見開かれるのだった。
痛みとウイルスに耐えながら私は必死に体を動かしていた。脱走計画は途中までは上手く行っていた。第243次降下作戦時に敵に撃墜されたと思わせて逃げるはずだったのに実際に被弾して無視できないダメージを負ってしまった。応急措置だけでもしたかったけど周りには機械生命体がいて出来なかった。それに、ここに居続けては追っ手が来るかもしれない。そういう思いと状況が私から修理する時間を奪っタ。
私は必死ニ逃げた。けど、体は段々言う事を聞いてくれなくて視界にはノイズガ混ざり始めている。ウイルスが体を侵しているのが分かるけド私には何も出来ない。今になって脱走に対して後悔が出テきたけど今更だ。通信機能は破壊したからもう使えない。修理モ自分じャどうしようもなイ所まで来テいる。ソれに、体がオカシイ。
確かコノ先に広間があっタハず……。そこで少シ休もう。ツイでに応急措置を施ソう。そうすれバ、少シは、ヨクナルかもしれなikら。
そうしテ、広間にデタラ、アンドrイドがいる……。片方はワカラナイけど、もう一体ハヨルハだ……!追ってガもう来タ!?iそいでニゲないt……。mダしnたくナ、iよ……。
「シニタク……、なiよォ……」
「安心しろ。俺が助けてやる」