予告編的な何か   作:二道 無限

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 はい、予告編的な何かのまどマギサイドの話でございます。

 それではお楽しみに。


予告編 暁美ほむら編

 

 私たち魔法少女はインキュベーター(キュゥべえ)と契約して、希望を叶え、いずれ絶望をもたらす魔女(存在)へ変わる世界に、その世界を破壊するかの如く、現れた一人の侍ーー。

 

 ーーその()の名は、『坂田銀時』

 

 

 《ワルプルギスの夜は鹿目まどか、美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子、そして私、暁美ほむらが魔力を込めた木刀による銀時の一太刀によって倒され、戦いは終わったーーはずだった》

 

 

 なぜ、はずだったというのは・・・・・・それはーー。

 

 私たちが、『銀時に出会わなかった世界』へと舞い降りてしまったからだ。

 

 

 その世界へと至る経緯を見て、ほむらは落ち込んだ。

 

 「そんな、まどかが・・・・・・」

 

 「ほむらちゃん、ごめんね・・・・・・私・・・・・・」

 

 まどかは、ほむらの心情を察しきれなかったことにひどく落ち込んだが、それがかえってほむらを冷静さを取り戻させた。

 

 「いいえまどか、あなたのせいじゃないわ。 ここにあなたがいるのと同じように、巴マミ、佐倉杏子、美樹さやかがいる、あの世界のあなたは、私たちを救うために考え抜いた選択だって、今の私達にもわかるわ。 その考えを持てたのは、彼が・・・・・・銀時が私達を救ってくれたからよ」

 

 そう・・・・・・私たちとは異なる時間の流れの異世界から来た侍と出会い、私達は変わっていった。

 

 『諦めない』という意味を考え直させてくれた、私達の『先生』のことをーー。

 

 

 そして、まどかが改変した世界で『魔女』変わる敵『魔獣』と戦っている世界になっていたことを、まどかに関することは、ほむらしか知らないことになっていた。

 

 その世界のほむらは、その世界のキュゥべえに円環の理(まどか)のことを話していたーー。

 

 ーーいや、話してしまったのだ。

 

 

 その情報をキュゥべえに齎した結果を予測できないままにーー。

 

 

 「私は・・・・・・なんてことを・・・・・・」

 

 「落ち着いてほむらちゃん、これはほむらちゃんのせいじゃないよ・・・・・・」

 

 ほむらは頭を抱えて落ち込んだが、まどかは宥めた。

 

 そう、これは叛逆の世界線に至る物語。

 

 

 いずれは愛ゆえに悪魔が生まれる世界にほむら達は舞い降りた。

 

 なぜ、彼女たちが舞い降りたのかはまだ魔法少女達は知らない。

 

 その世界に、ほむら達を救った白髪の天然パーマの男が、この世界に舞い降りていたことにーー。

 

 

 「そんな、何で・・・・・・何で銀時が・・・・・・」

 

 

 ほむらの心中は驚愕もあったが、同時に暖かさを感じさせていた。

 

 

 そしてーー。

 

 

 

 「見つけたわよ、坂田先生」

 

 ほむらは、穏やかな笑みで銀時との再会を喜んだ。

 

 

 その後、銀時に今いる世界のことを説明した。

 

 その経緯も含めてーー。

 

 

 

 「銀時、私は・・・・・・あなたに助けてもらったから、まどかはもちろん、巴マミも、佐倉杏子も、美樹さやかもこの世界に生きていて、今の私になれた。 だから、今度は私たちが、あなたを助け出す番だから!」

 

 

 そう、銀時に宣言するほむら。

 

 

 そんなほむらの言葉に、銀時はほむらの頭を撫でながら。

 

 「・・・・・・あぁ、ありがとな」

 

 

 そう優しく言った。

 

 

 

 銀時と共にこの世界のまどか達(自分自身)を監察し、真実に至るまでの経緯を見守りながらほむらは、魔女になってしまった自分自身をの心情を話した。

 

 

 「銀時・・・・・・この世界の私は間違いなく、まどかをおびき寄せる餌の状態だと思うわ、もしこの世界の私が真実に至ったら、間違いなく私は、私自身の命を絶つことを望むと思うわ」

 

 

 それは、『時間逆行』を繰り返してきた自分自身の経験に基づく結論だった。

 

 たった一人の友達(まどか)を救うという目的で行動してきた際、あらゆる手段を尽くしてきたため、自分の心を殺してきた。

 

 

 しかし、銀時はーー。

 

 

 「あの世界のあいつらを、信じるしかあるめーよ、この世界のあいつらは無限残機の企みなんてぶっ壊しちまうだろ」

 

 

 そう、ほむらにそう言って励ました。

 

 

 

 それはたしかに、銀時の言う通りの結果だった。

 

 改変された世界のキュゥべえの企みは阻止されたが、ほむらの胸騒ぎは、消えなかったーー。

 

 

 (どうして? キュゥべえ・・・・・・インキュベータ―の企みは阻止されたのに、この胸騒ぎは一体・・・・・・)

 

 

 その胸騒ぎは、嘗ての自分と、今いる世界の自分を監察し、照らし合わせれば、ある結論へと至った。

 

 

 「・・・・・・だめ・・・・・・」

 

 

 ついに、ほむらは改変世界の自分が何をするつもりなのかを気付いた。

 

 いや、気付いてしまったのだ。

 

 

 『さあ、行こう。 これからはずっと一緒だよ』

 

 

 「まどか、駄目ェェェェェェ!!」

 

 

 それは、銀時に救われた際に、気付くべきだった。

 

 

 ほむらが抱いている、まどかへの『愛』をーー。

 

 それが、円環の理となってやってきたまどかへと向けられた。

 

 

 「やっと、捕まえた」

 

 円環の理(まどか)の腕を掴んだほむらの姿に、銀時はもちろんのこと、まどか、マミ、杏子、さやかが驚愕した。

 

 ほむらは自分自身で、一番恐れていたことが、今まさに形となって表れてしまったことに、言葉を失った。

 

 

 銀時に助けられたほむら自身がいち早く気付くべきことだった。

 

 

 まどかを救えなかった自分自身が、自分の中にある感情が、『時間逆行』を繰り返した際にたまり続け、魔女へと至った際に、まどかの本当の気持ちを知ってしまったために起こった現実だという事にーー。

 

 

 

 それでも、銀時は諦めていなかった。

 

 

 「ほむら、テメーはもう一人じゃねーだろ?」

 

 

 その言葉を聞いて、銀時はほむらは後ろを向くように促していた。

 

 そう、ほむらはもう一人ではない、救いたかった友達と、仲間が傍にいることをーー。

 

 

 

 そして、自分が何をしたいのかを、気付くことができた。

 

 「私は、私自身を止める!」

 

 これは、悪魔へと至った自分自身を止める物語ーー。

 

 

                      ***

 

 

 

 

        劇場版 まどか☆マギカ交差伝  宇宙一馬鹿な侍の反逆 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 ほむらサイドの予告編的な何かです。

 スナックの次はポップコーンを食べる感覚でお読みください。
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