精霊には風・土・火・水・光(闇)と言われている…
闇精霊のみ何処の神が創造したか分かっておらず、とある一説が一部の神々で囁かれている。精霊術を紐解くと、意外な面が見え隠れしている事が伝説にも綴られている。
風…空気そのものを指す
火…熱そのものを指す
水…液体から固体へと変化そのものを指す
土…大地そのものを指す
光…闇と始まりそのものを指す
複雑怪奇で摩訶不思議な内容で、神々ですら司る分野以外は干渉出来ない内容だった為に未解明な分野となっている。神とは全知全能などでは無く、専門分野のプロフェッショナルで器が只々大きい子供であると、歴史の異端者でもある科学的思想の学者が言ったとか言って無いとか…
俺が転生した世界は、神が下界して来た世界の割には余りにも未成熟で未知が多過ぎる。ハッキリ言い切れる事があるなら、ダンジョンを殆ど知らない神など全知全能な訳が無いと証明してる気がする。
何故こんな話をしてるかと言えば、ロキファミリア幹部と一緒にダンジョンアタックしている途中ある質問をリヴェリアにしたからだ。ロキファミリアの団員はどの程度ダンジョンを理解してるのかと…
返って来た内容は、とても大手派閥の未知を探求する組織とは言い難く、何も知らないと言って良い内容だった。『モンスターが産まれる場所で未知がそこにある』馬鹿なのか?そう思ってしまうのは仕方ないだろうな。
普通、ダンジョンの壁面が修復するのは何故?どうしてダンジョンが産まれたのか?ダンジョンの特質を調べようとするものだと俺しか思わないのがおかしい…
探索中に俺は疑問をひたすらフィンとリヴェリアに問いかけ続け、彼等に「何故そんな質問をするのか?」そう聞かれて逆に何故気にならないのか聞きたくなった。
Q.冒険者の死後、武具がダンジョンに吸収されるのか?
A.されない
Q.階層を破壊し過ぎた場合どうなるのか?
A.破壊し過ぎると魔石の無いモンスターが出現するらしい
※アストレアファミリアの壊滅理由だとか
Q.強化種の発生条件は分かる?
A.運によって魔石を食らう種が発生
これ以外にもかなり細かい事を聞いたが、何も分からないと言うのが結論だった。仕方なく、俺自身で調査することにしたのだが『俺自身が調べるか』と言う独り言にアイズが『手伝う』などと言う意外な発言をして来た。
アイズ曰く、疑問は多く抱いていたらしいけれど賢く無い自分では疑問点を上げて人に伝える事が出来なかったらしい…本気で意外だと思ってしまった。
「なあアイズさん?」
「アイズで良い」
「じゃあ改めて、アイズ?探索と一緒に調査する時間が必要だけど協力してもらえるか?」
「うん、それが良い事な気がする」
この直感が大きくダンジョンや星の運命を動かし、人々と絡み合う陰謀や使命などが変化し始めた。始めた行為はかなり程度が知れた事だったけれど、壁を切り取った場所に金属製のコップをはめ込んだらどの様に修復するのか。
18階層と19階層の接続した通路で施し、下層へ向かって皆とアタックして行った。ここで余談だが、俺の反射速度や動体視力が化け物じみてるらしいが、インパルス…脳内の電気信号の速度も光速化をしてるようだ。
27階層に出現する階層主、アンフィス・バエナをロキファミリアの面々と狩ったり、宝石樹に
調査で行ったコップの件も、数時間もの間放置した結果コップは吸収されずにはまりこんだまま周囲だけが直っていた。人工的な生産物が吸収されない可能性が、次回は革製品がどうなるかも調べようとアイズと話していた。
これらの事実からフィンとリヴェリアも非常に興味を示し、ファミリアを上げて多くの調査の協力をしてくれる事となった。
「ねえ…ルーメン、貴方は両親に会いたい?」
「…どうだろうな。会った事無いから分からないな、育ての親や家族と言える村の人は全員死んだから」
「ごめん、なさい」
「いいや…アイズは会いたいんだろ?俺にとってそうでもアイズにとっては掛け替えの無い存在なんだ、協力は惜しまないよ」
「ありがとう…ルーメンに会えて、良かった……私一人じゃきっと、ただ戦う事しか…出来ない、から」
「アイズ…ただ戦うって言うのは凄く苦しく辛い事だ。それは凄い事だから、それに君は独りじゃ無いだろう?
「そう、だね。ありがとう」
「二人共、まだダンジョンなのだから気を付けるんだ」
「ええ、分かりました」
「うん、分かったフィン」
アイズは両親の行方不明で独りになり、俺は盗賊達によって全てを失った…俺には前世での生きた月日が存在した事で、理不尽なりにどうにか折り合いを付けられた。
アイズは本当に子供だった時に、母に父と言う世界の全てを失った事で絶望し、憎悪をモンスターへ向ける事で壊れずにいられた。成長していたとしても、彼女の心は憎悪が足枷となって歩みを遅らせているのだと感じた。
お兄さんが君の背中を押そう…
俺自身がホームへ辿り着いたのは、夕日が地平線へと沈み切った辺りだったが、アテナは
今度こそ、家族を失う事が無いように守る力を手に入れよう…
食事を済ませ、アテナの執務室へと足を運んでステイタスの更新をお願いした。何故かいつもより長い更新を不審に思い、アテナにまだなのかと問いかけると「ごめんなさい、終わりよ」そう言って背中から降りた。
ルーメン・リフレイン 半精霊
Lv.2>”up“
力:B710>A880
耐:A880>S915
器:B787>S976
俊:SSS1589>SSS1777
魔:SSS2800>Ex3795
神格:C>B
神秘:G
《魔法》
【元素精霊術】
※光大精霊の加護により、光精霊の全ての魔法が使用可能だが器に比例して使用権を拡張。使用可能な術は本人のみ理解する
《スキル》
※精霊因子を持ち、精霊術と魂の強度を昇華させる。魂の昇華は繰り返す事で相乗効果を生む。
・魔法耐性が強補正されるがアビリティに反映しない
・魂の昇華に対して経験値を乗算する(転生1精霊1昇華1)
・精霊術の使用権(魂の器に応じて権限拡張)
・自動回復の加護
・対象は本人が心の底から望む者のみ
・思いの丈で効果は上昇
・自分には掛けられない
・神アテナ常時発動
これは確かに戸惑うな、文字化けしてたスキルの部分なんてアテナが大切だって言ってる様なものだし、正直恥ずかしいのは俺だ。アテナがモジモジするのは辞めて欲しい…
「悪いけど、レベルアップ処理お願い出来る?」
「あっうん。分かったわ」
そうだった、彼女は処女神が故にこう言った場面への耐性が雑魚過ぎる事を忘れてた。若干震える指先で更新を行うアテナを、思考の片隅に追いやり考えない様にすると決め、何も無かったかの様に発展アビリティを選択した。
発展アビリティ剣聖、何故かは知らないが
「ありがとうアテナ。今日は少し疲れたから、俺はもう寝るよ」
「う、うん。お休みなさい」
俺が扉を閉めるとき、彼女の顔が一気に赤面して行ったが見なかった事にして静かに閉め切った。それから1ヶ月ぐらいはアテナがモジモジしてたけど、俺が至って普通だったからか彼女も次第に平常運転へと戻って行った。
この時はまだ、堕女神の化身ヘスティアと出会う少し前で、彼女と関わる事で少しずつ変な運命へと巻き込まれるとは知らなかった。オラリオで後に、正式な二つ名とは別に【ルーメンの兎】などと言われる存在が訪れるほんの少し前だった。