機械生命体「俺ハ人間サ」   作:鈴木颯手

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二次創作の日間ランキングで21位になったしお気に入り登録もめっちゃ伸びてる……。なんか怖いわぁ


第三話「新たな目的」

「これで全てだ。理解してもらえたか?」

「……ああ、少しだけ時間をくれ」

 

 俺は全てをA2に話した。ゲシュタルト計画から始まる人類の波乱の歴史にその滅亡。エイリアンの絶滅と機械生命体の現状。そしてヨルハ部隊の真実。A2は何度も驚くと同時に人類が既にいない話には涙を流していた。彼女とて人類の為に作られた存在だ。その事実はとても重かっただろう。だが、彼女は否定はしないで最後まで聞いていた。途中何度か質問したがこの世界の事は全て話せたと思う。

 

 とは言え全ての真実を聞いたA2は少し辛そうにしているため俺は彼女をとある部屋に案内する。そこも寝室のようなものになっており心の整理が出来たら言ってくれと言ってその部屋を出る。心を整理するのに俺がいては邪魔だろうからな。

 

 ……最近は、デボルとポポルにも真実を話すべきか悩んでいる。だが、彼女達はA2よりも重い過去を背負っている。人類を滅ぼした罪悪感がある以上話していいものか分からない。それに、彼女達との関係を壊したくないと思っている自分がいる。二千年近く関わっていれば情も生まれるという事か。デボルなんて会うたびにいろいろな場所の話をしてくれる。最近は俺が機械生命体という事を忘れているんじゃないかと思うくらいには。……まぁ、見た目アンドロイドの俺が機械生命体か?と言われれば微妙としか言いようがないけどな。アンドロイドと敵対したことはないが機械生命体は素材目当てで破壊しまくってるし、敵のはずのアンドロイドを匿い、素材を上げたりお話をしたりしているからな。

 

 さて、一回原作の流れを確認するか。確か翌年に9Sがやらかして破壊されるんだっけか?それでその次の年には序盤で戦うエンゲルスが完成する。あのロボットと言うには微妙な奴。メンテナンスの為なのかは知らないが昇れる場所とかあるし建築物がそのままロボットになったようなあの外見は凄く微妙だったな。まぁ、そのあとは廃墟都市に二体出現し一体は飛行ユニットに乗る前に破壊、もう一体は破壊寸前で自爆して運よくエイリアンのいる場所に繋がる道を作ってくれた。因みに最初に破壊した奴はその後情報を欲した2Bたちによって修復され機械生命体も考えるという事を教えたっけな。そして最後に登場する際はパスカルが操作する機体であのシーンは感動すら出来たよ。……そのあとは酷すぎたけどな。

 

 ……話を戻そう。11944年、原作の一年前に仲間の個体を取り込む機械生命体が発見されたと年表にはあるがいまいちわからない。ゲームの本筋に関わらない話はそこまで知らないからな。4年後には分かるのだろうか。

 

 そう言う経緯を挟んでようやく11945年に原作が開始される。第243次降下作戦で廃工場跡地のエンゲルス討伐を目的に行われるが2Bを残し全機撃墜され2Bも現地で合流した9Sと共に破壊に成功するがさらに三機のエンゲルスに囲まれてそれを打開するべくブラックボックスを使って自爆しエンゲルス諸共破壊したんだよな。

 

 因みにこの時に降下時に撃墜されたと思われていた11Bは脱走を目的に偽装していたが本当にダメージを受けてしまいウイルスに侵されながら2Bと9Sが出会った場所で力尽きる。そしてその11Bの捜索を16Dは脱走計画を伝える事で大きく対応を変える。伝えれば厳しくしていた事から嫌っていた事を言って死んで清々したという感じになるが伝えないと付き合っていて仇を取るためにB型になるという。付き合っていたけど心の底では嫌だったのか、それともこの二つは別々の世界と言う形になるのかは分からない。普通の作品なら前者の可能性があるのだろうがこれはニーアである。DODから続く多数に分岐する世界だ。その為後者の方が信ぴょう性はとても高い様に感じる。まぁ、そこは本人に聞けばいいだろう。数少ない機体番号が判明しているヨルハの隊員だ。助けられるのならぜひとも助けたいと思うのはゲームのファンとしては当然だろう。それに、こちらに協力してくれる者が多いに越したことはないからな。

 

 序盤のエンゲルスを倒したら再び地上に降下しレジスタンスのアネモネと合流、調査をする。そして砂漠に行きアダム、かイブと戦闘になる。そして……ああ!そうだよ!遊園地!遊園地だよ!あそこにはアンドロイドが行方不明になっている地域で調査に出た2Bと9Sが歌姫のボーヴォワールと戦うんだよ!その際に武器にされたヨルハ含むアンドロイドの義体を見るんだがあれは防げないだろうか?いや、でもパスカルの村に行くイベントを潰すことになるが……。因みにボーヴォワールのあれを見た時は羨ましいと感じたものだ。いくら名前が分からないとは言えヨルハ部隊員を好き勝手に出来るなんて……。デボルとポポルにあっていなかったら実行していただろし。意識を保たせたまま体の自由を奪って好きに操作したり壁に磔にしてコレクションしたり……。

 

 欲望が漏れてしまったがボーヴォワールは倒そう。というか全てが終わったら遊園地を改良して遊び尽くしたいな。でもそうなると資源回収ユニットが邪魔だな。あれのせいかは分からないがあそこの機械生命体が可笑しくなったし。サボっていたから難を逃れたらしい一体を除き全滅するからな。というかあの遊園地を仕切っていたのはボーヴォワールなのだろうか?そうでなくても主という感じなのは間違いないな。……まてよ?あいつを倒して遊園地を第二の拠点にするか?そして塔出現の前後にあそこの機械生命体を別の場所に移し資源回収ユニットは……配置前に撃墜かそれが出来なくても頑張って破壊するしかないか。何かの施設に出来ないかなとも思ったけど劇場に繋がる橋を壊して設置されているから凄く邪魔なんだよな。そう考えると破壊が手っ取り早いか。

 

 早速行動をするか。今ならボーヴォワールも小型の可能性もあるしあの形態だったとしても4年も前なんだ。あれほどの力は有していないだろう。

 

 そう思った俺は早速準備をする。その辺の雑魚以外では初の戦闘だ。今の俺の力が何処まで通じるのかは分からない。武器の開発は行ってきており原作武器並みの性能があると思っている。とは言え戦闘経験は大してない。小型は一撃。大型も遠方からの攻撃か奇襲を以っての一撃で仕留めるを繰り返してきたからな。

 

 そんな俺が持っていく武器は銃型の武器とロケラン風の武器、近接用の剣だ。グローブ系の武器は無い。流石に超至近距離でやりあう実力も覚悟も無い。それに俺の義体は日常での生活をするのに不便がない様にする事ばかりに改造しており戦闘面ではちょっとした耐久力と筋力しかない。戦闘のステータス面ではスキャナーよりちょっと強いといいかな程度の性能と言えば分かってもらえるかもしれない。

 

「……おい」

 

 準備を終えて入り口に向かっていると後ろから声をかけられた。後ろを向けば

険しい表情のA2がいた。

 

「何処に行く?」

「んー?ちょっと用事が出来てな。遊園地跡地まで」

「……そうか」

 

 A2は俺の言葉を聞いて黙り込んでしまった。まだ心の整理がついていないのだろうか?それとも俺が密かにバンカーに密告するとでも思ったのだろうか?流石にそれは無いと思うがな。

 

「何だ?お前も一緒に行くか?」

「……部屋で悩んでいるよりはマシだ」

「そうか。ならそこの部屋に武器とか防具とかいろいろあるからしっくり来るのを選ぶといい。流石にヨルハ部隊の装備は無いけどな」

「……」

 

 俺がそう言うとA2は部屋に入っていく。部屋には大型剣もある。A2の気に入る武器があるかは分からないが選べるくらいにはそろっている。

 

 暫く待っていると漸く選び終えたA2が出てきた。A2はボロボロのヨルハ部隊の戦闘服のままだが肘や膝用のサポーターを付け背中には大型剣と小型剣を背負っている。小型剣は連撃に、大型剣は威力に定評がある。俺もゲームをやっていた頃はこの二つをセットにして遊んでいたなぁ。懐かしい懐かしい。

 

「それじゃ準備も出来たようだし行こうか。道中の機械生命体は頼むぞ。後、くれぐれも他のアンドロイドやいるか分からないがヨルハ部隊に見つからないようにステルスで行くからな」

「分かった。そちらの指示に従おう」

 

 A2はそう言ってくれた。とは言え基本的に戦闘は好きにさせるがな。俺がいちいち指示を出すより大雑把に指示して好きにさせた方が両方共に楽だろうし連携もくそもない現状ではそれが一番の良策だろうからな。

 

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