転生者達によるグダグダ界境防衛   作:暇人のお話

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どうも暇人です。
最近忙しすぎて暇人じゃなくなってます。
少し時間とれたんでちょっと頑張って書いてみました。
初めて評価ついてうれしかったんでもっと評価されるように頑張りたいです。
初の戦闘描写を書いたので不安ですがそれなりにできたと思う、多分知らんけど。
それではどうぞ。


武半煌②

4人がある程度一定の距離を離して市街地Aに転送された。転送されるのと同時に4人はバッグワームを展開し、各々合流を目指した。しかしわずかに迅が遠くに転送されたため弓場と柿崎が武半を追うように合流したため開始早々2対1の状況に持ち込まれていた。

 

「おいおい、いきなり来るのかよ…ってかよくここにいるのが分かったな」

 

弓場の射程に入らないように下がりつつレイガストを盾に威嚇射撃を行う。しかし柿崎からの攻撃も来るためシールドを出さざるを得ないためなかなか反撃が出来ない。

 

「おめェーの悪い癖だぜ。合流の時に最短を行こうとする。……いい加減直せや」

「う゛…またやってた?…ってか毎度毎度親切だなこの野郎」

「まァ直さねー限りいいカモだからなァ。悪いがやらせてもらうぞ」

 

逃走を図ろうとした武半だがとうとう弓場の射程に入ってしまい攻撃を食らってしまった。弓場のトリガーは銃トリガーのリボルバータイプ。射程は22メートル前後とガンナーにしては短いがその分威力は高い。通常のシールドでは防ぐことが出来ず、より強力な集中シールド、エスクードですら数発で砕くことの出来る火力を持つ。しかし、

 

「ちっ、やっぱ硬ェなおい」

 

武半はレイガストで器用に弓場の弾を捌き続けた。

 

「どうする弓場、メテオラで崩すか?」

 

柿崎が状況を変えるためにメテオラを撃つべきか言ってきた。武半の堅い守りを崩すにはこのままでは埒があかないと判断したからだ。

 

「……いや、そうしたらスラスターで爆風を利用されて逃げられちまう。迅が来る前に腕の1本でも落とすぞ!」

「了解!」

 

二人からの集中砲火をくらいレイガストは割れかけ、トリオン体にも所々弾痕が出来、そして住宅の塀に追い詰められた。

 

「おいおい……フルぼっこだなおい……ちったぁ手加減しろや」

「そうでもしないとお前の守りは崩せないからな。悪いな」

柿崎と弓場の銃口が武半に向かい、今にもトドメをささんとしていた。しかし、

「エスクード」

「「!?」」

 

突如エスクードが地面からせり上がってきた。弓場は体制を崩しつつも避けることに成功したが柿崎は避けることが出来ず宙に舞うのだった。

「スラスターオン!」

 

体制が崩れている柿崎にスラスターで急速接近し右腕の肘から下を切り裂いた。

 

「ザキ!」

 

いち早く体制を立て直した弓場が武半に銃を乱射した。攻撃直後のため防御が間に合わず左腕が吹き飛ばされ、足にもダメージを負った。

 

「悪い弓場。油断した」

「いや、気にすんな。俺も反応が遅れた……まんまとやられたなァ」

 

弓場がにらみつける先にはサングラスを首にぶら下げている男がいた。

 

「いや~悪いな武半、遅れちまった」

「遅いんだよまったく……このセクハラエリート」

「えっ…頑張ってきたのにひどくない?てか武半がこっち来てくれれば楽だし後いい加減に癖直してよ」

「あ~はいはい、そのうちナ」

「絶対思ってないでしょ。あともう弓場ちゃん達来るけどどうする?」

 

無駄話している間に体制を整えて弓場と柿崎が距離を詰めてくる。

 

「ザキは俺がやるから弓場を頼んだ」

「了解」

 

一対一の状況に持ち込もうとしたが弓場達は二人で確実に落とす作戦をとっておりバラけさせることは叶わなかった。だが迅に銃トリガーはあまり効果がなく、柿崎も左腕がないため銃が扱えず孤月を用いて攻撃しようとするが武半の攻撃でうかつに近づくことが出来ずに弓場達は押されつつあった。

 

「相変わらずうぜェな未来予知ってやつァ」

「いやいや~弓場ちゃんの弾は早くて避けにくいからね~。全力でやらせてもらうよ!」

 

迅のスコーピオンを用いた不規則高速斬撃をどうにか捌きながら反撃を繰り返すが所々斬られトリオンが漏れ、ベイルアウト寸前まで追い込まれていた。

 

(このままじゃジワジワやられちまう……こうなったらアレを使うか)

 

付近に柿崎と武半がやり合っているのをレーダーで確認した弓場はとっさに片方の銃を下に向け、シールドを貼った。迅も予知で察したのかシールドを貼り衝撃に備えた。銃が撃たれた瞬間爆発が起き、一瞬土煙に覆われた。本来のランク戦ならオペレーターからの視覚支援が入り問題なく見えるのだが今回はそれがないため迅は弓場を見失い、弓場はバッグワームを起動し、そのまま柿崎の方にジャンプした。そうして一気に柿崎達に近づいた弓場は銃を撃ち武半を落とそうとした。

 

(弓場が来た…弓場が撃つ弾はアステロイドとバイパーだけ、そしてさっきの爆発からメテオラが入っているはず……だけどあいつのバイパーの弾道は固定だから避けれる!)

 

弓場が来た瞬間彼のトリガー構成を瞬時に思い出し回避行動をとったがここで弓場の策にはまってしまった。

 

「?!」

 

突如弾が曲がり、なめらかな曲線を描いて追従してきた。そしてそのまま残った足に命中した。

 

「ハ、ハウンド…だと?!」

 

受け身をとれずに地面に転がった武半をあらかじめ待機していた柿崎が旋空孤月で武半の胴体を切り裂いた。

 

『戦闘体活動限界 ベイルアウト』

 

活動限界を迎えた武半の体は光の帯となって消えていった。これで2対1となったがその後すぐ弓場がトリオン漏出過多でベイルアウトし、すぐに追いついた迅が柿崎を倒して迅・武半チームの勝利となった。

 

 

「いや~まじか、弓場このやろうトリガー構成変えすぎだろ」

 

模擬戦後ラウンジでさっきの戦闘での愚痴をこぼした武半。一方弓場は勝ち誇ったような表情をしていた。

 

「お前らをやるにはこのくらいしねえと倒せねえからな。ザキと合流中に話してどっちかにくらわせるためにつけたからな」

 

まァ元々検証程度つもりだったンだがなと言っていて、結局弓場のトリガー構成は元々あったバイパーがメテオラとハウンドに設定されており、今回は使わなかったがレッドバレットも用意していたとのこと。

 

「弓場ちゃんの行動はなんとなく読めてたけど地面に撃った後引いたのは意外だったな~。てっきり俺にとどめ指すかと思ったもん」

「確かに弓場にしては意外だったな」

「あァ?そんなもん落とせる奴先に落とすに決まってンだろ?確かに迅とタイマンはりたかったがせっかくの珍しいチームだ。変わったことした方がいい訓練だからなァ」

 

弓場の思いがけない一言で温かい笑みをこぼした3人に弓場が文句を言いながらも楽しく談笑をするのであった。

 

 

「そういえばなんで武半は弓場の弾をあんなに防げるんだ?いくらレイガストでもあんなには防げないだろ」

 

さっきの模擬戦で疑問に思っていたことを柿崎が聞いてきた。

「あれ?ザキには言ってなかったけ?」

 

「あ~柿崎は聞いてないんじゃない?武半はあんまり模擬戦とかしないし、やっても弓場ちゃん以上の火力をくらわないから分からないかもね」

「まぁ、俺がレイガストであんなに弓場の攻撃防げるのは簡単に言うとレイガストの形を曲面に変えているからだな」

「曲面に?それであんなに変わるんか?ってかどんな理由だそれ?」

 

柿崎は全く分かっていなかったようなので追加で補足をした。

 

「俺が参考にしたのは戦車とかに用いられる装甲なんだけど、戦車の装甲ってある一定の時期から曲面装甲を採用するようになったんだ。理由としては曲面装甲を用いることで本体の厚さは変えずに見かけ上の厚さが変わる事で防御力が大幅にアップしたからなんだ。さらに曲面だと跳弾もしやすくなる。そんで俺はそれを参考にレイガストの形を変えたって訳だ」

「じゃあ全員がそれ使えばお前みたいに硬い守備力になるのか?」

「いや、あくまで見かけの厚さが変わるだけで実際の厚さは変わってないから弾が来る方向に対してちゃんとした角度を作らないと安定してガードできないし、レイガスト自体が重いから慣れないと取り回しが難しいってのがある。だから今のところ村上とレイジさんくらいにしか教えてない」

「それをシールドでやったらどうなんだ?」

 

弓場がレイガストでなくシールドでやったらどうか聞いてきた。

 

「その方が便利だけど曲面装甲はシールドでやると弓場レベルの弾を防ぎには強度が足りない。あとさっきも言ったが角度をいちいち調整しないといけないからレイガストが一番扱いやすいんだ」

 

ボーダー隊員の中で不遇とも言われやすいレイガストに意外な一面があり目を丸くした柿崎だったが尚のこと気になったことがあった。

 

「それだけの腕があればチームを作ってA級にもなれるんじゃないか?」

 

そう。武半は大規模侵攻前から入隊しているが一度も自分からチームを作ったことがなく、ほとんどソロで活動していたのだ。最初期の頃はチームに入っていてがしばらくして止め、後はチームに参加することはなかったのだ。

 

「まあ、簡単だよ。俺には人を導いたりすることは出来ないからさ、チームは組まないんだよ。組みたいと思っているやつもいるにはいるけどそいつはつい一年くらい前まで三輪のとこにいたから入ってくれるかわかんないんだよね。ほら、俺忍田派だけど玉狛っぽい考えしてるからさ…」

 

少し寂しそうな表情で語るが本人はとても組みたそうだった。

 

「大丈夫だよ。武半はそのうちにチームを組むって俺のサイドエフェクトがそう言っている」

 

迅がめちゃくちゃ決め顔で言ってきて少しウザいが気にとめておくことにした武半だった。

 

「じゃあ俺は上から呼び出しもらってるからまたね~。今日は楽しかったよ」

「俺達は防衛任務だから行くな。じゃあな武半」

「おう。また学校でな」

 

去っていく3人の背中を眺めながら帰るかなどと思っていたらある人に呼び止められるのだった。

 

「あら武半君また会ったわね。さっきの炒飯を改良した物を作ったのだけど試食してくれるかしら?」

 

加古のお誘いに拒否権はなく一瞬で死んだ魚の目をしたようになりそのまま加古隊室に連れて行かれるのだった。そして堤と太刀川を巻き込んで山菜炒飯改を食べて仲良く希望の華が咲いたのであった。

 

チャンチャン。

 




いかがでしたでしょうか。
小説書く時間はとれなくても少しゲームとかしてると早く様々なキャラを登場させていきたくてうずうずしています。
取りあえず夏頃まで時間とれそうにないんで投稿ペースは落ちます。それでは次回をお楽しみに。

次回 「松山慎次①」にトリガー・オン!
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